The heart of growing flowers

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The heart of growing flowers

ソロLIVEを目前に控えた夕美は、オフを利用して
ボランティアで花壇に花を植えることに。
話を聞いて集まった藍子、智絵里、拓海、桃華たちと
力を合わせ花壇を完成させた夕美は、みんなで作り
上げた花壇のように、LIVEでもたくさんの笑顔の花を
咲かせたいと願うのだった。

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レッスンルーム

Yumi

……はいっ、これで本日のレッスン終了 !
みんな、お疲れさまでした !
明日はしっかり休んでねっ !

Aiko

お疲れさまでした~。

Momoka
Chieri

お疲れさまでした。
お疲れさまでしたっ。

Takumi

お疲れさんっ。
しっかし、外は暗くなってきやがったな……。
よし、送ってってやる。帰るヤツはついてきな。

Momoka

まあ、エスコートしてくださいますの?
ありがとうございます。

Chieri

拓海さん、よろしくお願いします。

Takumi

夕美と藍子も、長居しねぇで早く帰れよ。
いくら明日がオフだからって、詰めこみすぎはよくねぇぜ。

Takumi

特に夕美 !
次のLIVEはオマエが主役なんだからな。
明日の内に、ちゃーんと疲れを取っとくんだぞ。いいな?

Yumi

ふふっ、心配してくれてありがとう♪
明日はしっかりリラックスする予定だから、安心してっ。
拓海ちゃん、ふたりをよろしくね。

Takumi

おう、こっちは任されてやるぜ。
よし、そんじゃ帰んぞ。
お前ら、腹減ってねぇか? 牛丼くらいならおごってやるぜ。

Chieri

わぁ……私、お友だちと牛丼屋さんに行くのはじめてです。
なんだか大人っぽい……。

Momoka

わたくしは、牛丼を食べるのもはじめてですわ。
美味しいんですの?

Takumi

おう !
そんじゃ、とびっきりうまい牛丼の店に連れてってやる。
うま過ぎて腰抜かすんじゃねぇぞ?

事務所

Yumi

ふんふふふーふふふんふふーん♪
……よしっ、これでレッスンルームの申請はおしまいっと♪

Aiko

お疲れさまです。
はい、お茶をどうぞ。
熱いですから、気をつけてくださいね。

Yumi

ありがとう、藍子ちゃん !
わぁ、ジャスミンティーだねっ。
いい香り……落ち着くなぁ……。

Aiko

ちょっとでもリラックスしてほしくて。
夕美ちゃん、頑張ってますから。
ソロ曲のレッスンだけじゃなくて、リーダーのお仕事まで……。

Yumi

大丈夫だよっ。
書類仕事や打ち合わせは、どーんと任せてっ。
私、こういう下準備って好きだから !

Yumi

……っていうのもあるけど、本当はちょっと緊張してるの。
初めてのソロLIVEだしね。
だから、色々仕事をしてるほうが気が楽なんだ。

Aiko

えっ、夕美ちゃんも緊張することがあるんですか?

Yumi

ひどいよ~。
私が、お花関係のお仕事以外は緊張してるの知ってるくせにっ。

Aiko

うふふっ♪
ごめんなさい、夕美ちゃんっ♪

Yumi

もうっ……うふふっ♪ 許しちゃうっ♪

Aiko

ふふふっ。
あ。そういえば……明日はなにかあるんですか?
リラックスする予定って、言ってましたけど。

Yumi

うんっ。
明日はね、ずっと楽しみにしてたことをする予定なんだっ。
それはね……。

翌日

Yumi

じゃーんっ ! !
見てっ、藍子ちゃん。
ここが、私がボランティアでお世話してる花壇だよっ。

Aiko

わぁ、素敵な花壇……。
今から、ここにお花を植えていくんですね。

Yumi

うんっ♪
でも、本当に付き合ってもらっていいの?
私が個人的にやってるボランティアなのに……。

Aiko

はい♪
どうしても、夕美ちゃんとガーデニングをしてみたくって♪

花屋

おはよう、夕美ちゃん ! !
花の苗、持ってきたよ !
この辺りに置いておけばいいかい?

Yumi

あっ、お花屋さんっ ! おはようございますっ。
すいません。本当は昨日の内に終わる予定だったのに、
私のワガママで待ってもらっちゃって……。

花屋

いいんだよ !
ボランティアと町内会の間に入って、話し合いをまとめたのは
夕美ちゃんなんだから ! !

花屋

それなのに、ちょっと予定が合わないからって
夕美ちゃんに花を植えてもらわない方が筋違いってもんだ ! !
立役者は気兼ねしないで、ビシッと仕上げてくれればいいのさ !

Yumi

……ありがとうございますっ !
私、責任を持って完成させますねっ。
絶対、みなさんに喜んでもらえるような花壇にしますから !

Aiko

私も精一杯お手伝いしますっ。

花屋

ハッハッハ ! !
いい返事だ ! よろしく頼むよ !
お友だちも頑張ってな ! それじゃ ! !

Yumi

はい !
また、お店によらせてもらいますねーっ !

Aiko

ありがとうございましたーっ。
……夕美ちゃん、信頼されてますね。

Yumi

元々は、私がやりたいって言い出したことなんだ。
たまたま自治会の人から、花壇に花を植えるボランティアを
探してるって聞いたから、つい……。

Yumi

こんなに広い場所にお花を植えることなんて、
あんまりないでしょ?
だから、どうしてもやりたくって !

Aiko

夕美ちゃんらしいです。
それにしても……花の苗がいっぱいですね。
どのお花も綺麗……。植える前なのに目移りしちゃいます。

Yumi

そうでしょ?
でも、植えたらもっと綺麗になるよっ。
さっそく始めよっか !

Aiko

夕美ちゃん、穴の深さはこれくらいでいいですか?

Yumi

うんっ。
それで、その穴に苗を入れてっと……。

Chieri

えっと……多分、この辺りのはずだけど……。
……あっ。もしかして、あそこかな?

Chieri

夕美さんっ、藍子ちゃんっ。
おはようございます。

Yumi

智絵里ちゃん?
偶然だねっ。この辺りに、何か用事?

Chieri

あ、いえ、そうじゃなくて……。
今日、ここでガーデニングをしてるって、
藍子ちゃんに教えてもらったんです。

Yumi

そうなの、藍子ちゃん?

Aiko

はいっ。
実は、拓海さんと桃華ちゃんにも伝えてあるんです。
ふたりとも、もうしばらくしたら着くと思いますよ。

Yumi

全然知らなかったよ……。
どうして教えてくれなかったの?

Aiko

うふふ。サプライズですっ♪

Yumi

サプライズ……。
うん、びっくりしたから成功だねっ。

Chieri

私たち、夕美さんと一緒にお花を植えてみたかったんです。
だから、その、来ちゃいました。
……お邪魔、でしたか?

Yumi

そんなことないよっ !
みんなとガーデニングできるなんて、夢みたい !
さ、どうぞっ♪

Chieri

はいっ♪

Yumi

お花の苗をポットから出したら、こうやって……。
根っこを切らないようにして、軽くほぐしてあげてね。
そうすると、お花が根付きやすくなるの。

Chieri

分かりました。
根っこを傷つけないように、丁寧に丁寧に……。

Yumi

うんうんっ。
上手だよ♪

Aiko

ふふっ、ふたりは仲良しですね。

Yumi

うんっ。
お仕事をすることは、あんまりなかったけど、
前から、よくお話してたんだ。ねっ♪

Chieri

はいっ。
他にも、一緒に四つ葉のクローバーを探したり、
お花のかんむりをつくったり……。

Yumi

カフェでのんびりお茶したりねっ。

Aiko

うふふっ、とっても楽しそう。

Yumi

今度、いっしょに行こうね !
……って、お茶の話をしてたら、
なんだか飲みたくなってきちゃった。

Chieri

私もです。えへへ……♪

Yumi

よしっ。それじゃ、休憩にしよっか !
この近くにオーガニックのカフェがあるんだ。
特にハーブティーがおいしいのっ。

Chieri

でも、ここからは離れられないですね。
まだ植えてない苗がいっぱいで……。

Aiko

私、テイクアウトしてきます。
拓海さんと桃華ちゃんの分も。
ふたりももう来るころでしょうし。

Chieri

それなら、私もお手伝いします。
夕美さんは、ここで休んでてくださいっ。

Yumi

それじゃ、お言葉に甘えちゃおうかな。
お店の場所は、そこの角を曲がったらすぐに分かると思うよ。
分からなかったら連絡してね。

Aiko
Chieri

はーい♪
はーい♪

Yumi

車に気をつけてねーっ !
……ただ、待ってるだけなのも悪いなぁ。
よしっ、片づけられるものは片づけちゃおう !

Yumi

ふーんふふふふん♪ ふーふふふふんふん♪
……待っててね、お花の苗さん。
もう少ししたら、植えてあげるからねっ。よしよし……。

Takumi

おう、夕美 ! 待たせたなっ。
駐車場探してたら、遅くなっちまった。

Yumi

拓海ちゃん !
本当に来てくれたんだねっ。

Takumi

まぁな。ホラ、差し入れ持ってきたぜ。
この店のビスケット、レッスンのときに持ってきてたろ。
うまかったから、来る途中で買ってきた。

Yumi

わぁ……ありがとうっ。
覚えててくれたんだねっ。
すっごく嬉しいよ !

Takumi

おうっ ! あぁ、そうだ。桃華もすぐ来るぜ。
さっき連絡があった。

Yumi

ふぅん?

Takumi

……なんだよ、急にニヤニヤしやがって。

Yumi

うふふ。なんでもないよ。
ただ、桃華ちゃんと仲がいいなって思って。

Takumi

あは……まぁ、前に色々あってな。
……お、噂をすればってヤツだな。

Momoka

ごきげんよう、みなさん。
今日は素晴らしいガーデニング日和ですわね。

Yumi

こんにちは、桃華ちゃん !
今日は来てくれてありがとうっ。

Takumi

おう、ごきげんよう。
遅ぇぞ、桃華。迷子にでもなったのか?

Momoka

違いますわっ !
レディの身支度には時間がかかるものなのです。
今日はガーデニング道具の用意もありましたし。

Momoka

夕美さん。
わたくし、ガーデニングには一家言持っていますの。
今日は大船に乗ったつもりでいてくださいまし♪

Yumi

そうなんだ !
知らなかったよ。

Takumi

へぇ?
お嬢様が土いじりとは意外だな。

Momoka

うふ。一流のレディは、どんな分野にも教養があるものです。
よろしければ、拓海さんに教えてさしあげますわ。

Momoka

まず、ガーデニングに重要なのは土壌ですわ。
土が適していなければ、育つ花も育ちません。

Takumi

ふぅん?
で、花が育つ土かどうかってのは
どう調べるんだ?

Momoka

簡単なことですわ。
こうして、実際に土を手に取って……。
きゃああああああ ! !

Yumi

どうしたの、桃華ちゃんっ ! ?

Momoka

ミ、ミミズがいましたのっ !
わたくしの手のひらを、ウネウネって……。

Takumi

なんだ、そんなことか。
ミミズくらいで大声出すなよ。
……ってか、ガーデニングに詳しいんじゃなかったのか?

Momoka

ち、知識はあるのですけど……
自分で実際にするのは、今日がはじめてで……。
お恥ずかしい限りですわ……。

Yumi

恥ずかしいことなんてないよ。
誰だって、慣れないものは怖いもん。
ちょっとずつ、慣れていけばいいんだよ。

Yumi

それに、私の知らないことも
桃華ちゃんなら知ってると思うんだ。
だから、気付いたことがあったら教えてねっ。

Momoka

もちろんですわっ。
……夕美さんは、本当に素敵なレディですわね。

Momoka

ごく当たり前に、誰かを思いやることができる……。
まさしく、慈愛の心そのものですわ。

Yumi

おおげさだよ、桃華ちゃんっ。
私はただ、自分のしたいようにしてるだけで……。

Momoka

その「したいこと」が重要なのですわ。
少なくとも、わたくしは敬意を抱いていますもの。
……拓海さんも、何かおっしゃったら?

Takumi

あぁ? 急に話を振んなよっ。
なんつーか……アレだ。アタシが花植えに来たんだぜ。
ガラにもなくな。……まぁ、そういうことだ。

Momoka

もうっ、もっと他の言いかたをすればいいのに……。
拓海さんは素直じゃありませんわね。

Takumi

フン、ほっとけよ。
あ、ミミズ。

Momoka

ミミズっ ! ?
どこっ、どこにいますのっ ! ?

Yumi

ふたりとも……ありがとうっ。
ちょっと恥ずかしいけど、嬉しいよっ。

Aiko

お待たせしました~。
飲み物を買ってきましたよ~。
あ、よかった。拓海さんたちも着いたんですね。

Chieri

遅くなってすいませんっ。
ちょっと、量が多くなっちゃって……。

Yumi

わっ、どうしたの一体?
ハーブティーにサンドイッチに……パンケーキ?

Chieri

最初は飲み物だけのつもりだったんですけど……。
夕美さんと花壇をつくってるって言ったら、
お店の人がサービスしてくれたんです。

Chieri

頑張ってくれてるお礼だから遠慮しないで、
って伝えるように言われました。
……なんだか、私まで嬉しくなっちゃいました。

Yumi

そっか……。
うんっ、これは期待に応えないといけないねっ。

Momoka

オフなのに、全員集合してしまいましたわね。
うふっ♪

Takumi

ま、LIVE成功の前祝いってことでいいだろ。
花好きの夕美らしくっていいんじゃねぇか。

Yumi

よーし、すごく元気が湧いてきちゃった !
みんな、休憩が終わったら一気に仕上げよう !
えいえい、おーっ !

Chieri
Aiko

おーっ !
おーっ !

Takumi
Momoka

おーっ !
おーっ !

Takumi

よっし。穴、掘り終わったぜ !
苗、持ってきてくれ。

Momoka

はい、どうぞ。
この場所に映えるお花を選んでまいりましたわ♪

Chieri

お花さん、新しいお家だよ~……。
えっと、向きはこんな感じでいいでしょうか?

Aiko

えっと……もう少し右かな。
あっ、そこそこっ。

Yumi

土をかぶせて……っと。できたーっ !
やったよ、みんなっ ! これで完成っ !

Chieri
Aiko

わぁ……。
わぁ……。

Takumi

へへっ、なかなかいい出来なんじゃねぇのか。

Momoka

ええ。通りも華やいで見えますわ。

Yumi

みんな、ありがとう。
おかげでとっても素敵な花壇になったよ !
藍子ちゃん、みんなを呼んでくれて本当にありがとう !

Aiko

ううん、私は何も……。
夕美ちゃんだから、みんなが集まってくれたんだよ。

Chieri

この花壇も、夕美さんが今までずっと
お世話してたから、つくることができたんです。
私は、その最後にちょっとお手伝いをしただけで……。

Yumi

それは違うよ。
この花壇は、みんなのおかげでできてるの。

Yumi

何でも笑顔でお手伝いしてくれた藍子ちゃん、
お花を優しく丁寧に植えてくれた智絵里ちゃん。

Yumi

力仕事を買って出てくれた拓海ちゃん、
きれいな色合いに花壇をデザインしてくれた桃華ちゃん。

Yumi

私たち5人以外にも、
素敵なお花を届けてくれたお花屋さんや、
私にこの花壇を任せてくれた地域の人たち。

Yumi

誰が欠けても、この花壇にはならなかった。
だから、この花壇はみんなのおかげ !
みんなでつくった花壇なんだよ !

Takumi

嬉しいこと言ってくれるじゃねぇか !
へへっ !

Momoka

本当に。がんばったかいがありましたわ♪

Aiko

ふふっ、LIVE成功の前祝い、大成功だねっ !
本番もがんばらないとっ。

Yumi

そうだね。今度はアイドルとして、LIVEを成功させないと !

Chieri

きっとできますっ。
だって、こんな素敵な花壇をつくれたんですから !

Yumi

うんっ !
LIVEでも、たくさんの笑顔のお花を咲かせたいなっ。
もちろん、みんなといっしょに !

Live: lilac time

LIVE後

Yumi

プロデューサーさんっ。
私のLIVE、どうだった?
楽しかった?

楽しかったよ

Yumi

良かった !
これも、みんなが手伝ってくれたおかげだね。

Yumi

アイドルのみんな、ファンのみんな……。
もちろん、プロデューサーさん。
みんなが力を貸してくれたから、ステージにお花が咲いたんだ。

君のおかげで
集まったんだよ

Yumi

そんな風に言われても……やっぱり実感が湧かないな。
だって、私は好きなことを好きだって伝えることしかできないから。

Yumi

でも、私が私らしくいることで
みんなが幸せになってくれるなら……。

Yumi

これからも私らしく頑張ろうって思うんだ !
ずっと、ずーっとねっ !