Nocturne (event)/Commus

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Opening[edit]

The Night Sky Divas

フェスに向けて『Nocturne』のダンスレッスンに励む
瑞樹、楓、涼、奏、美波の5人。そこへPから新たに
グラビアの仕事が入ったと伝えられ、盛り上がる一同。
さっそくレッスン風景から撮影が始まることに。
その中でひとり、不安げな表情を見せる涼は、楓の
励ましを受け、気合いを入れ直し撮影へ挑むのだった。

'

レッスンルーム

Mizuki

ワン、ツー、スリー、フォー、ふん、ふん、ふん、キメっ !
……オッケー、みんな良い感じよー !
よーし。このあたりで少し休憩いれましょうか !

Kaede

ふぅ……この曲、久しぶりに踊りましたけど、楽しいですね。
まだまだ踊り足りないくらいで……。
そう、まだまだノークタクターンです。

Minami

うふふ。『Nocturne』だけに、ですねっ。
でも、歌もダンスも難しくって。
私、振りは入りましたけど、もう少し完成度をあげないと !

Kanade

そうね。ふたりの足をひっぱるわけにはいかないから。
通すだけなら今でも十分かもしれないけど……
それじゃあ、ね。

Ryo

ああ。熱いステージングを魅せるためには不十分、だな。
なあ、休憩中だけど音流していいかな?
ステップ確認しておきたくてさ。

Kanade

もちろん。
私もその方がありがたいし。

Minami

うんっ。あ、そうだ、せっかくだし一緒に練習しない?
手の角度とか、キメのタイミングとか確認したくて。

Mizuki

若い子たちの向上心……私も負けてられないわね !
とはいえ、水分はちゃんととって、ほどほどに休むのよー?

Minami
Kanade
Ryo

はいっ !
えぇ。
おう !

Kaede

ふふっ、良いステージになりそうですね。
今度のフェスが待ち遠しいです。
3人とも一生懸命で、とても素敵だわ。

Mizuki

そうね。
しかも、みんな歌は上手いし、ダンスの飲みこみも早い。
そしてなにより……若い !

Kaede

あら。
歌とダンスが互角だったとして……。
私たち、若さで負けちゃいます?

Mizuki

ふふっ、そんなこと言って。
簡単に勝ちは譲らないでしょう?
こっちは大人の魅力で戦っていきましょ、楓ちゃん !

Kaede

はい。
私も彼女たちから良い刺激を受けて、もっと輝けるように……。
頑張りましょうね、川島さん。

Mizuki

ええ !
楓ちゃん、あらためてよろしくね。
一緒に頑張りましょう !

P

お疲れさまです。

Mizuki

あら、プロデューサー君。お疲れさま。
レッスンは順調よ !

Kaede

どうかなさったんですか?
もしかして、その手にあるのは……企画書?

P

新しい仕事が入りました。

Minami

お仕事、ですか?
フェスでのLIVE以外の、ってことですよね。

Kanade

ええと。
『夜空に舞う歌姫たちの魅力に迫る ! 極限グラビア特集企画』。
……なるほどね。

Ryo

ん?
つまり、どういうことだ?

Kanade

フェスで『Nocturne』を歌う、
私たち5人のグラビア撮影のお仕事。
ってことよね、プロデューサーさん?

P

その通り。

Minami

わぁ……LIVEだけじゃなくて、撮影のお仕事まで。
ありがとうございますっ !

Kaede

うふふっ。
歌姫だなんて、照れちゃいますね。

Mizuki

でも、そこまで期待されるなら……
極限美麗歌姫として、最高のグラビアにしなくちゃね !

Ryo

川島サン……
それはちょっと、ハッタリ効かせ過ぎじゃないのか……?

Mizuki

良いのよ。こういうのは言ったもん勝ち !
言った事は現実にしちゃえばいいだけの話でしょ♪

Ryo

すごい自信だな。
アタシには……いや、なんでもない。

Minami

……あの、プロデューサーさん。
気になってたんですけど、
ドアの外にいる方々は?

Cameraman

失礼しまーす。
我々、今回の特集の撮影チームです。
よろしくお願いします !

P

さっそくレッスン風景から撮影を始めます。

Minami

ええっ ! ?

Mizuki

じゃあ、もう一回頭から通しでやりましょうか。
私たちの最高の一瞬、撮ってもらいましょ !

Minami
Kanade

はいっ !
はい。

Ryo

…………。

Kaede

……涼ちゃん。
自然体で大丈夫。
一緒に頑張りましょうね。

Ryo

楓サン。
……はい。よろしくお願いしますッ !

Chapter 1[edit]

情熱ブレイクショット

『大人の遊び場で妖しい情熱』をテーマに撮影をする
瑞樹、涼、奏。奏は特に気合が入った様子で、瑞樹と
静かな情熱をぶつけ合いながら撮影に臨んでいた。
そんなふたりに気後れする涼だったが、奏に誘われた
ビリヤード対決を通し、いつしかふたりと同じように
情熱に満ちた表情を浮かべていたのだった。

'

Bar

Ryo

へぇ……こういう外の店を貸し切って撮影をするんだな。
スタッフも多いし……結構すごい仕事なのかも。

Kanade

…………。

Ryo

で、今回のテーマが『大人の遊び場で妖しい情熱』か。
また難しい注文だな……。

Kanade

…………。

Ryo

……なぁ、奏。
さっきからどうしたんだよ。
精神統一? 緊張でもしてるのか?

Kanade

……まあ、そんなところ。
今回の撮影は、いつも以上に気合い入れないとと思って。

Ryo

へぇ。意外だな。
こういうの得意なんじゃないのか。

Kanade

そうね。グラビアの仕事は好きよ。
でも、今まではソロのお仕事がメインだったから。
みんなでとなると、また違うわ。

Ryo

そういうもんなのか?

Kanade

ええ。独りなら、自分のことにだけ集中できる。
目線、表情、体の使い方……
今、自分がどう写っているかを想像しながらね。

Kanade

でも、ユニットは全員で一枚の絵をつくるでしょう。
全体がどう写っているか、その中で自分がどう動くべきか……。
難しいと思わない?

Ryo

……すごいな。
アタシ、そんなこと考えちゃいなかったぜ。

Kanade

ああ、ごめんなさい。そんなつもりで言ったんじゃないの。
身構えちゃったかしら。
私だって、普段だったらこんなこと言わないわ。

Ryo

普段だったら?
……今回は何か違うのか?

Kanade

ええ。
……ほら。

Mizuki

おはようございまーす !
今日はよろしくお願いしまーす。

Ryo

川島サン?

Kanade

そう。まあ、撮影始めればわかるわ。
あっ……わかるわって言っちゃった。もう。
さ、行きましょ。

Ryo

? ? ?

Cameraman

行くよー。
まずは自由に動いてみてね。はーい。

Mizuki

妖しい情熱……。
妖艶に、激しく、ね。こう? くねっ?
……ああ、しなっとした感じとか、どうかしら。

Cameraman

瑞樹ちゃん、いいねー。
ふたりも、もう少しポーズに動きつけてみようか。

Kanade
Ryo

はい。
は、はい。

Kanade

……川島さん、肩に手を置いても?

Mizuki

もちろんよ !
遠慮せずにガンガン触って?

Kanade

そう……じゃあ、こんな感じで。

Mizuki

あら……それは少し……。
やるじゃない、奏ちゃん。

Kanade

ふふ……。
やられっぱなしじゃ、いられませんから。

Cameraman

オッケー、撮っていくよー !

Ryo

…………。

Cameraman

じゃあ、次はこっちで。
ビリヤードしてる風でいってみようか。

Mizuki

実際に打ってみてもいいのかしら?

Cameraman

もちろん !
自由に動いてもらって、かまわないよ。

Kanade

そうだ。せっかくだし、ちょっと勝負してみない?
この間、周子たちがビリヤードしてたって聞いて、
やってみたかったのよね。

Mizuki

いいわね !
言っておくけど、私、ちょっとしたものよ?
学生時代はブイブイ言わせてたんだから !

Kanade

涼はどう?
ビリヤード。

Ryo

え?
ああ。やったことくらいはあるけど……。

Kanade

そう。じゃあ大丈夫ね。
3人だけど、ナインボールで。
……始めましょ。

Mizuki

ふたりとも、なかなかやるじゃない?
でもね……勝利は私のものよ !
えいっ ! ……ああっ。

Kanade

力み過ぎですよ。川島さん。
最後は私が決めさせてもらいます。
……あ。

Ryo

あははっ。ふたりとも、しまらないな。
よっ……。おっし、入った !
アタシの勝ちだな !

Mizuki

……まあ、なかなかやるじゃない?
ビギナーズラックってあるわよね。わかるわ。

Kanade

自信無いなんて言っておいて油断させて……
意外としたたかね?

Ryo

どんだけ負けず嫌いなんだよ、アンタたち……。
でも、ずいぶん言ってくれるじゃねーか。
アタシの本気、こんなもんじゃないよ?

Kanade

あら……良い顔するようになったじゃない。
いいわ。もう一戦いきましょう?

Mizuki

そうね。ちょうど肩も温まってきたところだし。
簡単に勝ちを譲る私じゃないってこと、教えてあげる !

Ryo

へへっ。次も負けないよ?
いいぜ、かかってきな !

こうして、熱いビリヤード対決……
ではなく、熱い撮影は遅くまで続いた……

Chapter 2[edit]

青空クロストーク

『青空の下で爽やかな笑顔』をテーマにした撮影に臨む
涼、奏、美波。優秀で人柄も良い美波を眩しく思う
涼と奏に対し、美波は自分というものを持つ2人の方が
眩しく見えると語る。自分の気持ちが無いものねだり
だと気づいたふたり。美波の明るさを見習って、
全員で爽やかな笑顔の写真を、と意気込むのだった。

'

屋外コート

Minami

今日の撮影のテーマは『青空の下で爽やかな笑顔』!
お天気にも恵まれて、絶好の撮影日和ですね。

Ryo

この間の撮影とはうってかわって、健康的だな。
美波向きのテーマじゃないか?

Minami

ふふっ、そうかな?
前回は、みんなでビリヤードしながら撮影したんですよね?
とっても盛り上がってたって聞きましたけど。

Kanade

ええ。誰かさんが熱くなるものだから、
撮影が終わっても、泣きの一勝負って。
大変だったわ。

Ryo

おいおい、他人事みたいに言ってるけど、
奏もたいがい、頭に血がのぼってたろ。

Kanade

そうだっけ?
わからないわ~♪

Ryo

良い性格してるぜ、ったく……。

Minami

ふふっ、涼ちゃんも奏さんも、すっかり仲良しですね。
今日は、この3人でラクロスの写真を撮るみたいだから、
私もいっしょに熱くなれるように頑張るねっ。

Ryo

おうっ。
……ってもラクロスはさすがにやったことないけどな。

Kanade

出来たとしても、二度も続けて勝負モノは遠慮したいし。

Minami

3人じゃ試合は出来ないから……
チームメイトとして、いっしょに練習するイメージかな?

Kanade

チームメイト、ね。ふふ……くすぐったい響き。
美波、ラクロスは昔からやっていたの?

Minami

ううん、大学から。何か新しいこと始めてみたくって。
高校は生徒会に入ってたから、部活動してる時間が少なくて、
その反動もあったのかも。

Ryo

生徒会……ははっ。
イメージ通り、本当に優等生なんだな。
……あ、もちろん良い意味でさ。

Minami

ふふっ。
ふたりは部活とかは?

Ryo

アタシは、ずっとバンドばっかやってたしな。
ガッコーセーカツとか、あんまり思い出無いんだよな。
だから、そういうのとは無関係。

Kanade

私は帰宅部ね。いわゆる。
集団行動とか向いてないから。
……あらためて、本当に美波って、立派な人よね。

Minami

えっ?
そう?

Ryo

あぁ。
頭良くて真面目。なのに、めちゃくちゃ女子力高くてさ。
大学行きつつ、仕事して……って完璧超人じゃないか。

Kanade

人当りも良くて、明るくて、まとめ役とか面倒事も買って出る。
でもグチの一つもこぼさない……って、眩しすぎるわ。
眩しい……シャイニング美波ね。まるでヴィーナスよヴィーナス。

Minami

もうっ、ふたりとも……って、奏さんはからかってるでしょう?
私、そんなにすごい子じゃないから。
……それに、私はふたりの方が、すごいと思ってます。

Ryo

どこが?

Minami

だって……私、いまだに自分が何をやりたいのか、
何に向いているのか、わからなくて……。
だから、それを見つけたくて、いろいろ勉強して、試していたの。

Minami

でも、ふたりは私と違って強いから、
自分のやりたい事とか、自分っていうものを持ってるでしょう。
だから、周囲にあわせたりしなくても、生きていける。

Minami

私は、そんな風にできないから……。
だから、私はふたりの事、尊敬してるし、
眩しく見えるなって。

Ryo

…………。

Kanade

…………。

AD

新田さーん。
準備が整いましたので、メイクお願いしまーす。

Minami

あっ、はーい。今行きます !
……ふふっ、ごめんね。すっかり語っちゃった。
じゃあ、また後で。いっしょにラクロス、楽しもうねっ !

Kanade

…………。
無いものねだりなのかも。
私たち、みんな。

Ryo

……だな。
でもさ、美波はアタシたちの方が眩しいとか言ってたけど……。
間違いなく、この中で一番明るいのは美波だよな。

Kanade

そうね。
……せっかくの機会だもの、
あの明るさ、勉強させてもらいましょう。

Ryo

おう。ユニットは全員で一枚の絵をつくるんだもんな。
アタシたち、みんなで爽やかな笑顔になるとするか !

Kanade

……ふぅ。
美波ったら、スパルタ。
シャイニングスパルタ。

Minami

ええっ ! ?
そんなこと……。

Ryo

あるだろ。はははっ。でも、良い顔してたぜ。
……うん、たまには運動ってのも良いよ。
仲間と流す汗ってのは、いつだって最高だからな !

Chapter 3[edit]

女子会プレミアムコース

瑞樹と共に『アンチエイジングツアー』に参加する楓と
美波。盛り沢山なツアーを終え、ぐったりする美波と
いきいきとしている瑞樹。元気の秘訣を問うと、元気で
いる方がお得だからとのこと。そんなふたりに、尊敬の
念を抱いた美波は、彼女たちのような大人になるべく
頑張ろうと心に決めるのだった。

'

カフェ

Mizuki

さあ、来たわよー。最高に美容に良いランチ !
サラダにメインにデザートに、スーパーフードをこれでもかーと
使った、セレブも大満足のスペシャルメニューよ !

Kaede

まあ、スーパーフード……。
食べたらスーパー楓さんに変身できちゃうかしら?

Mizuki

もっとよもっと !
スーパー楓さんゴッドよ !

Minami

な、なんだか凄そうですねっ。

Mizuki

すっごいわよー、翌日のお肌に効果テキメン !
美波ちゃんは何に変身しちゃうかしら。
シャイニングゴッデス美波?

Minami

シャイニングゴ……?
あっ、奏さんから聞いたんですか?
もう……。

Mizuki

うふふっ、さあさあ。今日は女子会なんだから、
お食事しながら、ゆっくりおしゃべりしましょ♪
それじゃ。いただきまーす !

Minami
Kaede

いただきますっ。
いただきます。

Kaede

おふたりとも、撮影はいかが?

Minami

とっても楽しいです !
この間は奏さんと涼ちゃんといっしょにラクロスをして……。
ふふっ。次の日、ふたりとも筋肉痛で辛かったみたいです。

Mizuki

次の日に筋肉痛……そう、そうよね。
私も、そのふたりとビリヤードを。
筋肉痛は……よく……翌日にね。

Kaede

ハードだったんですね。
私、ついていけるでしょうか……。

Mizuki

そんなこと言って、実は一番タフなのって楓ちゃんでしょ。
その華奢な体のどこにエネルギーがしまってあるのかしら。

Minami

そうですね。どんなにハードな場所でも、
最後まで元気にしてるのが楓さんってイメージです。

Kaede

そんなことありませんよ。
私も、私なりに元気でいられるよう努力してますから……。
川島さんに教わったアンチエイジングとか。

Mizuki

あら、とうとう楓ちゃんも目覚めちゃった?

Kaede

はい、梅干しには抗酸化作用があると聞いて、
以前よりも、たくさん食べるようになりました。

Minami

それ、あんまり変わってないんじゃ……。

Mizuki

アンチエイジングは意識することが第一歩 !
うふふ……その話題が出たことだし、
そろそろ今日の女子会のテーマを発表しちゃおうかしら。

Kaede

何かテーマがあったんですか?

Minami

一日予定を空けておくようには聞いていましたけど……。

Mizuki

ふっふっふ……今日のテーマはずばり !
『若い子に負けないピチピチプリプリ肌をゲットしよう !
川島瑞樹プレゼンツ、アンチエイジングツアー ! 』よっ !

Kaede

ぱちぱちぱちぱちー。

Mizuki

今回は、ビジュアル重視のお仕事じゃない?
撮影も折り返しだし、ここらで体のメンテナンスをしようと思って。
せっかくだから、オフのふたりを誘ってみたわけ !

Kaede

そうだったんですか。川島さんらしくて良いアイディアですね。
ふふっ。楽しみです。

Minami

それに、私も参加させてもらっていいんですか?

Mizuki

もちろんよ !
……まさか美波ちゃん。自分にはまだ早い、なんて思ってない?

Minami

そ、そんなことありません !
今日はお姉様方に、お供させていただきますっ。

Mizuki

よーっし !
そうと決まれば、行きましょ !
店員さーん、お会計お願いしまーす !

Mizuki

まずはホットヨガ !
インナーマッスルから美を手に入れるわよーっ !

Minami

はいっ !
すっごく汗が出ますね……。

Kaede

立ち木のポーズ……。

Mizuki

お次は足つぼマッサージ !
キレイは内臓からねっ !

Kaede

あぁ……そこ、とても良いです。

Minami

えっ? ああっ、いたいいたい !
あいたたたたたたっ !

Mizuki

最後は全身トリートメント !
うるおい美肌に仕上げちゃうわよーっ !

Kaede

美波ちゃん、あとちょっとですよ。

Minami

は、はいー……。
みなみ、がんばりますっ……。

Mizuki

はーーーー !
若返ったわーーーー !

Kaede

ふふっ、内から外から、新しい自分になれたようです。

Minami

ぷしゅー……。

Mizuki

さ。一日のシメは……もちろん美味しい食事 !
近くにね、お気に入りの薬膳鍋のお店があるの。行く?

Kaede

まあ、素敵ですね。
撮影期間中ですし、お酒は我慢なのが残念ですけど。
ご一緒させてもらいます。

Minami

あっ、すみません !
私はそろそろ、ここで……。

Mizuki

あら、そう?
美波ちゃん、今日は付き合ってくれてありがとう。
かえって疲れさせちゃったかしら?

Minami

あ、いえっ、あの、とっても良い経験でした !
私には贅沢すぎるくらいで……。
こちらこそ、今日はありがとうございました !

Minami

あの、最後に質問しても、いいですか?
川島さんは……どうしてそんなに元気なんですか?

Mizuki

ん? そんなの……当然よ !
人生なんてあっという間に過ぎちゃうんだから。
それなら元気でいた方がお得でしょ !

Minami

……はぁ。
ふふふ、勉強になりました。

Mizuki

じゃあ、気をつけて帰るのよ?
またね !

Kaede

お疲れさまでした。

Minami

……川島さんも、楓さんもすごいなぁ。
ふたりみたいな大人になるには、まだまだ経験が必要みたい……。
うんっ。明日も頑張ろうっ。

Chapter 4[edit]

双璧チェイス・ザ・ライト

『大人の女たちの日常』をテーマに撮影していた瑞樹と
楓の元へオフだった奏が見学にやって来る。ライバルの
敵情視察?と尋ねる瑞樹に、勉強のために見に来たと
否定する奏。そんな熱いキャラじゃない――そう思う
奏だったが、撮影を見学しているうち、いつか超えたい
という気持ちが湧きあがるのを感じていた。

'

移動中

Mizuki

今日の撮影のテーマは『大人の女たちの日常』、と。
それで、私たちだけなのね。
そういえば、ふたりだけでのお仕事って久しぶりじゃない?

Kaede

そうですね、お互いユニット活動なども増えてきましたから……。
今日は、いい仕事にしましょう。瑞樹さん。

Mizuki

ええ !
と言っても、写真撮影は楓ちゃんの方が得意だから……。
胸を借りるつもりでいくわ。

Kaede

貸すほどはありませんが、どうぞ。

Mizuki

あはっ。もう、居酒屋ノリは打ち上げまでおあずけよ !
フルコースツアーでたっぷり溜めたアンチエイジングパワー、
存分に発揮しちゃいましょ ! スーパー楓さん♪

Kaede

はい。
頑張りましょうね、スーパー瑞樹さん。

Kanade

えっと……撮影場所、ここかな。
失礼しまーす。

Mizuki

……あら、奏ちゃんじゃない !
どうしたの?

Kanade

川島さん。お疲れさまです。
撮影、見学させてもらおうと思って。
休憩中ですか?

Mizuki

ええ。次は外での撮影なの。
ちょうどいいわ、あっちでお話しましょ。
楓ちゃん連れてくから、待ってて?

Mizuki

それで、今日は見学?
珍しいわね、一日オフなの?

Kanade

ええ。たまたまスケジュールが合ったのと……
自分が写っていない写真も作品の一部分でしょう?
だから見ておきたくて。

Kaede

素敵な考え方ね。
別の場所でお仕事をしていても、
みんなで一つのものを創っている……青春、ですね。

Kanade

……なるほど。
そういう考え方もあるんだ。

Mizuki

うふふっ、奏ちゃん……。
今日はライバルの敵情視察ってところかしら?

Kaede

……敵?
むしろ私たち、仲間ですよ。

Mizuki

もちろん、私たちは同じ事務所にいて、同じ曲を歌う仲間。
でも、アイドルっていうのはいつだって、
仲間であり、ライバルでしょう?

Mizuki

そう、私と奏ちゃんだってライバル……。
私はいつだって、ビリヤード勝負の決着、
つけなおしても構わないわよ !

Kanade

……ふふっ。川島さん、考え過ぎです。
ただ、先輩ふたりのお仕事が見たかっただけなの。
次の撮影の参考になるかと思って。

Mizuki

あら、そうなの?

Kaede

先輩と言われてしまったら……
いいところを見せないとって気持ちになりますね。
うふふっ。

Kanade

はい、しっかりお勉強させていただきます♪

AD

高垣さん、川島さん、お願いしまーす !

Mizuki

それじゃ、いってくるわね。
ゆっくり見ていって !

撮影中

Cameraman

じゃあおふたりともよろしくねー。
瑞樹ちゃん、今日も好きにやっちゃってー !

Mizuki

あら、うふふっ。
大人の女、好きにさせたら怖いわよー?

Cameraman

さすが、今日もキレてるねー。

Mizuki

どうも ! じゃあ、よろしくお願いします !

Cameraman

楓ちゃんも、今日はガンガン撮ってくから、よろしく !

Kaede

よろしくお願いします。
いつも素敵な写真に仕上げて下さって、ありがとうございます。

Cameraman

いやいや、楓ちゃんがモデルで最高の写真にならなかったら、
カメラマン失格だから !

Kaede

ふふっ、お上手ですね……。

Kanade

…………いつか絶対、あのふたりを超えてみせるわ !

Kanade

……なんて。
そんな熱いキャラじゃないんだけど、私。
ライバル、ねぇ……。

撮影終了後

Mizuki

はぁ……お疲れさま。
本当に疲れたわね……。
やっぱり撮影は変なとこの筋肉使うわ……。

Kaede

ええ。あんなに熱い視線を向けられていたものだから、
すっかり熱が入ってしまいました。

Kanade

でも、おふたりともさすがです。
私も勉強を忘れて見入っちゃいました。

Mizuki

うふふっ、でもこういうのも悪くないわね。
若い子に追われる立場っていうのかしら?

Kaede

ええ。助け合うだけではなく、
競い合って未来を目指す……。
それも、きっと青春なんですね。

Mizuki

そうね。いくつになっても、気持ちが若ければ、それは青春 !
楓ちゃん、一緒に駆けぬけていきましょう。
この青春アイドルロードを !

Kaede

はいっ。駆けぬけていきましょう。

Kanade

……そのロード、私も追いかけていきますから。

Kaede
Mizuki

えぇ♪
えぇ♪

Chapter 5[edit]

曖昧セルフディスカバリー

今まで撮影した写真を眺めていた涼は、自分の写真に
納得いかず悩んでいた。涼から話を聞いた楓と美波は、
不慣れな不安を抱えたまま仕事をしていたからでは?と
分析する。経験不足はどうしようもないと肩を落とす
涼に、そんなことは無いと告げる楓。なぜなら次の現場
は、涼が一番輝ける場所での撮影なのだからと。

'

事務所

Ryo

……イイな、これ。こっちも、決まってる。
……コレも熱いじゃねーか、どうなってんだよ。

Minami

涼ちゃん、お疲れさま。
何見てるの?

Ryo

あぁ、美波。お疲れ。
今まで撮った写真だよ。見本が届いてたんだ。

Minami

そうなんだ !
わぁ……みんな良く撮れてるね。
雑誌に載るのが楽しみ !

Ryo

ははっ、気が早いな。
まだ撮影、残ってるだろ?

Minami

うん。あとはLIVEシーンの撮影だよね。

Ryo

ああ。……あのさ、美波のラクロスの時の写真、
なんて言うか……イイ、よな。
すごく美波らしいっていうか。うん。

Minami

あっ、ありがとう。
ほめられるとちょっとくすぐったいけど、嬉しいな。

Ryo

奏も、表情の作り方が年下とは思えないくらいだし。
楓サンも、川島サンもやっぱオーラがあるよな。

Minami

うん。すっごく綺麗だし……。
ドキッとする顔、してるよね。

Ryo

……なあ、恥を忍んで聞くけどさ。
どうやったら美波たちみたいに、
イイ写真が撮れるんだ?

Minami

えっ?
……涼ちゃんも素敵な写真、いっぱい撮れてると思うけど。
たとえば……。

Minami

ほら、このビリヤードの時のはしゃいでる顔とか、
ラクロスの時も爽やかな笑顔 !
とっても可愛いと思うよ。

Ryo

そ、そうか?
でも、なんていうか……。

Kaede

自分では納得いっていない、ということかしら?

Ryo

わっ ! 楓サン。
驚かせないでくれよ……。

Kaede

私には、どれも涼ちゃんの魅力が伝わる写真だと思います。
でも、涼ちゃんはそうではないと感じている……。

Ryo

……そうだね。
そりゃプロのカメラマンが撮ってくれた写真だからさ、
良く撮れてると思うよ。

Ryo

でも、これがイイかっていうと……。
わかんなくてさ。

Kaede

そうですか……。じゃあ、ちょっと聞き方を変えましょうか。
ねえ、美波ちゃん。
美波ちゃんが素敵だなって思うモノとかコト、場所はある?

Minami

わ、私ですか?
えっと……透き通る海とか、澄んだ青空とか……。
清々しい気持ちになれるものが好き、かな?

Kaede

ふふっ、とっても美波ちゃんらしいですね。
それじゃあ、それをうけて、涼ちゃん。
涼ちゃんは、どんなものが素敵だと思うかしら。

Ryo

えっ? どんなって……そうだな、
熱くなれるものっつーか……熱狂した空間、とか?
ライブハウスの熱気、音、鼓動はイイって思うよ。

Kaede

それから?

Ryo

それから……ああ、スタジオも好きだよ。
声や音が鳴り響いてて、みんなで音楽をつくって、
いっしょに育てていく場所。そういう場所が大好きだ。

Kaede

そういう所にいる自分は、想像できますか?

Ryo

もちろん。アタシの居場所は、そこだと思ってる。

Kaede

じゃあ、澄んだ青空の下でラクロスをしている自分は?

Ryo

いやぁ、全然。
……ってこともないか、こないだやったばっかりだし。
けど、似合わないよな。

Kaede

そういうことだと思います。
涼ちゃんが納得いっていない理由。

Ryo

……というと、つまり?

Minami

えっと……知らない場所だと、困ってしまう、とか?

Kaede

そうですよね。
初めて行ったお店だと、お通しがでるのか、とか
何が美味しいのか、わからなくて困ってしまったり。

Minami

楓さん、脱線しているような……?

Kaede

ふふっ、してませんよ。
慣れない環境で、居心地の悪さを感じてしまうのは、
仕方のないことです。

Ryo

……そっか。場所もそうだけど、
アタシはグラビア撮影の現場自体、全然慣れてなくて……。

Kaede

不慣れな不安を抱えたまま、お仕事をしていたんですよね。

Ryo

はあ……結局、アタシの経験値不足ってことか。
じゃあ、どうしようもないのか?

Kaede

ふふっ、そんなことありませんよ。
次の現場は、涼ちゃんの得意な場所じゃありませんか。

Minami

そっか、LIVEシーン !

Ryo

音楽が鳴り響いて、熱狂した空間。
……しっくりくるな。ハッキリと想像できる。

Kaede

撮ってもらいましょう。
熱く歌う松永涼ちゃんが、最高に輝いている姿を。

Ryo

……ありがとな、楓サン、美波。
アタシも最高にイイって思える一枚、
絶対にキメてみせるよ !

Ending[edit]

At The Crack Of Dawn

LIVEを終え、Pから撮影した写真を見せて貰う5人。
ようやく胸を張ってイイと思える写真が撮れたと言う涼
は、メンバーたちから刺激を受けて良い経験になったと
礼を告げる。その思いは涼だけでなく、他の4人も同じ
だった。彼女たちはこれからも仲間として、ライバルと
して、競い合い、支え合いながら輝いていくだろう。

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LIVE後

Ryo

ふぅ…………。

Kanade

……涼? そんなところに立ち尽くして、どうしたの?
打ち上げだーって、大人組がはしゃいでるわよ。
行きましょ。

Ryo

ん……ああ、すぐ行くよ。

Ryo

お疲れサン。

Mizuki

遅かったじゃない、涼ちゃん !
さあ、待ちに待った打ち上げよ、打ち上げ !

Kaede

撮影も終わったことですし、
お酒、解禁ですねっ。

Minami

ほ、ほどほどにお願いしますね?

Mizuki

何言ってるの、美波ちゃん。
……何事にも全力で ! 打ち上げも全力 !
これが大人ってものよ !

Minami

大人って、便利なコトバ……。
でも、大人なんですから、節度をもってお願いしますねっ ! ?

Kaede

私、お箸より重いものを持ったことがないので、
節度はもてませんね。残念です。

Minami

か、楓さ~んっ !

Kaede
Mizuki

うふふっ♪
うふふっ♪

Kanade

……ほら。はしゃいじゃってるでしょ。
うちの大人たちはズルいわよね。

Ryo

はは……ホントにな。
かなわないよ、まったく。

P

お疲れさま。

Kaede

お疲れさまです。

Mizuki

お疲れさま !
プロデューサー君が来たってことは、
そろそろ出発かしら?

P

その前に……。

Kanade

……それは、今日の写真のデータ?
もう見られるのね。

Ryo

本当か ! ?

Kaede

見てみましょう。
ポチっと。

Ryo

ああ。
…………おお。

Mizuki

うんうん、綺麗に撮ってもらえたわね !

Minami

そうですねっ。
どれもイキイキしていて……。
撮影して下さったスタッフの方々にお礼を言わないと。

Kaede

どうですか?
涼ちゃん。

Ryo

……うん。
やっぱ、ステージで歌うのがアイドルだよなって、
あらためて思ったよ。当たり前の話だけどさ。

Kanade

そうね。ステージで輝く一瞬……。
アイドルとして一番絵になる瞬間だわ。

Ryo

良かったよ。
自分でさ、胸張ってイイって思える
写真を撮ってもらえて。

Kanade

ふふっ、最初はずっと不安そうな顔してたものね。
でも、涼はもう経験したわけじゃない?
次からは大丈夫でしょ。

Ryo

ああ。それにさ、この写真見てわかったんだ。
最初に楓サンが言ってたとおりだったなって。

Kaede

私ですか?

Ryo

ああ。自然体でいいよって言ってくれたよな。
考えてみたらさ、ビリヤードの時も、ラクロスの時も、
最後はアタシらしく出来てたように思うんだ。

Kanade

闘争心むき出しで、熱く燃えてる感じだったわね。
たしかに、あれでこそ涼って感じだったわ。

Minami

えぇ。仲間といっしょに汗を流してる涼ちゃんも、
涼ちゃんらしかったと思いますよ。

Kaede

競いあって、支えあって、
お互いの魅力を引き出しあって。
そうやってアイドルは輝いていくのかもしれませんね。

Ryo

うん。今回の仕事、最初はどうなることかと思ってたけど、
良い経験になったよ。あらためて、礼を言わせてくれ。
みんな、本当にありがとう !

Mizuki

うふふっ、それはお互い様だわ。
私だって、みんながいたから、
いつも以上に頑張れちゃったんだから !

Mizuki

さっ、話は尽きないけれど、積もる話はそこまで !
打ち上げにとっておきましょ !

Kaede

ええ、私たちの楽しい時間はこれからですよ♪

Minami

せっかくいい話だったのに !
だから、ほどほどにお願いしますねっ !

Kaede

ああ。
「ほどほど」と「どぼどぼ」って似てませんか?

Mizuki

あらー、こぼさないように気をつけなきゃね !

Minami

もう~っ !

Kanade

うふふっ、大人ふたりの相手は美波にまかせてよさそうね。
私たちは、のんびりお茶でも飲んでましょうか。

Ryo

だなっ。美波、まかせたっ !

Minami

ええっ ! 結局いつもこういう役目……。
ふたりもたまには経験しよう !
ねぇ……ねぇってばーっ !