Shirasaka Koume/Memorial Commus

Memorial 1

	白坂小梅
	『白坂小梅』とのメモリアル1です。	'
	オーディション会場
Koume	あの……こ、この会場は……なに……？ 私、よく知らないまま、来たんですけど……。
Koume	お、お母さんから…… ホラー映画の試写会みたいなものって言われてて……。 でも……スクリーンなんて、どこにもないし……。
Koume	ア、アイドル……？ ど、ど、どうして私がそんなところに……。 あ……お母さん、外に出た方がいいって言ってたから……？
Koume	で、でも、だからって…… と、突然アイドルのオーディションなんて……。 う、うう、ううう……。
Koume	しゃ、喋れない……。 喋れないん……です。 人と話すの……とっても、苦手だから……。
Koume	なにを話したら……いいですか？ わ、私、明るくなくて……無口だし……。 その……かわいいことなんて、なにも……。
Koume	趣味……？ 私の話じゃなくって……いいんだ……？ それなら、できるかも……。
Koume	えっと……ほ、ホラー映画が好き……です ! 中でも、とくに好きなのは……ゾンビが出てくる映画で……。 ゾンビって、ノロノロ歩いて、襲ってきて、かわいい……。
Koume	あと、パニックものは……最高…… ! 囲まれて、逃げ場なんてなくて……。 怖いけど、ゾンビはかわいくて。ふふ、ふふふふ…… !
Koume	か、かわいいって……ゾンビじゃなくて、私が？ か、かわいくない……ですよ……。かわいくないです……。 そ、それに……合格？
Koume	こ、これ、もしかして、新作のホラー映画かなにかですか？ いきなりゾンビ化……じゃなくて、アイドル化なんて。 え、えええ……？

Memorial 2

	白坂小梅
	『白坂小梅』とのメモリアル2です。	'
	レッスンルーム
Koume	お、お……おはよう……ご……あうぅ……。 あいさつも言えないのに、初レッスンなんて……。 あの……な、なにから……？
Koume	自信……？ なんにもない……です。 大きな声は出せないし、体力もないし……。 あ、じゃあ……あれをやってみよう、かな……。
Koume	ううう、やっぱり……このお芝居だけじゃダメ……かな。 主人公に無視される……倒れたゾンビのマネ……。
Koume	その……できるかぎり……やってみたつもりだけど……。 ア、アイドルとして……なにが足りなかったですか？
	動き
Koume	あ……そうですよね……。 これ、動かないんです……。 前のシーンの爆発で……吹き飛んじゃった設定だから……。
	かわいさ
Koume	そう……ですよね……。 だって、うつぶせで、顔見えないから……。 見えても……そんなにかわいくないけど……。
Koume	やっぱり、今の私には……まだまだ……。 アイドル……むずかしすぎます……。 歌もダンスも……想像できないし……。
Koume	あ、あの……どこへ……？
	LIVE会場
Koume	わぁ……ここがステージ……。 ここで……アイドルが叫ぶんですね……。
Koume	見られて……よかったです……。 あ、あの……それじゃあ、ありがとうございました……。
Koume	最初から……無理かなって思ってたんです……。 アイドルに、なるなんて……。 でも……楽しい夢、ちょっとだけ……見られたから……。
Koume	私、今日のこと……忘れません……。 これから先も……ずっと……。 大切な思い出……ありがとう……。じゃあ……。
Koume	あ、あきらめるのは……早い？ もう少し、続けた方がいい……ですか……。 で、でも……いいん、ですか……？
Koume	わかりました……。 あ、あの……私、なんにもできないけど…… 今からはじめます……。し、死ぬ気で……やりますから…… !

Memorial 3

	白坂小梅
	『白坂小梅』とのメモリアル3です。	'
	撮影スタジオ
Koume	あぅ…………宣材写真……また撮り直し……。 わ、私がうまく笑えてないから……。
Koume	マッドな博士の笑い方…… 家であんなに何度も見て、練習したのに……。 ちょっと……怖かった、かな……。
Koume	私のせいじゃ……ない？ カメラのトラブル……？
Koume	あ、他のアイドルの子が……写っちゃったのかな……？ こっそり混ざってくれたんだ……。うれしいな……。 こんな私でも、なかよくしてくれて……。
Koume	あ、アイドルじゃない人も……たくさんいる？ 動物もたくさん……？ あ……。
Koume	そういうこと……。 きっと……さびしかったんだね。 だから集まってきちゃって……。
	場所を変える
Koume	待って。 今のまま、もう1枚だけ……撮ってください。 お願いします……。はい、どうぞ。
	お祓いをする
Koume	そんなことしたら、かわいそう……。 このまま、もう1枚だけ撮って……。 お願いします、はい……。
Koume	えへへ……今度は大丈夫だったよね？ 言えば……わかってくれるから。 ううん、いなくなっては、ないけど。
Koume	ありがと……ね。 あ、これはプロデューサーさんに言ったんじゃなくて……。
Koume	いまはプロデューサーさんの写真…… 撮らない方がいいかも、ね。 ふふ……ふふふふふ……♪

Memorial 4

	白坂小梅
	『白坂小梅』とのメモリアル4です。	'
	遊園地
Koume	ま、まぶしい……。明るいところは、やっぱり苦手だな……。 それに、人がいっぱい……。 こんなところで、初めてのお仕事……？
Koume	インタビュー……。 知らない人に声をかけるなんて……ムリ……。
Koume	ええ……本当に……？
女性	でさー、次あれ乗ろーよ !
Koume	うぅえっと……。あの…………。
男性	おう ! ん？ 子ども？ ごめんねー。
Koume	あ……あ、邪魔……？ ご、ごめんなさい……。
Koume	プロデューサーさん……全然できない……です。 もう、やだ……帰りたい……。
Koume	そう……かなぁ……。
Koume	プロデューサーさん。 私……どんなふうにしたら、 ちゃんと話を聞いてもらえるのかな……？
	背後霊みたいに
Koume	背後霊……そっか。背後霊みたいにそっとついていって、 そして、後ろからマイクで…… ! うん。 それなら、私にもできるかも……やってみる……。
Koume	そろーり……そろーり……。 そろそろ……このマイクを向けて…… あのー……お化け屋敷の感想をー……。
	マッドサイエンティストみたいに
Koume	獲物を前にしたマッドサイエンティスト…… ニコニコでメスを取り出して……うん……なるほど。やってみる。
Koume	ふふっ、ふふふっ……。見ぃつけた……。 そんなに怯えた顔しないで……。 このマイクの餌食になってよ……ねぇ？
女性	きゃあああああああ ! ! ! !
Koume	……あ、逃げられちゃった。
Koume	でも、さっきより楽しい……。 ふふふっ……。もう一回……やってもいい？
	インタビュー終了後
Koume	ふう……。終わったぁ……。 うまくはできなかったけど……でも……。
Koume	うん……。 結局、怖がられちゃったけど……。でも…… 今日はちょっぴり楽しかったよ……。
Koume	プロデューサーさんが教えてくれたから…… 明るいところにも、ちゃんと楽しいことはあるって 少しだけ、分かった気がした……な。