Souyoku no Aria (event)/Commus
Opening[edit]
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羽ばたくための《戯曲》 |
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CDデビューが決まり、雑誌のインタビューを受ける |
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取材中 |
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Ranko |
ごきげんよう。 |
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Asuka |
よろしく、頼むよ。 |
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インタビュアー |
それでは、始めますね。神崎蘭子ちゃん、二宮飛鳥ちゃん。 まずは、おふたりのことをまだ知らないうちの読者へ、 お互いを紹介していただきたいのですが、いいですか? |
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Ranko |
フム。 互いに……容易いこと。では、私から伝えましょう。 |
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Asuka |
(うん、わかりましたー。じゃあ、私から、言いますね ! )これはこれは、レアだね。 ボクを評する蘭子なんて……楽しみだ。 |
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Ranko |
飛鳥は、闇に住まう眷属のひとり。 かの言葉は黄昏時に聞こえる口笛のごとく、 か細く、強く、それでいて孤高の旋律を奏でているわ。 |
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Asuka |
(飛鳥ちゃんは、私と似てるんです。 ひとりぼっちだけど、それを楽しんでいて 強いところがあるんです。)フムン? |
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Ranko |
その衣は強く、激しく、荒ぶる獅子のよう。 その髪は七色に輝き、乾いた叫びを謳うわ。 そう、まるでその姿はジョワイユーズの剣のよう……。 |
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Ranko |
(ファッションは、結構カッコいい感じです ! エクステの色も、いろいろ変わるんですよ ! )……私の言葉で語るには、足りないかもしれないわ。 |
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インタビュアー |
(こんな感じでよかったのかなー。)いえいえ。 蘭子ちゃんの言葉で表現される飛鳥ちゃんは とても……なんといいますか、詩的な存在ですね。 |
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Asuka |
詩的。フム、悪くない。ポエジーだね。 ボクの強さを的確に表現してくれる……。 |
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インタビュアー |
では、蘭子ちゃんを飛鳥ちゃんから見て、 紹介していただきたいのですが、お願いできますか? |
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Asuka |
フム……そうだね。 蘭子を一言で語るのは、難しい。 |
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Asuka |
ゴシックドレスに身を包んだ、《幻想世界》のプリンセス。 退廃的なニュアンスは闇夜に咲く一輪の薔薇さ。 紡がれる言葉は詩的で、ときに愚者の理解を阻む。 |
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インタビュアー |
なるほど、またも詩的な表現ですね。 こちらも、やや難解ですね……。 もう少し、わかりやすくなるとありがたいのですが……。 |
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Asuka |
……理解りやすく云うならば、いわゆる『中二病』というヤツか。 |
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Ranko |
……ム。 |
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P |
(む ! )……。 |
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インタビュアー |
なるほど、中二病ですか? |
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Ranko |
ムー……。 |
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Asuka |
(むーー ! )どこかから小動物の鳴き声が聞こえているが……進めていいかな。 |
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インタビュアー |
えぇ。お願いします。 |
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Asuka |
ボクも似たような病を患ってはいるが、ボクは痛いヤツのほうさ。 蘭子は芝居がかって、劇の登場人物のように振る舞っている。 その姿は中二病と呼ぶのが理解りやすいだろう。 |
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インタビュアー |
えぇ……わかりやすいですね。 その説明であれば、とっても濃いおふたりに 読者からも興味を持ってもらえそうです。 |
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Asuka |
それは結構なことだ。 |
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インタビュアー |
では、ユニットでデビューするに至った経緯を 聞かせていただけますか? |
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Ranko |
……オホン。紐解けば、歴史書の頁は軽いもの。 私たちが初めて立ったのは、4番目の絢爛なる舞台。 そこに集いし星々のひとつとして、生まれ落ちたわ。 |
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Asuka |
(思い返せば簡単な経緯になっちゃうんですけど……。 LIVEでのゲストとして出演したのがきっかけですね。)ボクらがなぜユニットになったのか……。 それは誰も知ることがないだろう。 ただ唯一言えるのは、ボクたちの輪郭は似ていたのさ。 |
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インタビュアー |
なるほど、またも詩的な表現ですね。 やや難解ですが……。 |
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Asuka |
詳細な経緯を知りたいだけなのなら、そこにいる ボクらのプロデューサーに聞いてもらいたいね。 もしくは、検索してもらえれば……おっと、これはジョークだよ。 |
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| 片手を挙げる |
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インタビュアー |
では、そのあたりは、読者のみなさんに委ねましょうか。 そんな巡り会ったおふたりが、今回CDデビューすることに なったわけですが、正直な感想を、どうぞ。 |
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Ranko |
生まれ落ちた星は数多くあれど、 そのひとつとして再び天に昇ることになろうとは……。 下僕たちの強い想念の力ゆえのこと。ただ、祝福と感謝を。 |
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Asuka |
(たくさんのユニットのなかでも選んでもらえて嬉しいです ! ファンのみんなにありがとうっていいたいなぁ~。)欲望というのは、果てないものだと感じているよ。 独りで歌うだけでは飽き足らず、こうしてふたりで歌う未来まで 手を伸ばしてしまうとはね。我ながら、貪欲なものだ。 |
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インタビュアー |
えぇと、つまり、 おふたりとも嬉しい、ということでいいんでしょうか? |
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Ranko |
えぇ。 あぁ。 |
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Anastasia |
んー? 撮影、してるかな? |
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Nao |
どうしたんだ? アーニャ。 あれ、蘭子と飛鳥じゃないか。それにプロデューサーさんも。 |
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| お疲れ |
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P |
ふたりとも、お疲れ。いま、取材中だから静かに頼むよ。 |
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Anastasia |
お疲れさま、ですね。 インタビューしてますか? ふたりのユニット、デビューするからかな。 |
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Nao |
ダークイルミネイト、だっけか。 でもファッション雑誌からの取材ってのが、あのふたりらしいな。 |
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Anastasia |
ふたりとも、ファッションには、こだわり持ってますからね。 |
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Nao |
全然系統違うけどなー。 かたやフリフリのゴスロリ、かたやギザギザのゴスパンだし。 |
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Anastasia |
どちらも、ゴシックなテイストですから、合ってます。 違うのは、同じじゃないから、当然ですよ。 |
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Nao |
たしかにな。 お、取材はそろそろ終わるみたいだぞ。 |
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インタビュアー |
それでは最後に、写真を何枚か撮らせていただいて、 終了となります。 |
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Cameraman |
アイドルらしく、かわいくいきましょう。 よく似たふたりだから、 ふたりともいい感じの笑顔で、お願いねー。 |
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Ranko |
フン……闇に飲まれよ。 |
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Asuka |
(お疲れさまでした。)上辺に貼り付けた笑顔など、テクスチャ以外の何物でもないな。 |
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Cameraman |
あー……困ったなこりゃ。もっとこう、笑顔で……。 |
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| 止める |
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P |
これが、ダークイルミネイトのふたりですので。 |
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Ranko |
……我が友よ。 プロデューサー。 |
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Cameraman |
(プロデューサー…… ! )あぁ、そうですか。最近の若い子は、分からないねぇ。 |
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インタビュアー |
では、原稿のチェックなどはまた後日で。 写真もこちらで選定しますが、 事務所さんチェックでNGでしたら言ってくださいね。 |
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P |
宜しくお願いします。 |
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インタビュアー |
蘭子ちゃん、飛鳥ちゃん。 取材へのご協力ありがとうございました。 おふたりのことをもっと知ってもらえるといいですね。 |
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Ranko |
えぇ。よしなに。 あぁ。頼むよ。 |
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Asuka |
(よろしくお願いしまーす ! )こうして、ボクたちの新章は幕を開けた。 |
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Ranko |
いずれくる嵐を、知ることもなく――。 |
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Chapter 1[edit]
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序章、始まりの《舞曲》 |
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|---|---|---|
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レッスンに励む飛鳥と蘭子だが、課題は多く |
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レッスンルーム |
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Veteran Trainer |
神崎 ! テンポが遅い ! ちゃんと己の動きを保て ! |
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Ranko |
くっ ! |
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Veteran Trainer |
二宮 ! ひとりで走るな ! 周りを見ろ ! |
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Asuka |
はっ…… ! |
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Veteran Trainer |
もう一度、頭から合わせるぞ ! |
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Ranko |
はいっ ! はいっ ! |
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休憩室 |
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Asuka |
ふぅ……。 この程度のレッスンを捌ききれないとは……。 |
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Ranko |
まるでゴルゴーンの女帝に睨まれたようだったわ……。 |
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Veteran Trainer |
お前たち、一息ついたか。 ソロとしてならともかく、ユニットとなると まだまだ課題だらけのふたりだな。 |
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Ranko |
……うぅ。 ……くっ。 |
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Veteran Trainer |
プロデューサー殿から見てやるように言われたが まだ私がレッスンするほどでもなかったか? |
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Asuka |
貴方からはそう見えるかもしれないが……。 オトナには理解らない世界がボクらにはあるからね。 純粋な領域ではボクらは同調している。 |
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Ranko |
闇が支配する世界での競演ならば、あるいは……。 |
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Veteran Trainer |
お前たちの言葉遊びはどうでもいいんだがな……。 単純にユニットとして、まだまだだと言ってるんだ。 目の前が見えていないな。 |
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Asuka |
どうでもいいだと……? くっ。 理解を示さないステレオタイプなオトナというやつは……。 ボクたちに、欠けているものなど……。 |
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Ranko |
私たちに、欠けているもの……? |
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Asuka |
蘭子? |
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Ranko |
トレーナーさん。 目の前が見えていない、とは……? |
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Veteran Trainer |
お互いだ。互いが見えていない。 それに……。 |
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Ranko |
それに……? |
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Veteran Trainer |
お前たち、よく似ているのかと思ったが 全然違うじゃないか。 |
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Ranko |
そう? そうか? |
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Veteran Trainer |
はぁ……その反応、自分たちのことをまだ理解していないな。 それでは、合わせるのが難しいのは当たり前か。 これは……苦労するな。 |
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Asuka |
ふん……オトナたちには理解らないさ。 ボクたちの関係性が一般的なそれとどう異なるか。 なぁ、蘭子? |
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Ranko |
ええ。 私たちは近しき領域に住まう眷属同士だから……。 |
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Veteran Trainer |
まぁ、なんでもいいが……。 ユニットでの活動は、そう簡単なものじゃないぞ。 |
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Ranko |
フム……その言霊、秘伝の書へ書き留めておくわ。 |
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Veteran Trainer |
それから、プロデューサー殿から伝言だ。 レッスン後に、部屋に来るようにと。 |
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Asuka |
ほう? |
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| どうぞ |
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Asuka |
来たよ。 ボクたちを呼びつけて、新曲の打ち合わせかい? それとも衣装合わせ? 愉快な会議なら長時間でも歓迎だよ。 |
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Ranko |
我が友よ。次なる頁は、いかに? |
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| ふたりに問いかける |
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P |
(プロデューサー、次は何ですか? )ふたりとも、このままでいいのか? |
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Ranko |
……ハッ。 ……は? |
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Asuka |
……どういう意味だ? これまでがよかったから、ユニットとしてデビューさせるんだろう? |
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Ranko |
……。 |
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Asuka |
現在が肯定されるのは、過去が正しかったからじゃないのかい。 |
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| 互いに本音を 話さなくとも? |
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P |
お互いに本音を話さず、本心を明かさず、 これからもユニットをやっていくのか? それでいいのか? |
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Ranko |
……それはっ ! |
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Ranko |
それは……。 |
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Asuka |
ボクはいつだってボク自身の言葉を話しているつもりだ。 一般的な物わかりの良い子供の言葉とは違うことくらい、 キミも理解していると思っていたんだけどな……。 |
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| 甘えるな |
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P |
甘えるな、飛鳥。 分かってもらえると思うのは甘えだ。 |
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Asuka |
クッ…… ! ボクを、愚弄するのか……? ……こんなところに居られるか。行くよ。蘭子。 |
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Ranko |
……。 |
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Asuka |
……チッ。 先に行く。 |
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Ranko |
我が友、プロデューサー。 私は……私は……。 |
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| 飛鳥と話すんだ |
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P |
気付いているだろう。飛鳥と話すんだ。蘭子。 |
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Ranko |
私は……。 |
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Chapter 2[edit]
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転調、あるいは《哀歌》 |
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|---|---|---|
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飛鳥を追って来た蘭子。Pの言葉を振り返り話し合う |
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事務所 中庭 |
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Asuka |
クソッ……。バカにしやがって。 甘えだと? ボクがいつからそんな甘えたヤツになった ! |
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Asuka |
甘えていたのはボクじゃない。 ボクが何か言うたびに、何かするたびに 諸手を挙げて喜んでいたのはプロデューサーの方じゃないか。 |
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Asuka |
よっぽど、アイツの方が甘えて……。 |
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Ranko |
……飛鳥。 |
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Asuka |
蘭子……。災難だったね。 プロデューサーの気まぐれに振り回されるなんて、レアケースだ。 まぁ、ボクたちはそれをやりすごして……。 |
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Ranko |
我が友は言ったわ。 ……甘えるな、と。 |
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Asuka |
あぁ。まったく不愉快だよ。 だが、気にすることはない。ボクらには関係のないことだ。 |
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Ranko |
……本当に? その言葉、トリトーネの口に手をかけてでも誓えるもの? |
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Asuka |
当然に決まっているだろうッ。 ……それとも、ボクがキミに嘘をついているとでも? |
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Ranko |
……嘘はついていなくとも、真実を騙ることはあるでしょう。 |
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Asuka |
(嘘はついて無くても、ホントを話さないことはあるよね。)なんだって? キミも……キミまでも、ボクを裏切るというのか? |
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Ranko |
裏切ってはいないわ。 ただ、あなたの口から出た言葉が、 私の心に影を落としただけ……。 |
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Asuka |
(裏切ってないけど……傷ついたのは、ほんとう。)あぁそうかい。 ボクはあいにくとアイロニー豊かなペシミストだからね。 お行儀の良い言葉づかいなんかしてやるつもりはないよ。 |
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Ranko |
……あなたの言葉が、わからない。飛鳥。 |
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Asuka |
ハハッ ! 傑作だ。 わからないだって。蘭子。 幻想語のような言葉を吐くキミが、それを言うのか ! |
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Anastasia |
あれは……。 |
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Nao |
ん……あ、蘭子と飛鳥じゃないか。 って、ふたり、モメてる? ヤバいかな。ちょっと止めに……。 |
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Anastasia |
待ってください。ナオ。 ……待って。 |
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Nao |
けど……。 うん、わかった。そうだよな。言い合うことも大事だ。 あたしらは見守ろう。 |
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Asuka |
だいたい、蘭子の言葉だって理解らないよ ! ボクがキミの飾り立てられた言葉を理解するより、 キミがボクを理解する方が容易いんじゃないか ! |
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Ranko |
あなたに分かってもらえたなんて……思わない ! |
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Asuka |
…… ! ! |
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Ranko |
……。 |
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Asuka |
……フン。 |
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Ranko |
……。 |
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Anastasia |
ふたりとも……。 傷ついていますね。とてもとても、悲しい……。 |
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Nao |
でも、傷つくのも必要なことなんだよ。きっと。 思ってることを言い合えなかったら、 いっしょにステージなんて立てないもん。 |
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Anastasia |
……そうですね。 どちらかが頼るだけじゃなくて、支え合うのが大事、ですね。 |
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Nao |
ふたりで、1+1以上にならなきゃ。 アーニャも、思い当たるフシ、あるだろ? |
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Anastasia |
……ダー。 |
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Anastasia |
……でも、放っておくことは、できません。 プロデューサーに言いましょう。 |
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Nao |
そうだな。 伝えておくだけ、伝えておこう。 |
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Nao |
……ってことで、報告。 あたしたちも、余計なことはしないけど…… やっぱ、友達だし、仲間だからさ。 |
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Anastasia |
……きっと、プロデューサーもつらいですね。 |
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| 礼を言う |
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P |
ありがとう。奈緒。アナスタシア。 |
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Nao |
いいって。 あたしも、ぶつかり合ったりするしさ。 大人の意見が欲しいときもあるし。 |
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Anastasia |
では、プロデューサー。 失礼しますね。 |
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P |
……。 |
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Veteran Trainer |
心中察しますよ。プロデューサー殿。 |
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| 感謝を |
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P |
……どうも。お手数をかけます。 |
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Veteran Trainer |
あいつらふたりは、まだまだです。 双葉と諸星、多田と木村といったユニットのように、 乗り越えてきたものがあるわけじゃない。 |
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Veteran Trainer |
自分と似ているところを相手のなかに見いだして、 互いに依存するだけでは、先はないでしょう。 |
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Veteran Trainer |
あるいは…… あいつらに依存しないために、己を殺しましたか。 プロデューサー殿。 |
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|
P |
……。 |
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Veteran Trainer |
それでこそ、プロデューサーです。 |
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Veteran Trainer |
叱るのと怒るのは違う。 正しく叱ってやって、導いてやるのは私たちの仕事ですからね。 |
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Veteran Trainer |
あいつらはまだまだ14歳の……思春期の子供です。 だが、その分若く、素直で成長も早い。 |
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Veteran Trainer |
きっと、必要なことだったと、 分かってもらえるときが来るでしょう。 |
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P |
そう、信じています。 |
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Chapter 3[edit]
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不協和音と《鎮魂歌》 |
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|---|---|---|
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蘭子とケンカ別れした後、ひとりで街をさまよい |
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街角 |
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男A |
でさー、マジその子がかわいくてよー ! |
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男B |
マジでー? |
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Asuka |
……。 |
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男A |
ってーな ! 前見て歩けよ ! クソガキ ! |
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男B |
つーか、こいつ女じゃねぇ? |
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男A |
マジかよ ! じゃあオレらと飲もーよ ! |
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Asuka |
ッ ! ボクに触れるなッ ! |
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男B |
ボクだって ! |
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男A |
ボクっ娘 ! ボクっ娘 ! ぎゃはは ! |
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Asuka |
チッ…… ! |
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女 |
ホントにホントにホント~? |
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男 |
ホントホント。キミだけだよ。 |
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Asuka |
……。 |
|
|
女 |
ホントに好き~? ずっといっしょにいてくれる~? |
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男 |
好きだって。いるって。 |
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Asuka |
そんな言葉……嘘ばっかりだ。 どんな言葉を並べたって、お前たちはしょせん 一瞬交わって消えるだけ。記憶にも残らない関係……。 |
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女 |
じゃ~あ~、いこっかな~。 |
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男 |
っしゃー。 |
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Asuka |
チッ…… ! |
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コンビニ店員 |
いらっしゃいませー。 |
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Asuka |
……。 |
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|
コンビニ店員 |
120円になりまーす。袋お入れしますかー。 |
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Asuka |
……。 |
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|
コンビニ店員 |
……袋、入れますかー。 |
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|
Asuka |
要らない。 |
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|
コンビニ店員 |
……。 120円ちょうど、あざしたー。 |
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|
Asuka |
……。 |
|
|
Asuka |
……はぁ。今日はやたらと他人が目につく。 ボクの視界に入り込んでくるんじゃない……。 モブたちの凡庸な人生になんて興味は無いんだ。 |
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|
Asuka |
そうだ。ボクが興味あるのはボクのことだけ。 ボク自身が手の届く半径1メートルさえ良ければ、 それでいい。それで良かったはずなのに……。 |
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|
Asuka |
こんな、微糖のコーヒーを飲むような人間になったのは何故だ。 ……理解らない。 ボクに関わった全てが、ボクをこんな人間に変えてしまった……? |
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|
Asuka |
……この筐体たちは、暇を潰すためのもの。皮肉だな。 人生の空白を埋めるために、これだけの機械が作られ、 そんな場所で、ボクは空白を埋めている。空白を……。 |
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|
店員 |
すいません、お客さん。 当店、18歳未満の方ですと、この時間は条例で 入場できないことになっておりまして……。 |
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|
Asuka |
……そうか。 居場所という空白も、誰かに埋められるのだな。 |
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|
Asuka |
『分かってもらえると思うのが、甘えだ』と言った。 ボクは理解ってもらいたかったのか……? そして、蘭子を理解っていなかったのか……? |
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|
Asuka |
……理解したいから近づきすぎて、傷ついて、傷つけて。 理解りあえなくても、そのまま関係を築くこともできた。 思い返せば、何度繰り返しても、傷つけている。ただ、愚かに。 |
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|
Asuka |
あぁ……そうか……。 ヤマアラシのジレンマというヤツか。 ボクの半径は、いつの間にか広がっていた……。 |
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|
Asuka |
これは……寂しいという感情か。 いまのボクは……寂しかったのか。 |
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|
Asuka |
涙のような温かい雨もあったはずなのに……。 今日の雨は、少し冷たいな。 孤独は……寒いもの、か……。 |
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|
Asuka |
行かなければ。 ボクは、蘭子と話さなければ。そして、プロデューサーと。 |
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|
Asuka |
空も、泣いている……か。フッ。 泣くべきはこっちだったはずなのに、何故だろう……。 滑稽だな。人生は、格好がつかないことばかりだ……。 |
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|
一方その頃 |
| |
|
Ranko |
……。 |
|
|
Ranko |
…………。 |
|
|
Ranko |
………………。 |
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Chapter 4[edit]
|
静寂、やがて《追想曲》 |
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|---|---|---|
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蘭子は、寮の自室に閉じこもっていた。蘭子を心配し |
' | |
|
Anastasia |
……。 |
|
|
Nao |
(蘭子の様子はどう? ) |
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|
Anastasia |
(部屋にいます。ずっと。) |
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|
Nao |
(落ち着いたら、話し相手になってあげなよ。) |
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|
Anastasia |
(わかりました。) |
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|
Anastasia |
……。 |
|
|
Anastasia |
ランコ……。 |
|
|
蘭子の部屋 |
| |
|
Anastasia |
プリヴェート。ランコ。 起きていますか。 |
|
|
Anastasia |
……聞いてください。 アスカと言い合いましたね。私とナオ、見てました。偶然。 見てしまったから、気にしています。 |
|
|
Anastasia |
ランコは、優しいですね。 相手を傷つけないようにします。私は、知ってます。 |
|
|
Anastasia |
けど、ほんとうのランコは、強いですね。 それも、私は、知ってます。 だから……。 |
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|
Ranko |
……うん。 |
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|
Anastasia |
ランコ…… ! |
|
|
Ranko |
……私、行かなくちゃ。 |
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|
Anastasia |
ダー。そうですね。ランコは、強いですから。 いってらっしゃい。ダヴァイ。 |
|
|
Anastasia |
ふぅ……。 |
|
|
Anastasia |
(ランコ、出ていきました。) |
|
|
Asuka |
蘭子 ! |
|
|
Anastasia |
……? |
|
|
Anastasia |
……アスカ? |
|
|
Asuka |
アナスタシア ! 蘭子はいるか? ボクは話さなくちゃ……いけないんだ。蘭子に……。 謝らなくちゃ……。 |
|
|
Anastasia |
出て行きましたよ。さっき。 |
|
|
Asuka |
チッ ! すれ違いだったかッ。じゃあ……。 |
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|
Anastasia |
アスカ。 |
|
|
Asuka |
なんだい? |
|
|
Anastasia |
ランコの言葉を、信じないでください。 言葉を信じないで、心を、信じてください。 |
|
|
Asuka |
……あぁ。 ありがとう、アナスタシア。 |
|
|
Anastasia |
ダー。アーニャでいいですよ。アスカ。 いってらっしゃい。ダヴァイ。 |
|
|
事務所 |
| |
|
Asuka |
プロデューサー ! |
|
| どうした? |
| |
|
P |
こんな夜遅くに、どうした? |
|
|
Asuka |
蘭子は……蘭子はいないか……。 |
|
| 蘭子と話した? |
| |
|
P |
あれから、蘭子と話したのか? |
|
|
Asuka |
少し、だけ……。 だが、少ししか言葉を交わさなかったせいで ボクは……傷つけてしまった。誤解をさせたかもしれない。 |
|
| そうか |
| |
|
P |
そうか。それは辛いな。 |
|
|
Asuka |
ツラくさせたのはたしかにボクだが…… 何もそんな言い方をしなくたっていいだろう ! |
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|
Asuka |
キミは……何時だってそうだ。 全てを識っているのに、何も知らないような顔を向けて、 ボクの言葉だけを待っている ! |
|
|
Asuka |
そんなの……ズルいじゃないか ! |
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| だろう? |
| |
|
P |
そう思うだろう? それは飛鳥も同じだよ。 ズルいと思うなら、本心からの言葉を話すんだ。 |
|
|
Asuka |
クッ……。理解ったよ。 キミは……ボクに何を望む? |
|
| 蘭子と話すんだ |
| |
|
P |
蘭子とよく話すんだ。 理解ではなく、感じるために。 |
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|
Asuka |
そうは言ったものの、 蘭子がどこにいるのか、見当もつかない……。 |
|
|
Ranko |
居るわ。ここに。 |
|
|
Asuka |
……ッ ! 蘭子 ! ? どうして ! ? |
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Chapter 5[edit]
|
輪唱の果ての《幻想曲》 |
| |
|---|---|---|
|
先に来てPと話していたと言う蘭子に謝罪する飛鳥。 |
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|
Ranko |
先に来て、プロデューサーと話していたの。 プロデューサーが私に望むことは、分かったから。 飛鳥が来てくれるの、待っていたの。 |
|
|
Asuka |
そうか……。 待たせてしまって、すまない。 いや……違うな。キミを理解ってやれなくて、すまない。 |
|
|
Ranko |
それは、本当に、想っている言葉? |
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|
Asuka |
あぁ。 ボクは、キミに対する尊敬が足りなかった。 だから、理解ってやれなかった。 |
|
| 違うだろう? |
| |
|
P |
それは、違うだろう? |
|
|
Asuka |
そうだな。 理解ってやれなかったんじゃない。 上辺だけを、理解ったつもりになっていた。 |
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Ranko |
私も……言い出せなかった。 違うと、ただ一言を伝えられなかったの。 |
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Asuka |
それはボクのせいだ。 |
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Asuka |
蘭子は、こういう人間だと、決めつけた。 ボクが想像できる限界、その枠のなかに収めていた。 本当は、もっと大きな可能性を持った人なのに……。 |
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Ranko |
……うん。 |
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Asuka |
ボクはキミを守る《騎士》で、キミは守られる弱い《お姫様》だと、 カテゴライズした。本当は、違っていたのに。 ボクが守ろうとしたのは、キミを守るという《役割》だ。 |
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Ranko |
私も、弱かったから……中二病なんかじゃないって言えなかった。 想像の世界のなかでは強い私でも、 その世界を誰かに伝えるのは、怖かった……。 |
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Asuka |
蘭子……。 |
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Ranko |
自分の世界を持っていても、それを伝えられたのは プロデューサーだけ。 私から、飛鳥に伝えることが、できなかった。 |
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Ranko |
私、守ってもらわなくても大丈夫だよ。 だって、堕天使にも、魔王にも、勇者にも……。 何にだって、なれるんだもん。 |
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Asuka |
そうだな。蘭子。 キミは強い。キミは強く、キミ自身が紡ぎ出す物語を生きていて、 だからこそ、その自由さにボクは惹かれたんだ……。 |
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Ranko |
飛鳥も、強さを持っているでしょう? どんな現実でも、俯瞰から眺めて、自分をうまく操って、 自分自身のストーリーに変えていくことができる……強い人だから。 |
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Asuka |
あぁ。そうだ。その通りだ。 |
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Ranko |
それが、私たちの違い……? |
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Asuka |
全てを理解りあえることはないかもしれないが……。 違いを感じられるくらいには、近づけた。 |
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| 頷く |
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P |
魂の輝きは、色を取り戻したようだな。 |
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Asuka |
フッ。キミというやつは。 しかし……蘭子、すまなかった。 自分たちのことを思うあまり、本心とは違うことを言ってしまって。 |
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Ranko |
ううん。いいの。 私も、心に鎧を纏っていたから……言い出せなくて。 |
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| それでいい |
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P |
それでいい。蘭子、飛鳥。ふたりは、ここから始まるんだ。 |
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Ranko |
ええ。言葉に惑わされることなく……。 |
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Asuka |
言葉を信じることもなく……。 |
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Ranko |
言葉に秘められた、互いの想いを信じましょう。 |
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Asuka |
あぁ。魂の輝きを。 |
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Ranko |
趣味の領域が近いだけの仲間ではなく……。 |
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Asuka |
ビジネスで組まされるパートナーでもなく……。 |
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Ranko |
魂を重ねた、ユニット……。 |
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Asuka |
それが、ボクらにとってのダークイルミネイトだね。 |
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| 頷く |
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P |
なら、ふたりに授けよう。ついておいで。 |
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スタジオ |
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Asuka |
ここへ来たということは……? |
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| プレゼントだ |
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P |
『双翼の独奏歌』ふたりが歌う曲と、詞だよ。 |
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Asuka |
双翼の……。 |
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Ranko |
独奏歌……。 |
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Asuka |
楽曲を、用意しておいてくれたのか。 ボクたちが、こうなると信じて? |
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| 仕事をしたまでだ |
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P |
仕事をしたまでだよ。プロデューサーだからな。 |
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Asuka |
フッ……ボクたちによく似て、キザなプロデューサーだよ。 キミってやつは。 |
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Ranko |
……フフッ。 |
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Ranko |
……月がきれい。 |
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Asuka |
あぁ。 きっと、蘭子ならあの月を舞台に、ワルツを踊れるんだろう。 |
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Ranko |
……えぇ。踊るときには、飛鳥も誘うわ。 |
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Asuka |
フッ、飛んでいくよ。この翼で。 プロデューサーからもらった、ふたつでひとつの翼でね。 |
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Ranko |
独りでは行けない場所へ、飛び立つための双翼で…… ! |
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Ending[edit]
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《双翼の独奏歌》 |
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|---|---|---|
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嵐を乗り越え、互いの魂を繋いだことで歯車が |
' | |
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レッスンルーム |
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Veteran Trainer |
ワン、ツー、スリー、フォー、いいぞ神崎 ! 二宮も ! |
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Nao |
おっ、やってんなー。 |
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Anastasia |
ふたりとも、ユニゾン、シンクロしてますね。 |
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Veteran Trainer |
最後、決めろ ! |
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Ranko |
はっ ! はっ ! |
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Veteran Trainer |
よーし、OK ! |
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Ranko |
ありがとうございましたっ ! |
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Asuka |
ふふ……やったぞ ! |
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Veteran Trainer |
歯車がかみ合うようになったな。 まったく、苦労させやがって ! |
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Asuka |
ピースがハマったのさ。 もともと、ポテンシャルは高かったんでね。 |
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Veteran Trainer |
ほう? なら二宮にはもっとハードなレッスンをしてやろうか? 神崎はもう上がっていいぞ。 |
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Asuka |
ッ ! ? いや、ボクたちはユニットなので、 ボクひとりというのはバランスが……。 |
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Ranko |
お先に失礼します ! トレーナーさん、闇に飲まれよ ! |
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Veteran Trainer |
おう、飲まれろー。 さて二宮、どこからやる? きっちりしごいてやるぞ。 |
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Asuka |
ちょ、ちょっと待たないか蘭子 ! 蘭子 ! |
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Ranko |
ふぅ ! |
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Anastasia |
やみのまー、ランコ♪ |
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Nao |
おつかれー。ふたりとも、いい感じじゃん。 CDの発売、もうそろそろだって? 楽しみだよなー。 |
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Ranko |
アーニャちゃん、奈緒さん ! |
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Anastasia |
ランコ、いい顔してますね。カッコいいです ! |
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Ranko |
フフフ。 ふたりにも、あらためて、感謝を。 私と飛鳥の魂を繋いでくれたのは、ふたりだから。 |
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Anastasia |
フフフー。 |
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Nao |
おうおう、よかったよかった ! そーだ、CDが売れたらパフェおごってくれてもいいぜ。 えへへっ。 |
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Ranko |
では、記憶の書に記しておきましょう。 そのときは、一生分のパフェを食べることになるわ。 覚悟しておいてね。 |
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Nao |
おーこわ ! そしたら、増援呼ぶよ。うちのファミレス番長をさ ! |
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Anastasia |
フフフ ! フフフ ! |
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Anastasia |
ランコ、楽しそうでよかったですね。 |
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Nao |
ほんと、充実してそうだったな。 ……アーニャも、前のユニット活動を思い出したか? |
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Anastasia |
すこしだけ、ですね。 でも、なにより、友達が楽しいのが、嬉しいです。 ナオはトライアドのこと、思いましたか? |
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Nao |
まぁね。 ……やっぱ、いいよな。ユニット活動って。 熱くて、ぶつかりあって、青春してる。 |
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Anastasia |
アイドルを続けている間は、ずっと青春ですね。 |
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Nao |
……だな ! |
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Asuka |
闇の中でこそ、光るモノがある。 |
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Ranko |
それは、冷たく、ときには熱く。 |
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Asuka |
幻想に至る道筋は、誰も知らない。 |
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Ranko |
それを叶えるのは、己の意志だけ。 |
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Asuka |
意志だけを頼りに、孤独な声を上げるのさ。 |
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Ranko |
それはいつしか想像の翼となり、貴方を誘うわ。 |
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Asuka |
ボクらの名は、《ダークイルミネイト》。 |
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Ranko |
奏でるは、《双翼の独奏歌》。 |
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Asuka |
覚醒た運命が、廻り始めた――。 |
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監督 |
はい、オッケーイ ! MV撮影、オールアップ ! |
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Staff |
ダークイルミネイトのおふたり、お疲れさまでしたー ! |
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Ranko |
フフフ。闇に飲まれよ ! 携わった、みなに感謝を ! |
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Asuka |
ありがとう。どうも。またよろしく。どうも。 |
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Asuka |
……プロデューサー。終わったよ。 呆けていないで、気取った一言でもかけてくれないか? |
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Ranko |
うん ! |
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| 此所から |
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P |
ダークイルミネイトの神話が、此所から始まる ! |
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Asuka |
神話とは……フッフフ。 大きく出たものだ ! それでこそボクらのプロデューサー。面白い。 |
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Ranko |
クッククク ! 神話の始まりは、いま、此所に ! |
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