LIVE Parade (September 2016)/Commus

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Opening[edit]

Finding Our Story

事務所に集まった卯月、凛、未央。NG's3人でのお仕事かと話していると、加蓮と奈緒が遅れてやってくる。Pは、集まった5人に、ドラマと主題歌のオファーがきていると告げた。それぞれ役をもらい、盛り上がるが、凛だけは何か思うところがある様子……。5人のSTORYを見つける日々が始まった。

'

事務所

Rin

おはよう。卯月。未央。

Uzuki

凛ちゃん、おはようございますっ !

Mio

おっはよー、しぶりん !
この3人が揃ったってことは……。
今回はニュージェネレーションズのお仕事かなっ !

Uzuki

とっても楽しみですねっ !
私たち、ユニットでのお仕事は久しぶりですから。

Rin

うん、そうだね……。
頑張ろう。

Uzuki
Mio

はいっ !
もっちろん !

Nao
Karen

おはよーっす。
おはよー。

Karen

あれ、先客だ。
ニュージェネ?

Uzuki

おはようございますっ。
2人もプロデューサーさんから呼ばれたんですか?

Nao

おう。それで、さっき事務所の前で加蓮とバッタリ会って。
トライアドの仕事かねー? なんて話しながら来たところ。

Karen

凛もいるから、アタシと奈緒でトライアドプリムスも
成立してるけど。
この5人で、お仕事なのかな? どんなお仕事するんだろう?

P

おはようございます。

Mio

プロデューサー !
おはようございまーすっ !

Rin

おはよう、プロデューサー。
ねえ、今回は何のお仕事なの?

P

ニュージェネレーションズとトライアドプリムスの
5人でのお仕事です。

Nao

へー。
この5人で活動するのか !
それで、どんなお仕事なんだ?

P

5人がメインキャストのドラマと、主題歌の話が来ています。

Nao

ドラマの……主演 ! ?
しかも主題歌も !
え、えー、それってすごい話なんじゃないか?

P

はい。台本はこちらに。

Rin

ふーん……学園ドラマなんだね。
主題歌は『STORY』か。

Mio

ふむふむ……とある女子高のダンス部のお話だって。
へぇー、スポ根系かな !

Uzuki

配役は……主役、渋谷凛。
……凛ちゃん、すごいねっ ! おめでとうっ !

Rin

……私が?
……意外だな。

Mio

おいおーい ! もっと盛り上がっていこうよ、しぶりーん !
えーと……部長役の私もしっかりサポートするからさっ !

Uzuki

はいー !
末っ子役の私も一生懸命頑張りますっ !
ホントは最年長ですけどっ !

Nao

あたしは……あぁトラブルメーカー?
むしろ、いつも巻き込まれる側だと思うけどなっ !
で、加蓮は?

Karen

アタシは、凛のライバル役の少女、だって。
ふぅん……楽しそ♪

Mio

じゃあ、主役のしぶりんから何か一言 !

Rin

うん。
任されたからには、頑張る……かな。

Uzuki

はいっ ! みんなで一緒に頑張りましょうねっ !

P

忙しくなりますが、よろしくお願いします。

Uzuki
Mio

はいっ !
はいっ !

Nao
Karen

おうっ !
はーいっ。

Rin

……。

Karen

……凛?

Rin

あ、うん。はい……よろしく。

Karen

……。

Chapter 1[edit]

ピニャ・イン・マイハート

凛がレッスンルームの扉を開けると、そこには「ぴにゃ」を連呼する未央と加蓮の姿があった。訝しがる凛に、2人は言葉に感情をのせるレッスンだと説明する。戸惑う凛の様子を見て、加蓮は凛を焚きつけた。火花を散らす2人に、未央も乗っかり、3人のレッスンは激しく盛り上がるのだった。

'

レッスンルーム

Mio

ぴにゃ~、ぴにゃぴにゃ? ぴーにゃ !
(ねえ、何食べてるの? チョーダイ ! )

Karen

ぴにゃ~ん……ぴにゃ ! ぴにゃぴーにゃ♪
(あ~ん……うっそー ! あっげなーい♪ )

Mio

ぴにゃーっ ! ?
(ええーっ ! )

Rin

……何してるの?

Karen

あ、凛。
これはね、セリフに感情をのせるレッスンなんだってさ。
「ぴにゃ」の一言で、すべてを表現するの。

Mio

さ、しぶりんも ! ぴにゃー !

Rin

……それがレッスン?

Mio

ぴーにゃ、ぴにゃぴーにゃ !

Rin

……はぁ。
ぴにゃ。

Mio

ほらほらしぶりーん ! 何も伝わってこないよ !
もっと、「ぴにゃ」に想いをのせるんだよ ! ぴにゃーっ !

Rin

……そんなこと言われても、難しいよ。
演技は……そんなに得意じゃないし。
だいたい、なんでぴにゃで……。

Karen

……ねぇ、凛。
主役がそんなんだと、こっちが困るんだけど。
アタシ、あなたのライバル役なわけだし。

Rin

はぁ……。

Mio

……ぴにゃ~ん♪
ぴにゃん !
ぴ~~~~にゃっ !

Karen

……どしたの、未央?

Mio

あーいや、えっと。
そう、ぴにゃの可能性を探ってて !
かれん、なんかない?

Karen

んー? そうだなぁ……。
ぴ~にゃっ★

Mio

おおー、セクシ~なぴにゃだ !
かっちょいいよ、かれん !
さ、クール対決、しぶりんいってみよう !

Rin

ぴにゃ……。

Karen

それじゃ、普段の凛そのまんまって感じじゃない。
演技してよ、演技。それとも……。
クールな凛ちゃんには、ちょーーっと難しいかなー?

Rin

……できるよ。っていうか、やる。
ふぅ。
……ぴにゃっ、ぴにゃぴーにゃっぴにゃっ !

Karen

なーんだ、やればできるじゃん。
でも、アタシだって負けないよ。
……ぴにゃっ ! ぴにゃぴにゃ ! ぴにゃ !

Mio

見える……私には見える !
2体のぴにゃが決戦を前に睨み合っている姿が !
よーしっ、私だって負けないよ !

Mio

ぴにゃーーーーっ !
(たのもーっ ! )

Rin
Karen

ぴにゃっ ! ?
(誰だ ! ? )
ぴにゃっ ! ?
(誰だ ! ? )

Mio

ぴにゃぴにゃぴにゃ……ぴにゃ、ぴにゃぴーにゃっ !
(いざ尋常に……私と勝負だーっ ! )

Mio
Rin
Karen

ぴにゃーーーーっ !
ぴにゃーーーーっ !
ぴにゃーーーーっ !

Chapter 2[edit]

心配事とハンバーグ

レッスン後、ファミレスに寄った卯月、未央、奈緒の3人は、普段のユニットでの様子を語り合う。それを聞いた未央は、先日のレッスンで、加蓮と凛が対立していたと話す。卯月も凛の様子には違和感を覚えていた。相談の末、3人は凛と加蓮から本音を聞きだすことにするのだった。

'

ファミレス

Mio

はー、今日も疲れたー !
稽古厳しかったな~。

Nao

お腹減ったなー。
料理はまだかー。

Uzuki

けど、みんなでぴにゃぴにゃ言って、ちょっと面白かったです。
次からはいよいよ本読みですよね。うう~、緊張します~。

Mio

しまむーも?
私もだよ~。でも、私たちでこうだもん。
セリフの多いしぶりんとかれんは、もっと大変だろうな~……。

Nao

そうだなぁ……。
でも、2人ともなかなか弱音とか吐かないから、
適度にガス抜きさせてあげなきゃなぁ。

Mio

お、かみやんの大人発言 !
ちょっと意外ー。

Nao

意外ってなんだー ! ?
こう見えても17才で最年長なんだぞ !

Uzuki

私も17才ですけど、
あんまりお姉さんって感じがしなくて……。
奈緒ちゃん、私たち仲間ですねっ !

Nao

お、おう。いや、うーん?
って、卯月。
それ、遠回しにあたしも子どもっぽいって言ってないか?

Uzuki

えっ ! ? そ、そんなつもりじゃ !
あ、ほら、凛ちゃんも加蓮ちゃんも、すごく大人っぽいから……。

Nao

あたしが子どもっぽく見える、と。

Uzuki

そ、そうじゃなくって~……。

Nao

ふっ、あはははははっ ! 冗談だよ。
卯月は可愛いなぁ~。うんうん。
まったく、凛と加蓮もこのくらい可愛げがあったらいいのに。

Mio

だよねー。そだ。2人と言えば……ねえ、かみやん。
しぶりんとかれんってさ、いつもあんな感じ?
バチバチしてるーっていうか、お互い結構ハッキリ言い合う?

Nao

うーん? 割とズバズバ言い合う方ではあるけど……。
でも、バチバチって感じじゃないぞ。
何かあったのか?

Mio

あー……うん、こないだのワークショップ。
かれんがしぶりんに突っかかっていく感じでさ。
ちょっと気になっちゃった。

Nao

んー。3人でいると、加蓮が凛と結託して、あたしをイジってきて、
みんなで笑って、ちゃんちゃん、って感じだからなぁ……。

Uzuki

あ、実は私も最近気になることがあって……、
凛ちゃんがあんまり笑ってない気がするんです。
どうしたんでしょう?

Nao

凛は、普段から笑うキャラじゃないけど、
確かになぁ。なんだろう、力みっていうか?
肩の力入りまくってる感じはあるかも。

Mio

まあ、心配しすぎかもしれないし、干渉しすぎもよくないけど……。
タイミング見て、2人の気持ちを聞いてみよっか。
とりあえず、話だけでもさ !

Uzuki
Nao

はいっ !
おうっ !

ウェイトレス

お料理、お待たせしましたー。

Mio

よーっし ! ご飯食べて、明日からのLIVEと稽古に備えよう !

Uzuki

私たちが元気じゃないと、
凛ちゃんと加蓮ちゃんを支えられませんからねっ。

Nao

うむうむ !
早く食べよ !

Uzuki
Mio
Nao

いただきまーすっ !
いただきまーすっ !
いただきまーすっ !

Chapter 3[edit]

ホンネ Side R

奈緒と卯月は、凛と加蓮の本音を聞き出すため、二手に分かれることにした。奈緒は凛を呼び出し、本音を尋ねる。凛は、主役に抜擢されたことを悩んでいた。そんな凛を、奈緒は素直な言葉で励ます。奈緒の不器用な優しさを感じた凛は、悩みを打ち明け、明日からのお仕事には素直になろうと思うのだった。

'

レッスンルーム

Rin

……ふぅ。
今日もレッスン、お疲れさま。

Uzuki

おつかれさまでしたー !

Nao

おう。おつかれー。
って加蓮と未央は……あ、もういないのか?

Nao

…… ! チャンスか。
……卯月、卯月。ちょっと、こっちこっち。

Uzuki

…… ! なんですか? 奈緒ちゃん。

Nao

……今日、2人に例の件話してみるか?
ほら、凛と加蓮の話。

Uzuki

はっ ! そ、そうですね !
そうしましょう !

Nao

よし、じゃあ二手に分かれようぜ。
あたし、凛の所行ってくるからさ !

Uzuki

あ、はいっ !
じゃあ私は加蓮ちゃんを誘ってみます !

Uzuki

あっ、か、加蓮ちゃーん !
ちょっと待ってくださーいっ !

Nao

よし……。
おい、凛 ! 話があるっ !

Rin

……奈緒?

休憩室

Rin

……それで、話って?

Nao

あー、凛。その、なんだ。
……最近、どうだ?

Rin

……?
……ふふっ。

Nao

な、なんだよー !
人が真剣な話をしようと思って声かけてるのに !

Rin

ご、ごめんごめん。
だって、奈緒のセリフが思春期の娘を持ったお父さんみたいだから。

Nao

な ! ……はぁ。もー、緊張して損した。
あのな、凛。最近、ちょっと様子が変かもって
卯月と未央が心配してたんだ。もちろん、あたしも。

Rin

卯月と未央が……そっか。
ダメだな、私。何も成長してない。

Nao

……どうかしたのか?
何かあるなら、話聞かせてよ。

Rin

うーん……。逆に、聞いていい?
今回、私が主役って聞いて、どう思った?

Nao

へ? どうって……。
みんなで頑張ろーって思ったけど。

Rin

それだけ? 他には?

Nao

えー ! ? わからん ! 何かのクイズか?

Rin

……嫌じゃなかった?

Nao

はぁ? そんなわけないじゃん。
あ……もしかして、あたしたちがやっかんでるとか、
そんなこと思ってた?

Rin

そうじゃなくって……。
特にオーディションしたわけでもなく、私が主役になってさ。

Rin

ホントに私でいいのかなって考えてたら、まとまらなくて。
でも、任された以上はちゃんとやらなくちゃいけないし。
何より、みんなに失礼だから……。

Nao

はぁ……。凛はバカだなぁ。
バカだよ、バカ ! 大バカだ !

Rin

なっ……。

Nao

とりあえず、話そうぜ。全部はそっからだろ。
勝手に考え込んで、勝手に突っ張って。
そんなの、バカじゃん ! バカりんじゃん !

Rin

もう……わかったから、そんなにバカバカ言わないでよ。
ごめんってば。私だって、わかってるよ。
みんなが優しいことも、応援してくれてることも。

Nao

はぁ……ま、それがわかってるなら、もういいや。
はい、この話はおしまいっ !

Rin

ずいぶんあっさり解放してくれるんだね。
……そっか。こんなにすぐ済むコトだったんだ……。

Nao

まぁ、話すキッカケとかないと、難しいよな。
今回は未央が言いだしっぺでさ。
卯月も気づいてたみたいだけど。

Nao

ニュージェネレーションズの関係はなんかいいよな !
お互い優しくて、気配りを忘れないって感じで。

Rin

……優しいのはトライアドプリムスだって一緒だよ。
奈緒も加蓮も、優しいでしょ。

Nao

そ、そうか?
あたし、そんなに優しくないだろ。バカバカ言ったし。
加蓮だって、ハッキリ言うからアタリ強いし。

Rin

……こうやって話す場所を作ってくれただけで十分優しいよ。
それに、加蓮のだって優しさだよ、きっと。
本人に言ったら、全力で否定しそうだけどね。

Nao

あははははっ、だな !
加蓮は素直じゃないからなぁ。

Rin

奈緒もね。

Nao

それを言うなら凛もだろっ。

Rin

……ふふっ。
ま、似たもの同士の3人ということで。

Nao

うんっ。そうだな !
じゃ、あたしはこれで。
明日から、また頑張ろう !

Rin

うん。お疲れさま。
……ありがと、奈緒。

Chapter 4[edit]

ホンネ Side K

カフェテラスで、卯月は未央に、携帯でメッセージを送っていた。加蓮を前にして、凛との仲について、どう聞き出すか相談していたのだ。焦る様子を加蓮にからかわれ、卯月はやっと本題を切り出す。凛と加蓮は冷戦状態……と思いきや、加蓮の態度の裏には、1人で考え込んでいる凛への思いやりがあったのだった。

'

カフェテラス

Uzuki

『未央ちゃん、どうやって話を
切り出したらいいんでしょう~』

Karen

……卯月、飲み物どうする?
えっと、アタシはハーブティー、アイスで。

Uzuki

あ、えっと、えっと……。
ロイヤルミルクティーを、ホットでお願いしますっ !

Mio

『しまむー緊張しすぎ ! 』
『別にイヤなこと言うわけじゃないんだから』
『普通に最近どうなの? って』

Uzuki

『頑張りますっ ! 』

Karen

あ、メールしてた?
続けて続けてー。

Uzuki

あっ。も、もう大丈夫ですっ !
えっと、加蓮ちゃん。
……さ、最近どうですかっ?

Karen

最近? 元気だよ。

Uzuki

それは良かったですっ !
……あ、えへへへ。

Uzuki

『会話が続きませ~ん』

Mio

『ズバっと言おう ! 』
『しまむースマイルで ! 』
『っていうか話し中に送ってこなくていいから ! 』

Karen

で、話があるってことだったけど。何かな?
あ、ひょっとして……愛の告白?
それはまずいなー、アイドル同士だし……。

Uzuki

えええっ ! ち、違いますよ~ !

Karen

そんなに強く否定しなくても……。
アタシって、そんなに魅力ない?

Uzuki

えっ、とっても素敵です !
あーいや、そういうことじゃなくって~…… !
あっ ! か、からかわないでくださいっ !

Karen

ふふふっ、ごめんごめん。
卯月見てたら、つい弄りたくなって。
じゃあ、告白じゃないなら……何だろう?

Uzuki

えっと、聞きたいことがあるんです。
あの、その……加蓮ちゃんと凛ちゃんって、
今、ケンカしてるんですかっ?

Karen

……え?

Uzuki

2人が、上手くいってないように見えて……。
凛ちゃんも、最近ちょっと元気ないみたいだから、
もしかしたら、そういうことなのかな、って思って、それで……。

Karen

うーん……。そういう風に見えてるのかぁ。
……実をいうとね……冷戦中なんだ。アタシと凛。

Uzuki

ええっ ! れ、冷戦?
本当にですか……?

Karen

ホントホント。もう冷えっ冷え。
こないだなんて、お互いのトゥシューズに
画びょう入れあったりして……。

Uzuki

ええっ ! だ、ダメですよっ !
どうしてそんなことするんですか !

Karen

って、ウソだよウソ ! 冗談だって。
別に冷戦でもないし、ケンカもいやがらせもしてないよ !
だいたい、トゥシューズなんて2人とも持ってないし。

Uzuki

あ……もうっ ! またからかって~ !
本当に心配したんですからねっ !

Karen

ごめん、ごめん !
……っていうか、本当にごめん。
気をつかわせちゃったね。

Karen

最近、凛が元気ないでしょ? 主役だからとか、みんなとだからとか、
あの子のことだから、どうせ1人で考え込んでるんだろうし。
だから、ハッパかけてやろうと思ってさ。

Uzuki

そうだったんだ……加蓮ちゃん……すごいです !
そういう考え方もあるんですねっ。
なんていうか、カッコいいです !

Karen

あーはー、いや。うん。あははは。
アタシは、ひねくれてるだけだってば。
ちょ、そんな真っ直ぐな目で見ないで……まぶしいから。

Uzuki

えへへ……でも、良かったです !
2人がケンカしてるんじゃなくて。
ドキドキしちゃいました~。

Karen

ほら、なんか来てるよ。どうせ未央なんでしょ?

Uzuki

あ、その通り……未央ちゃんです。
返信しちゃいますねっ !

Mio

『しまむー、どう? ちゃんと話せた? 』

Uzuki

『バッチリですっ ! 』

Chapter 5[edit]

私たちのスパイラル

風邪をひいた奈緒のお見舞いへ行く途中、加蓮と凛は、出店で買ったポテトを片手に話し合う。メンバーの優しさに助けられ、悩みを打ち明けられた凛。そんな凛の成長を、加蓮は喜んだ。2人は部屋で待つ奈緒に電話をかけ、何気ない会話で笑い合う。いつものTPの姿が、そこにあった。

'

商店街

Karen

凛……勝負だよ。

Rin

私は……負けない。

Karen

じゃ、行くよ……。
せーのっ !

Rin
Karen

じゃん・けん・ぽんっ !
じゃん・けん・ぽんっ !

Karen

ん~、美味しい~ !
人のオゴリで食べるポテトは美味しいな~。

Rin

むぅ。
……あ、普通に美味しい。
この……なんていうの? ぐるぐるしたポテト。

Karen

謎ーい。
でも美味しければよくない?

Rin

……あ、奈緒の分も買っとけばよかったかな。

Karen

んー。こういうのは揚げたてが命だから。
それに風邪の時に揚げ物はつらいでしょ。

Rin

そっか。じゃ、何か食べやすいもの買ってってあげよう。
しかし、奈緒もついてないね。
こんな時期に風邪ひいちゃうとか。

Karen

クランクイン前なのが不幸中の幸いだけどね。
まあ、本人はヘコんでるだろうから、元気づけてやろう。

Rin

そうだね。
……奈緒には今回助けられちゃったから、
そのお返しも、かな。

Karen

ふふっ。けっこう熱かったらしいね、奈緒。
さすが、トライアドの熱血担当 !

Rin

……そんな担当あったっけ?

Karen

さあ?
でも、アタシも卯月とアツアツトークしちゃったし。
卯月ってさぁ……可愛いよね。

Rin

わかる。いつも、一生懸命だからね。

Karen

アタシたちには無いノリだよね、ああいうの。
少しまぶしい感じ、しちゃうなー。

Rin

そうだね。卯月も、未央も、キラキラしてる……。
はぁ……。なんか、最初の頃を思い出しちゃった。

Rin

やっぱり、独りで抱え込んでた頃の私。
その頃から変わってない。
……私だけかな、同じところグルグルしてるのって。

Karen

そんなことないでしょ。今回はちゃんと仲間に言えたじゃん。
同じように見えて、ちゃんと成長してるんだって。
そう、このポテトの螺旋のように……。

Rin

……それ、上手い事言おうとしたつもり?

Karen

あ、ダメ? あはっ、失敗失敗。
さぁ、そろそろ奈緒の所行こっか。
お土産、早く買わないと。

Rin

そうだね。何にしよっか。
奈緒が好きそうなもの?

Karen

何だろー? お菓子とか? 実家だから食べ物はいらないだろうし。
うーん……あ、良い事思いついちゃった♪
ちょっと耳貸して? ごしょごしょごしょ……。

Rin

ふふっ、何それ。……面白そう、乗った。
じゃあ……プランPで。

Karen

リアクション楽しみー……じゃなくって、
きっと奈緒ちゃん、よろこぶよねっ !

Rin

電話してみる。
……あ、もしもし? 今、大丈夫?

Nao

へくしゅん ! う~……。
熱は治まったけど、まだダメかなぁ~?

Rin

そっか、とりあえず元気そうでよかった。
……熱は治まったって。

Karen

そっか。
よかった。これでプランPもできるね。

Nao

あー、加蓮も一緒か?
あ、見舞いとか別にいいからな。
風邪うつっちゃったら困るし。

Karen

まーまー、そんなこと言わないでよー。
……バレてるかも。

Rin

けど、いいんじゃない?
きっと喜ぶよ。

Karen

……そうだよね。
あー、奈緒? やっぱお見舞い行くよ。
新しい台本も届けに行きたいし。

Nao

そうか? 遠くまでありがとなー。
病み上がりだからあんまり構えないけど……。

Karen

うん、じゃあアタシと凛と、プロデューサーの3人で行くね !
楽しみに待ってて !

Nao

ちょ、え? え、待って、何? ぷ、プロデューサー ! ? なんで !
……あっ。へ、部屋 ! 片付けてないし !

Karen

……ふふっ。慌ててる慌ててる♪
あと1時間も掛からないと思うよー。すぐ行くよー。

Rin

なんか、いつだかを思い出すな。ふふっ。

Nao

あぁーあー、ちょっと待って、部屋よりもあたしだ !
き、着替え ! メイクも、あー、ああー ! もう、バカー !

Rin
Karen

ふふっ。
ふふっ。

Ending[edit]

Our Story Will Go On !

クランクイン当日。事務所に集まった卯月、凛、未央、加蓮、奈緒の5人は、今日までの日々を振り返る。ユニットではなくとも、互いに心を通わせてきた5人の気持ちは一つ。それぞれの想いを伝えるため、素直な言葉にして、撮影へ向かう。これから自分たちのSTORYを紡いでいくために……。

'

クランクイン当日

Rin

おはよう。

Karen

おはよー。

Nao

おっすー。これで全員揃ったな !

Uzuki

はいっ ! 5人全員、集合しましたっ !

Mio

うむ ! 誰一人欠けること無く、
この日を迎えられたこと、嬉しく思うっ !

Nao

未央のそれ、何キャラだよ?

Mio

んー、重役、的な?
まあでも、実際……大変な日々だったわけじゃない。
LIVEに稽古に、普段のお仕事も、学生生活もあって。

Uzuki

そうですね~。
撮影に入るまでが、こんなに大変だなんて !

Mio

でも、きっとクランクインしてからの方が大変だと思うよ?
監督、かなり怖いから !
カットカットー ! リアクションが薄い ! 神谷ァ ! みたいな。

Nao

なんであたしなんだよ !

Karen

そうだよ ! 奈緒のリアクション芸は一級品だよ?

Nao

そうそう……ってそっちじゃないし !
それに芸ってなんだ ! 芸って !

Mio
Uzuki

あははっ !
ふふふっ♪

Rin

ふふっ……大丈夫だよ。
私たちなら、きっと大丈夫。
みんなで力を合わせて、頑張ろう。

Uzuki

凛ちゃん……はいっ !

Karen

ねえ、凛。アンタが主役?
フーン……いい顔してる。
ふふっ♪

Rin

……ちょっと。

Karen

さ、主役がいい感じに気合い入ってるし
頑張らないわけにはいかないね。ねっ、みんな !

Mio

うんっ !
ニュージェネレーションズとトライアドプリムスの
5人の力、見せつけよう !

Mio

って、ユニット名二つは長いね。
なんか他に呼び方とかないかな。

Uzuki

5人のユニット名ってことですか?
いいですねっ ! どんなのがいいでしょう?

Karen

ユニット名を合体させて、
ニュージェネ・プリムス、とか? トラジェネとか?

Mio

好きなものを合体させるとか !
生ハムチョコチキンポテトアニメ。

Nao

アニメ……は ! あたしかっ ! ? 食べ物じゃないっ !
あたしはもっとカッコいいやつがいいなー。
荒野の5人 ! とか。

Uzuki

ふふっ ! 凛ちゃんからは、何かありますか?

Rin

……『Perfect 5th』って、どうかな。

Mio

ぱーふぇくと、ふぃふす?

Rin

その、考えたんだけど……。
トライアドプリムスが音楽用語を使ってるから、その流れで。
5人だし、ちょうどいいかなって……。

Karen

凛……今日もセンス、キレてる。

Nao

いや、さすがに、自分たちで自分たちのことを
パーフェクトっていうのは……。

Rin

だ、ダメ?

Karen

ダメっていうか……。
まあ、採用するかしないかは、
プロデューサーにお任せなんだろうけど……。

Mio

プロデューサーが採用しなかったら、そのユニット名は……。

Nao

自称『Perfect 5th』だな。

Karen

一気に胡散臭くなった !

Rin

もう、いいよ。取り消す。

Karen

ふふふっ。
言ってから恥ずかしくなった?
パーフェクトなリーダーの凛ちゃん?

Rin

やめて…… !

Mio

じゃあ、自己紹介の練習しとこっか !
いくよーっ。私たち !

Karen
Nao

『Perfect 5th』ですっ !
『Perfect 5th』ですっ !

Mio
Uzuki

『Perfect 5th』ですっ !
『Perfect 5th』ですっ !

Rin

やめてよ !
もう名前なんてつけないから !
無し ! ユニット名は無しでっ。

Uzuki

えへへっ。
私はいい名前だと思いますけど、たしかに
今回のお仕事は、私たち5人だけじゃないですもんね。

Nao

そっか。
うちの事務所のみんなも、いろんな役でゲスト出演するんだって、
言ってた気はする。

Karen

この歌、『STORY』も、私たちだけの歌じゃないからね。

Mio

じゃあ、ユニット名とか要らなかったじゃん?

Rin

誰のせいだと……もう。

Uzuki

じゃあ凛ちゃん、出発前に一言お願いしますっ !

Rin

……じゃあ、みんな、いい?
みんな、それぞれの想いを言葉にしよう。
言葉にすれば、きっと伝わるから。

Karen

うん。
今日までの日々を思い出して……。

Nao

全力でこれからの仕事にぶつかって……。

Mio

最後まで、全員で走り抜けよう。

Uzuki

そして、明日からも笑顔になれますように !

Rin

みんなで創っていこう。私たちの『STORY』を !