Nation Blue (event)/Commus

From DereSute Wiki
< Nation Blue (event)
Revision as of 10:35, 13 July 2016 by Arcorann (talk | contribs) (OP: Blue Sky Gradation)

Jump to: navigation, search

OP: Blue Sky Gradation

Blue Sky Gradation

事務所に集められた凛、楓、美波、李衣菜、蘭子はフェスのステージに5人で立つことを告げられる。蘭子が凛と考えたユニット名も無事決まり、一同はステージを成功させることを誓うのだった。

'

事務所

Minami

みんな、おはよう !

Kaede

おはよう、美波ちゃん。みんなも。

Ranko

フフフ……煩わしい太陽ね。

Rin

おはよう。
このメンバーは久しぶりだね。

Riina

ふぅ……ロッカーってのは、朝が苦手なんだけどな……。
みんな、元気だね。
で、今日はみんなで集まってどうしたの?

Minami

それについては、プロデューサーさんから !

フェスのステージに5人で出ることになったと伝えた

Kaede

フェスのステージ……楽しみですね。

Minami

ということで、今日からステージの日まで、
団結して頑張っていきましょう !

Ranko

我らの秘められし力、重ね合わせて、
宴では大いなる魔法を唱えようぞ !

Riina

あー、うん。よろしく。
曲は、『Nation Blue』なのかな?

Rin

そうだね。
このメンバーで集まるのはレコーディング以来だから、
レッスンしなくちゃ。

Minami

凛ちゃん、その前にまず……アレを、ね !

Rin

アレ……あぁ、うん。

Riina

アレって? なにかあるの?

Kaede

ふふふ、なにかしら~?

Minami

フェスに出るにあたって、
期間限定のユニット名が必要ってことで……
蘭子ちゃんに考えてもらいました !

Riina

えっ、そうなの?

Ranko

う、うん…… !

Kaede

じゃあ蘭子ちゃん、私たちのユニット名、教えてくれる?

Ranko

ウム !
その名も……。

Riina

その名も……?

Ranko

《蒼ノ楽団》、
『アズール・ムジカ』 !

Rin

……うん。

Kaede

あら、ずいぶんカッコイイ名前にしたのね~。
いいんじゃないかしら。衣装も青いし。

Minami

ふふっ。
さすが、こういうのは蘭子ちゃんに考えてもらうのが一番ね !

Riina

……な、なんか、蘭子ちゃんより凛ちゃんの方が頷いてるけど。
もうちょっとロックさがあってもいいかと思ったけど、
まぁ、カッコイイからいいか。

Ranko

この二つ名を付けるにあたっては、
私が持つ魔道書に刻まれたワードだけでは足らず……
その、凛ちゃんにも、考えてもらったの。

Kaede

あら、そうだったの?

Minami

なかなか、独特な世界観を広げたのね。
さすが凛ちゃん。

Rin

いや、私はちょっと助言をしたくらいで……、
そんなにたいしたことは……。

Ranko

私をもしのぐ数々の知識……
真結界の奥に潜む闇はさぞや深いとみた !

Rin

ちょっと、闇って……。

Minami

まぁ、ユニット名も決まったところで、
あらためて頑張っていきましょう !

Riina

おー ! カッコイイステージを作ろう !

Kaede

そうね。
じゃあ、流れで美波ちゃん、リーダーお願いするわね♪

Minami

えぇっ ! ? わ、私ですか?
……えぇと……あ、そうですね、この中なら私が適任なのかな。
じゃあ、みんな、よろしくお願いしますね !

Rin

うん、よろしく。
じゃあ美波、なにかあったら私も手伝うから。

Kaede

美波ちゃんがコンダクターなら、
凛ちゃんはインスペクターかしら。

Riina

コンダクター? インスペクター?
えっと……なんですかそれ?

Minami

オーケストラの楽団の、指揮者と、
マネージャーみたいなもの……だったかな。

Riina

へぇ……カッコイイじゃん。いいなぁ……。

Kaede

ねぇ蘭子ちゃん、私は何だったかしら?

Ranko

えっと……せ、世紀末歌姫 !

Kaede

ありがとう。
世紀末歌姫、コンダクター、インスペクターね。
じゃあ、蘭子ちゃんは?

Ranko

ククク……この楽団では、幻想の演出家とでも名乗ろうか !

Minami

うん、蘭子ちゃんの世界観を生かして、私たちを演出してね。

Riina

じゃっ、じゃあじゃあ、私は ! ?
私の役職はなに ! ?

Kaede

それは、もちろん……ねぇ?

Ranko

ウム !
その名も……。

Riina

その名も……?

Ranko

ロック担当 ! !

Riina

やったー !
って、それじゃいつもと同じだよ~ ! !

Kaede

まぁまぁ。
じゃあ、みんなで団結して、ステージを成功させましょうね。

Rin
Minami
Ranko

うん。
はいっ !
えぇ !

Riina

ちょっと~ ! 私にもカッコイイ二つ名を付けてよ~ ! !

Chapter 1: ともに舞台に上がる仲間

ともに舞台に上がる仲間
事務所
Kaede:
あらためて、今回は久しぶりによろしくね。
蘭子ちゃん、凛ちゃん。
Ranko:
うむ ! ともに高みを目指そうぞ !
Rin:
よろしく……お願いします。
Kaede:
あら、いつも通りでいいのよ、凛ちゃん。
Rin:
えっ……いつも通りって。
Kaede:
そんな、敬語なんて使わなくたって。
同じユニットの仲間同士じゃない。
Rin:
そうだけど……一応、年長者、だから。
Kaede:
ふふっ。20代は私だけだものね。
淋しいわぁ。ねぇ蘭子ちゃん、なぐさめてくれる~?
Ranko:
なっ、なにを……いかように……?
Kaede:
それは、いろいろとよ、いろいろと……ふふふ……。
Ranko:
か、楓さん…… ! ?
Rin:
楓さん、蘭子が困ってるよ……。
Kaede:
はーい。ごめんなさい。
みんなと一緒だから、ついはしゃいじゃって。
Ranko:
ふぅっ……。
世紀末歌姫のオーラに飲まれてしまうところであったわ……。
Kaede:
ごめんね。
でも蘭子ちゃんも、普通に接してくれていいのよ。
私、特別な存在なんかじゃないんだから。
Ranko:
……う、うむ。
して、か、楓さん……に、聞きたいことがあるのだけど……。
Kaede:
あら、なにかしら?
何でも聞いてちょうだい。
Ranko:
その、どうしたら、楓さんみたいな大人になれますか……?
Kaede:
どうしたら……?
そんな質問が来ると思ってなかったから……
う~ん、そうね……どうしたら、ねぇ……。
Rin:
たしかに、楓さんってミステリアスだってみんな言ってるし、
どういう生き方をしたらそうなるのか、気になるね……。
Ranko:
うん ! うん !
Kaede:
えぇと、そうね……アイドルになる前はモデルで……
その前は学生で……世間一般の人と、
そう大差ない人生を送ってきたと思うのだけど……。
Ranko:
そのわりには、秘められしオーラの量が
はるかに多いように感じるのだが……。
Rin:
うん。
なんか、ただ者じゃないって感じがするんだけど、
それはどうしてなのかな。
Kaede:
それは……。
Ranko:
それは……?
Kaede:
そう、感じたいからじゃないかしら。
高垣楓はミステリアスで、高垣楓は完璧で、高垣楓は特別で……
そう思いたい人たちの意志が、本当の私を隠しているのよ。
Ranko:
……それは……なるほど。
Kaede:
えぇ。そういうものを求められているから、
私はそう観られることを否定しないの。
Kaede:
でも、本当はどこにでもいる普通の人間ってこと、
みんなには分かっていてもらえたら、嬉しいわ。
Rin:
……うん。そうだね。
Ranko:
えぇ……私たちは、ともに舞台に上がる、仲間だから !
Kaede:
ふふ。心強いわね。
じゃあ、あらためて、これからよろしくね。
蘭子ちゃん、凛ちゃん。

Chapter 2: スタートライン

スタートライン
レッスンルーム
Riina:
よーっし ! レッスンするぞ~ !
ロック担当ってだけじゃなく、私がやればできるところも、
みんなに見せつけてやるんだから !
Minami:
李衣菜ちゃん、気合いが入ってるのね。
よーし、私も負けないよ !
Riina:
おっ、美波さんもやる気ですね。
ま、この私も負けないんですけどね !
Minami:
ふふっ。
李衣菜ちゃんのロックなところ、勉強させてもらいます♪
Riina:
う、うん、任せてください !
っていっても、ロックは教わるものじゃなくて、
感じるものなんだけどね !
Minami:
なるほど……
『ロックは感じるもの』、と……。
勉強になります !
Riina:
や、やめてくださいよ~。
Minami:
ふふっ。
Kaede:
ロック……
ロック……
ロックごじゅうし……。
Riina:
あっ、楓さん、お疲れさまです !
って、もしかして楓さんもレッスンですか?
Kaede:
あ、お疲れさま。
その、もしかして楓さんもレッスンなのだけど、
……なにか、おかしかったかしら?
Riina:
い、いや、全然、おかしくないです !
なんか、楓さんがレッスンするイメージがなかっただけで……。
Kaede:
ふふ。私だって、レッスンくらいしますよ。
Riina:
そ、そうですよね。すいません……。
Kaede:
私は李衣菜ちゃんほどロックについて詳しくないですし、
美波ちゃんほど、たくさん資格を持っているわけでもないんです。
Kaede:
もちろん、レッスンをしなければ歌もダンスも覚えられませんし、
ステージの上では緊張だってしちゃうんですから。
Minami:
みんな一緒、ですね。
Riina:
じゃあ、これからは一緒にレッスンしましょう !
私が教えられることだったら、手伝いますから !
Kaede:
ふふっ。ありがたいです。
じゃあ、李衣菜ちゃんは音感やリズム感がいいって聞いたから、
ダンスについて教えてもらおうかしら。
Riina:
い、いやぁ……それほどでもないですけどね !
まぁ、音感っていうか、耳がいいっていうか、
リズム感は天性のものっていうか。えへへ……。
Kaede:
さすがですね~。
ついでにギターも教えてもらっちゃったりして。
Riina:
……え?
Kaede:
あら、ダメでした?
Riina:
あー、いや、その、ほら、やっぱりまずは、
ステージに集中しましょうよ !
フェスまで時間を無駄にしたくないですし !
Minami:
ふふっ。そうですね。
みんなで合わせて、最高のパフォーマンスにしましょう !
Kaede:
そうですね。じゃあ、ギターはまた今度♪
Riina:
あっ、は、はい !
えーと、じゃあ、まずはレッスンの前に着替えましょうか !
Kaede:
はぁい♪
Minami:
……ふふっ。
李衣菜ちゃん、お互いにフォローしあいながら、頑張ろうね !
Riina:
うん !
Riina:
はぁ~……ふぅ~。
私もできるってところ、証明しなきゃ !
よーし、やるぞー !

Chapter 3: 可能性の扉

可能性の扉
フェス当日
Riina:
ついに今日がLIVEステージ本番 !
あったまってきたなぁ~ !
Rin:
李衣菜、やる気だね。
Ranko:
クックック……我が器に魔力は満ちた !
いまこそ、極大呪文を詠唱するとき !
Rin:
蘭子も、やる気だね……。
Riina:
うんうん、その意気だね !
蘭子ちゃんも、燃えてるじゃん !
Ranko:
フフフ……今日の私は楽団を構成する一人。
欠けた月を補う一片のピース。
ともに手を携えて、歌い上げようぞ !
Riina:
うん、あいかわらず言葉はちょっと難しいけど……
協力して頑張ろうね !
今日の私は、ロックだけじゃないってところを見せるからさ !
Rin:
へぇ……二人とも、ちょっと意外だな。
Riina:
へ?
Ranko:
なにが?
Rin:
……あぁ、二人とも、
それぞれ大事にしているものが違うと思ってたから。
Ranko:
それは、いかにも。
Riina:
うん。
私はロックが大事だし、蘭子ちゃんはゴシックが大事なのは
変わらないよ。ね?
Ranko:
うむ。
Rin:
でも、いまはそうじゃないように見えるけど……。
Riina:
そうだね。だって、いまはユニットの一人だから !
Ranko:
《蒼ノ楽団》の楽団員である以上、
守るべき、優先すべきは個ではなく全。
ゆえに、我らは個ではなく、楽団のために歌うの !
Rin:
ふーん……そういう考え方なんだ。
Riina:
今回は期間限定のユニットでしょ?
いつものユニットでも、ソロでもないじゃん。
だから、いまの私たち5人を楽しみたくてさ !
Ranko:
帰る場所は常にあるし、
独りでの戦いに赴くことは、いつでもできる。
Riina:
そう、それに、今回みたいにいろんなユニットを組む機会は
いつでもあるわけじゃないしさ。
しかも、その度にどんな音楽がやれるか、毎回分からないし。
Ranko:
私と、李衣菜さんが組むことは、いままでなかった。
プロジェクトが同じでも、ユニットは違う。
ゆえに、この宴は、可能性の扉……。
Riina:
だから、私たちなりの音楽をセッションしよう、
楽しもうって話してたんだ。
それって、結構ロックじゃない?
Rin:
そうだね。
たしかに、どんなステージになるかわからない。
Ranko:
そう……まだ見ぬ歓喜に、心が震えているわ……。
Riina:
この5人で最高のステージができたら、
それが私にとってのロックかなって !
へへっ !
Rin:
李衣菜……見直したよ。
Riina:
えぇっ ! ?
見直したって、それどういうことー ! ?
Rin:
ふふ。言葉通りだけど。
Riina:
まったく、失礼しちゃうなー !
とにかく、今日は全力で楽しんでいこう !
私たちでしか歌えない歌を、歌うためにね !
Ranko:
さぁ往こう ! 魂の……赴くままに !

Chapter 4: ステージの輝き

ステージの輝き
ステージ袖
Rin:
ついに、私たちのユニットの、出番……か。
Riina:
どんな舞台になるか、楽しみだね !
Minami:
うん、ドキドキしてきた…… !
Rin:
LIVEの前にステージ裏で控えてると、よく思うんだ。
ファンのみんなが、たくさんの人が楽しみにしている……
私たちを、待っててくれてるんだって。
Riina:
そうだね、みんながわくわくしてるのが、
舞台裏にいる私たちにまで伝わってくるのを感じるよ !
Rin:
でも、それって
私はすごいことだと思うんだ。
だって、私はそんな楽しみにされる人間なんかじゃないから。
Minami:
そう、かなぁ?
Rin:
だって、街を歩いてる私を気にとめる人なんていない。
けどそんな私が、ステージに立つだけで、
たくさんの人に歓声をもらうことができる。
Rin:
それって、ステージの上に立つアイドルだから、じゃないかな。
Riina:
そうだね。
ステージの上で、スポットライトを浴びられるのは、
アイドルだからだよね。
Rin:
うん。
ただの私を、衣装とステージと、ファンの声が変えてくれるんだ。
アイドルっていう存在に。
Minami:
私も、ステージの上では、
なんだか自分が自分じゃなくなっちゃうみたいに感じるなぁ……。
Rin:
美波は、ちょっと変わりすぎだけど……。
Riina:
だね !
Minami:
えぇっ、私、そんなに変 ! ?
Rin:
変っていうか、アイドルの美波と素の美波はだいぶ違うよね。
Riina:
こっちが驚くくらいにね ! テンションも高いし !
Minami:
そう、かなぁ……あんまり自覚は無かったんだけど、
じゃあ、今度から気をつけるね !
Rin:
いや、気をつけなくっていいと思う。
それが美波のいいところだと感じるし。
Riina:
二重人格とまでは言わないけどさ……なんか、かっこいいじゃん。
Minami:
えぇっ、凛ちゃんも、李衣菜ちゃんも、それ、褒めてる……?
Rin:
……褒めてる?
Riina:
褒めてるって言うのとは、ちょっと違う……かなぁ?
Rin:
うん。褒めてるわけでは、ないかな。
Minami:
そんなぁ……。
Rin:
褒めてるわけではないけど、認めてる。
ステージの上での美波は、たしかに輝いてるから。
Minami:
凛ちゃん……。ありがとう !
凛ちゃんも、ステージの上ではすっごくキラキラしてるよ !
もちろん、李衣菜ちゃんも !
Rin:
ふふ。やめてよ。
私は、ステージの上でも私らしくいたいだけだよ。
Riina:
そうそう !
ステージの上でどうふるまうか……
それを自分で決められるってのも、ロックじゃない?
Minami:
ん~……
よくわからないけど、ロックって、そういうものなのかな?
Rin:
さぁ……李衣菜のいうロックは、李衣菜流だから。
ふふっ。
Riina:
な、なんだよ~ !
自分がロックだと思ったら、ロックなんだから !
Minami:
ふふ、それがロックなんだね !
Riina:
んぐぐ……絶対分かってないな~……
いいよ、このステージで、凛ちゃんにも美波さんにも、
みんなに分からせてあげるんだから~ ! !

Chapter 5: お姉さんが教えてあげる

お姉さんが教えてあげる
LIVE後
Minami:
みんな、ステージお疲れさま !
Kaede:
おつかれさま~。私たちらしいステージ、披露できたかしら。
Ranko:
うむ……私たちにしか放てぬ奇跡を、舞台に描いたわ !
Kaede:
奇跡を披露して、疲労しちゃったわね~。
Minami:
ふふっ。お疲れですね。
今日までレッスンも多かったですし、
ようやくゆっくり休めますね。
Kaede:
えぇ。
でも、一番頑張っていたのは美波ちゃんだって、
みんな分かっていますから。
Minami:
そんなこと、ありませんよ~ !
Ranko:
みなを導くその姿、まさに天上の女神のよう…… !
Minami:
め、女神とか、そういうのはいいから !
もう、蘭子ちゃんったら !
Ranko:
フフフ……なにも恥じることはないわ !
Kaede:
えぇ。リーダー役として、みんなをまとめて、
スケジュールを調整して、プロデューサーさんと私たちを
ステージに集中できるようにしてくれたわね。
Kaede:
そんな仕事をしながら、一緒にレッスンをして、
さすが、真面目な美波ちゃん♪
Minami:
なぜか、褒められているようには聞こえないんですけど……。
Kaede:
そんなことないわよ~♪
Ranko:
あっ……あの、美波……さん。
Minami:
ん、なぁに? 蘭子ちゃん。
Ranko:
その……あ、ありがとう。
Minami:
う、うん ! どうしたの、あらたまっちゃって。
Ranko:
その……私、いろいろと手伝ってもらって、嬉しくて……
だから、ほんとうの言葉で、伝えたかったの……。
Kaede:
ふふっ。蘭子ちゃんは優しいのね。
Minami:
こちらこそ、今回は一緒にお仕事できてとっても楽しかったよ。
ありがとう !
でも、どんな言葉だって、ちゃんと想いは伝わってるから !
Ranko:
そ、そう……?
Kaede:
そうそう、美波ちゃんは言葉のことばっかり考えてますから♪
Ranko:
そ、そうなんだ……。
Minami:
ちょっと、楓さん !
純粋な蘭子ちゃんに変なダジャレ混ぜて
ウソ教えるのはダメですっ !
Kaede:
うふふ。怒られちゃった♪
でも、美波ちゃんは誰より優しくて理解がありますからね。
悩みがあったら美波お姉さんに相談するといいわよ。
Ranko:
お、お姉さん…… !
Minami:
ふふっ。
お勉強を教えてあげるとか、そういうことなら、
もっと得意だよ♪
Ranko:
あぁっ !
Kaede:
どうしたの?
Ranko:
……レッスンで忙しくて、宿題をやってないの、
思い出しちゃって。
Minami:
ふふっ。じゃあ、このフェスが終わったら、
次は宿題を頑張りましょうね♪
Ranko:
はぁい…… !

ED: 歌姫達の饗宴

歌姫達の饗宴
事務所
Ranko:
夢のような日々は一瞬で過ぎてしまったが……
私たちの心には消えることのない思い出が刻まれたわ……。
Minami:
ふふっ。蘭子ちゃんは詩人ね。
でも、本当に一瞬で終わっちゃった気がするね。
Rin:
夢中になってると、時間が過ぎるのが早いから……。
Riina:
そうそう !
私たち5人のセッション、最高の時間だったよ !
Ranko:
うむ……。
蒼黒の歌姫達の饗宴、見事だったわ……。
Minami:
歌姫だなんて。
でも、機会があったらまた歌いたいね。
Rin:
そうだね。
でも、いろんなユニットを組めるのも楽しいから、
これに限らず、たくさんの組み合わせで歌ってみたいね。
Riina:
だよね !
やっぱり、私たちってアイドルだけどシンガーだから、
いろんな人とセッションしたいな~ !
Kaede:
でも、李衣菜ちゃんは誰と組んでも
解散しないといけないんですよね。
Riina:
え?
Ranko:
なぜゆえに……?
Kaede:
だって、李衣菜ちゃんはロックなんでしょう?
Riina:
そ、そうですね……
ロックかロックじゃないかで言うと、
超ロックですからね…… !
Ranko:
ちょ、ち、超……。
Riina:
……へへっ。
Rin:
……はぁ。
Minami:
で、楓さん。
李衣菜ちゃんはどうしてユニットを
解散しないといけないんですか?
Riina:
そ、そうそう ! なんでですか !
Kaede:
だって、ロックバンドっていったら解散じゃないですか。
Rin:
あぁ、そういうこと……。
Riina:
え? そうなの?
Ranko:
満ちた器は割れる運命なのか……?
Minami:
たしかに、ロックバンドっていったら、
音楽性の違いとかで、いつも解散してるイメージですね。
Kaede:
そうそう。
だから、きっと李衣菜ちゃんも、どんなユニットを組んでも
解散してしまうんだろうなぁって思って。
Rin:
……李衣菜としては、どうなの?
Riina:
えっ? !
Ranko:
我らは、離ればなれになる運命を背負って生まれてきたのか……?
Riina:
えっと、それは……。
Minami:
どうなの、李衣菜ちゃん。
Kaede:
ロックな解散、しちゃうんですか?
Riina:
か、解散は……。
Ranko:
解散は……?
Riina:
解散は、しま……すん !
Kaede:
どっちやねん♪
Rin:
……楓さんの関西弁、初めて見た。
Kaede:
ふふっ、和歌山は、関西圏ですからね。
私も、こんなツッコミいれたの、久しぶりですけど。
Riina:
だってだって~、
解散するっていったらみんな悲しむかと思ったし、
でも、もともと期間限定で活動してきたわけで……。
Minami:
そうだよね。
李衣菜ちゃんだって困るよね。
Kaede:
李衣菜ちゃん、困らせちゃってごめんなさい。
Ranko:
……たとえ遠く離れても、私たちの思いは一つ !
Rin:
ふふっ。歌詞にあったみたいだね。
Kaede:
じゃあ、いま私たちが見ている景色が、
ブルートパーズにあたるのかしら。
Ranko:
ならば、この輝きは、永遠のものとなろうぞ !
Riina:
うんうん、
なんか、結果的にいい感じにまとまったんじゃない?
Minami:
李衣菜ちゃん次第で、
解散するかしないかが決まるみたいだったもんね。
Riina:
それはさすがに私だけじゃ決められないからね~。
ま、ロックなのは解散する方だと思うけど !
Kaede:
じゃあ、解散ってことですし、
前回同様、打ち上げをしましょうか !
Rin:
…… !
Kaede:
ほら、今回も、王様ゲー……。
Rin:
それはなしっ !
ちゃんとした打ち上げにしよう ! ね !
Minami:
ふふっ。今回は、お酒もおふざけもなしで、ですね !
Kaede:
はーい♪
Riina:
うん !
Ranko:
ならば、ともに赴こうぞ !
我らが楽団の、フィナーレを奏でに !