Ninomiya Asuka/Memorial Commus

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Memorial 1[edit]

二宮飛鳥

『二宮飛鳥』とのメモリアル1です。

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街中

人々がせわしなく通り過ぎている……。

どこからか、口笛が聞こえる……。

少女を見つけた……。

Asuka

………………。

Asuka

やれやれ。口笛の一つも吹けやしない、か……。
それとも……。

Asuka

ここへ、惹かれてきたのかい?

{0}P

探したよ。

Asuka

……へぇ。驚いたよ。
オトナってのは、みんな画一的に否定するものだと
思っていたんだけどな……キミは違うようだ。

Asuka

アイドル……?
キミはボクのことを何も知らない。
それなのに、スカウトなんて……。

{0}P

キミも同じだ。

Asuka

同じ? ボクと、キミが?
それはどういう……。

Asuka

……あぁ、そうか。
ボクもキミのことを何も知らなかったね。
それなのに、キミがからっぽの言葉を吐いていると決めつけた。

Asuka

そうか……たしかにキミとボクは似ているみたいだ。
フフッ。
キミってやつは……もしかして……。

Asuka

いや、なんでもないよ。
そんなキミが誘う道……アイドルか。
本気なのかい?

{0}P

非日常への扉を開けよう。

Asuka

非日常、ね。
ボクが欲しいモノが、そこにあるのかな。
……手を伸ばさなければ、扉が開けるわけもない、か。

Asuka

アイドル……非日常、か。
そこへ、キミが案内してくれるのなら……往こう。
これがボクの……ささやかな抵抗の始まりになると信じて。

Memorial 2[edit]

二宮飛鳥

『二宮飛鳥』とのメモリアル2です。

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廊下

Asuka

……さて、ビジュアルレッスンか。
演技なんて……うまくいくとは思えないな。

Asuka

自分を解き放つなんて芸当、ボクには……いや。
理解なんて必要としてこなかったから。
ボクは伝える術なんて持っていない。

Asuka

それはキミ相手だから……。
キミとボクは……似ているから、伝わるんだと……。

Asuka

……やけに自信満々だな。
ボクが出来ないと微塵も思っていないらしい。
その自信は、何処から来るんだい?

Asuka

……。

Asuka

フッ……ククク……ハハッ !
あぁ……可笑しい。そうか、そういうコトか。

Asuka

あぁ、そうだ。
ボクは……逃げようとしていただけだ。
でも、それじゃ新たなセカイには往けない。

Asuka

だからキミは、ボクに言うんだ……。

騙せ

Asuka

出来る自分を偽って、トレーナーを騙してみせろ、と……。
フフッ。そんなコトをまさかキミから言われるなんてね。
キミは悪いプロデューサーだな。

隠せ

Asuka

自分の感情を隠して、不安を隠し通してみせろ、と……。
逆転の発想だな。
さすがはボクのプロデューサー、ひねくれている。

Asuka

理解ったよ。
騙すのも偽るのも、隠すのも悪い手段じゃない。
普通と違うボクには、普通と違う手段がある。

Asuka

フム……行ってくるよ、プロデューサー。
ボクを示す方法を求めて……ね。

Memorial 3[edit]

二宮飛鳥

『二宮飛鳥』とのメモリアル3です。

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撮影スタジオ

Asuka

宣材の撮影か……。
カメラがいくら進歩しようが、捉えられるのは今のボクだけ。
それでいいなら、協力しよう。

Asuka

あるがままの、そして、つまらないボクを撮るがいい。
あえて遮らなくても、失うものはないから。

Asuka

まぁ、こんなものだろう。
今日のところは妥協しておくよ。
ボク以上のボクを写せるカメラなんてない……。

{0}P

写せないとでも?

Asuka

キミは何を言って……? なるほど、謎かけか……。
キミの問いかけは、いつもボク以上に……。
あぁ……そうか。

Asuka

ボクの望む未来像は、ボクにしかわからない。
ならば、それを切り取ってカメラに見せられるのはボクだけ。
ということは……。

Asuka

そうだね。往くしかない。
ボクが、本当のボクらしくいられる場所を探しに。
それは、こんなスタジオじゃないから……。

Asuka

遊園地か……。違うね、ここじゃない。
造られた光の中にいまのボクはいない。そうだろう?
もっと、深淵の中へ……。

Asuka

近くはなってきた、かな。でも、ここは眩しすぎる。
星灯りの道を無為に歩めるほど、ボクは気楽な人間じゃない。
いつかは、そんな舞台に立つだろうけどね……。

Asuka

あぁ……ここだ…… !
寄り添う2色、水と砂、空と海、存在と非存在、
そのはざまを漂いながら自分を刻むのが……このボクだ。

Asuka

ようやく探し当ててくれたね。
じゃあ頼むよ。今の、そのファインダー……。
そこからなら、未来のボクが見えるはずだ。

{0}P

最高の1枚だ。

Asuka

フム……宣材らしからぬ宣材だけど……。
潜在的なボクを写し取ったものだから、それでいい。
でも……。

Asuka

その写真のボクは、自分ひとりで思い描いた姿だ。
キミと出会い、運命の螺旋を描きながら
変遷していくボクじゃない……。

{0}P

満足していない?

Asuka

そうとも言えるし、そうとも言えないね。
今は、それ以上は見えないんだ。
だから……ともに探すとしよう。

Asuka

これからのボクを証明する舞台へ、導いてくれ。
ステージの照明なら、ボクの光を、
強めてくれるかもしれないから……。

Asuka

フッ……フフッ……キミというやつは、
本当に……痛いヤツだな、まったく。
だけど……悪くないね。

Memorial 4[edit]

二宮飛鳥

『二宮飛鳥』とのメモリアル4です。

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LIVE当日

Asuka

初仕事はフェスLIVE……か。このステージから、
ボクの存在は加速度を上げていく……はずだった。
けど……現実はいつだって滑稽だ。

Asuka

凡庸な舞台、ノイズの多い台本、
衣装はお仕着せ、そして……決まらない髪型。
こんな日に限って、なにもかもピースがハマらない。

Asuka

なのに、こんなボクにキミは何を見せてくれると言うんだ。

Asuka

セカイか……。まぁ、見せるのは簡単だし、造作も無い。
だけど……ボクが見せるのか?
キミが新しいセカイを見せてくれるんじゃないのか。

Asuka

造作も無いと言っただろう…… !
……声を荒げて、すまない。できないことなんかないよ。
けど、なにをしろっていうんだ。

Asuka

《上書き》……? なにかの予言かい?
フム……納得できたわけじゃないが……往ってくるよ。
この衝動をぶつけて、嘲笑ってやる。

Asuka

やあ、運命にしたがって集った群衆たち。
ボクは飛鳥。二宮飛鳥だ。

観客

誰?

観客

さぁ……。

Asuka

……チッ。この空気はなんだ。ボクは何故、此所に居る。
ボクは、ボクのセカイを伝えるために此所に立ったんだ。
そう、ならば…… !

観客

歌わないの?

観客

さぁ……。

Asuka

なぁ……ヌルい空気に浸っているキミたちも、
心の何処かで求めてるんだろう?
新しいセカイへの扉を……心奪われる瞬間を !

観客

えっ……?

Asuka

心の奥底に、隠しているんだろう?
熱くなれるものを ! 青くて痛い、等身大の衝動を !
だったら、声を上げるんだ ! このボクに、キミたちの声を聞かせろ !

観客

お、おぉーっ !

LIVE後

Asuka

……はじめてだよ。プロデューサー。
このボクが、こんなに自分を見失ったのは。
視線と歓声、スポットライト、会場の熱気にやられた……。

Asuka

……フッ。いちいち……痛い言い回しをしてくれるヤツだな。
けど、今日はうまくやれたと思う。キミの言葉のおかげでね。
だから、感謝を告げておくよ。プロデューサー。

Asuka

アイドルのステージ……。まいったな……。
扇動者になるつもりが、圧倒されて……
そして、ステージを楽しんでしまった……。

Asuka

それに……オーバーライド……か。
ク、ククク……アハハ……アハハハッ ! 最高に愉快だ !
こんなにも痛い言葉に、ボクが励まされるなんて。

Asuka

……《上書き》されたのは、観客達なんかじゃない。
ボクはボクが望むように、セカイを上書きできる。
そんなこと、とうに理解っているつもりだったのに……。

Asuka

……プロデューサーに教えられた。そういうことなんだな。
なら、まずは、あの歓声に揺るがない、自分のセカイを確立する。
誰にも負けないボクという存在を、証明する。

Asuka

けど、それはボク独りの戦いじゃない。
ボクたちの痛さは、決して負けはしない。そしていつか……
夜空を越えて、ボクは必ずあの星のように、輝く…… !