LIVE Parade (November 2017)/Commus

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Preview 1[edit]

恋が咲く季節

『恋が咲く季節』の予告です。

'

Hajime

みなさん、こんにちは。藤原肇です。

Hajime

このたび、裕美ちゃん、柚ちゃん、比奈さん、巴ちゃん、
そして私の5人で、新曲『恋が咲く季節』を
歌わせていただくこととなりました。

Hajime

ていねいに形作られた、私たち5人という器。
そこにどんな想いが注がれたか、ぜひ、みなさん確かめてください。

Preview 2[edit]

恋が咲く季節

『恋が咲く季節』の予告です。

'

Hiromi

あの、こんにちは……。私、関裕美。

Hiromi

おおきなLIVEって聞いて、最初は不安だったけど……
みんなで、ちょっとずつちょっとずつ成長して、
やっと、LIVEの舞台にたつことができたんだ。

Hiromi

私たち5人の新曲『恋が咲く季節』。
まだまだ力不足な私だけど、みんなと精一杯歌ったから、
聴いてくれたら、嬉しいな。

Opening[edit]

Step up to stage

Triad PrimusのLIVEを見て、いつか自分たちも
同じように、と思っていた裕美、肇、比奈、柚、巴は
Pから、LIVEのお仕事があると伝えられる。
初めてのLIVEに不安や期待に胸を膨らませる、新たな
5つの花が、開花の時を迎えようとしていた――。

'

LIVE会場

Hiromi

えっと……私の席は……あ、そこかな。
ごめん、ちょっと通して……。

Hajime

あ、裕美ちゃん。
よかった、そろそろ始まるから、どうしたのかと思いましたよ。

Hiromi

あ、肇さん。
その、会場の中で迷っちゃって……。
係員さんに質問して、やっと来れたの。

Hina

会場、広いっスからねェ。
アタシも、初めてこういうLIVEに来たときは
めちゃくちゃ迷ったんで、わかるっスよ~。

わかるわかる~ !
アタシはプロデューサーサンに電話して、
会場の入り口まで迎えに来てもらっちゃったよ~。

Tomoe

おう、お前ら。
お喋りもええけど、始まるけぇ。静かにせや。

Rin

今日は、私たちTriad PrimusのLIVEに来てくれてありがとう。
最後まで全力で駆け抜けるから、ファンのみんなもついてきてよ。
じゃあ、さっそく――1曲目、いくよっ !

LIVE終了後

はぁ~……。
超すごかったねー !
ふつーにめちゃくちゃ楽しんじゃった !

Hajime

サインライトが、本当に海みたいでしたね……。
この光景、忘れられそうにありません。

Tomoe

気迫のこもった歌じゃった……。
うちも、いつかあんな歌を届けられるように
なりたいもんじゃ。

Hiromi

私も……いつかはあんな風に……?

Hina

あー、みんな。プロデューサーから連絡っス。
凛さんたちのとこに、挨拶しに行きましょう。

Hina

失礼しまーす。
みんな、お疲れさまっスー。

お疲れ様

Rin

あ、みんな、来てくれたんだ。お疲れさま。
加蓮や奈緒はまだ着替えてるとこだよ。

おっつかれさまーっ !
凛チャン、すごかったよ~。
アタシも、あんな風に歌いたいなーって思っちゃった !

Rin

そっか。なら、よかった。
じゃあ、今度のみんなのLIVEも、楽しみだね。

Hajime

みんなのLIVE……?
なにか、LIVEの企画があるんですか?

Rin

プロデューサー、まだ話してなかったの?
しっかりしてよ、もう……。
次は、この5人に歌ってもらうんでしょ?

Hiromi

えっ ! ? 私たちが……?

Tomoe

LIVEで歌うんか ! ?

Hina

ほ、ホントっスか ! ?
プロデューサー ! ?

うなずく

 

LIVEの企画があることをあらためて伝えた……

Hajime

私たちが、5人でステージに立つんですか。
それは、大役ですね……。
まったく、想像がつきません。

みんなでってことは、おっきい会場なんだよね?
超楽しそうじゃん ! やったぁ~ !

Hina

あ、アタシもっスか? 他のみんなはともかく……。
冗談……じゃないんでスよね。
いやぁ、何着よう……あ、衣装っスね、あー。

Hiromi

私も、あんな大きなステージで?
ほんとに……?

Tomoe

歌を大勢に聴いてもらうチャンスじゃ !
どーんとぶつかって、モノにしたる !
うちは独りでもやったるわ !

Rin

不安も、気負うところもあるだろうけど……大丈夫だよ。
プロデューサーも助けてくれるし、なにより、仲間がいるからね。
みんなで協力して頑張って。楽しみにしてるよ。

LIVE会場前

Hiromi

凛さんはああ言ってたけど……大丈夫かな……?

んん~。裕美チャンは心配性だなぁ。
ま、大丈夫じゃん?
せっかくのステージなんだし、楽しまなきゃソンだよ !

Tomoe

もう決まったことじゃけぇ、いまさら逃げも隠れもできん。
あとはハラ括って、本番まで全力を尽くすのみじゃ !

Hina

いやぁ……ふたりの言ってることはその通りなんスけどね。
そんな簡単に割り切れないっスよねー……。
まぁでも、やるしかないかぁ。お仕事でスし。

Hajime

えぇ。そうですね。みんなで協力して、頑張っていきましょう。
それじゃあ……比奈さん。
ここでひとつ、団結するために、掛け声をお願いしていいですか。

Hina

え、アタシっスか ! ?
あぁ~……そっか、一応、年長者っスもんね。
それじゃあ、えーと、頑張っていきましょー ! えいえい、おー !


Hajime

楽しんでこー !
はい !

Hiromi
Tomoe

えっと……お、おー !
おう !

Hina

あ、あはは……しまらないっスね……。

Chapter 1[edit]

ビギナーズ

トレーナーも交え、あらためてPからLIVEの詳細を
聞く裕美、肇、比奈、柚、巴。5人は、初めて
ユニットとして歌うことに対する不安を口にする。
レッスンの予定も決まり、いよいよ本格始動だと
全員で気合を入れるものの、まだ声は揃わない
5人なのであった。

'

事務所

おっまたせー♪
柚チャン、登場~♪

Tomoe

遅刻じゃ。

えっへっへ~。
ごめんごめん !

Hina

お、柚ちゃんもきたっスね。
プロデューサー。全員そろったっスよー。

Tomoe

で、うちとこの面子が呼ばれて、
トレーナーの姉御もおるっちゅうことは、
例の、LIVEの話か?

うなずく

 

あらためて、LIVEの詳細について説明した……

Hajime

私たちの新曲で、LIVE……ですね。
正直言って、まだ実感がわきません。
主役というのは、なにをすればいいんでしょうか。

Hiromi

私たち5人が主役なんて……。
この前の凛さんたちみたいな存在感、私たちに出せるのかな。
そんなの、私……ムリじゃない……?

もー。ふたりとも、真面目なコトばっか考えてー。
アイドルは、もっと楽しいものでしょー?

曲をもらえて、おっきな会場に立たせてもらえるんだもん。
アタシたちが楽しむだけ楽しんだら、みんな楽しんでくれるよー !

Tomoe

柚は能天気すぎるわ。
じゃが……まぁ、間違ったことは言うとらんはずじゃ。
勝負は結局、度胸。うじうじしとっても始まらん。

Hina

まぁ、お仕事ならやらないとっスよね。
アタシら5人、ご指名のお仕事ならなおさらっス。
どうしたらいいかは分かんないっスけど。

Tomoe

……5人で、か。
うちはずっと、プロデューサーとサシじゃったけぇ。
ユニットっちゅうもんは、ようわからん。

アタシも、5人で歌ったことはないからな~。
うん、わかんないっ !

Hiromi

わ、私も……。
みんなに迷惑かけちゃったらって考えたら……。

Hina

いやぁ、迷惑なんて、お互いサマじゃないっスかね。
かくいうアタシもユニット初心者だし。
そもそも、みんなそうなんじゃないっスか?

Hajime

私も……まだ自分を表現することすら、ままならないのに。
5人で何かを表現するなんて、いったいどうすればいいのか……。

それも、みんなで
見つけよう

Hajime

見つける……。
最初から、明確な答えがあるものではないんですね。

Hina

そこも含めて、次のステップ、ってことっスか。
そりゃ、仲間の形なんて決まったもんじゃないでスもんねぇ。
で、肝心の、LIVEまではどのぐらい期間がもらえるんでスか?

Veteran Trainer

そのあたりは、私から説明しよう。
まだユニット初心者のお前たちのために、
レッスン期間は十分に取ってある。安心しろ。

Hiromi

いっぱいレッスンできるんだ。
よかった……。

Hajime

それを聞いて、安心しました。
ちゃんと、私たちのレベルに合わせていただけるんですね。

Veteran Trainer

そのかわり、みっちりやるからな。
これからLIVEまでの期間、ソロの仕事は抑えて、
毎日朝から晩までレッスンを受けてもらうことになる。

Veteran Trainer

これまでとは勝手が違うことも増えるだろう。
何か質問があれば受け付けるぞ?

Tomoe

トレーナーの姉御。
毎日レッスンっちゅうことは……
レッスン着がたくさんいるんか?

Veteran Trainer

あぁ。
着替えやシューズ、準備は怠るなよ。
だが……姉御はやめろ。村上。

Tomoe

おう。失礼した。トレーナーさんよ。

Veteran Trainer

ウム。
他にはなにかあるか?
……よし、なさそうだな。

みんなで
頑張っていこう

Hiromi
Hajime

は、はいっ。
はい。


Hina
Tomoe

おー !
うっス。
おうっ。

Veteran Trainer

……頑張るのは、息を合わせるところからのようだな。

事務所ロビー

ねぇねぇ、せっかくだしさ !
今度みんなでレッスン着を買いに行かない?

Hajime

いいですね。ぜひ、ご一緒したいです。
みなさんのセンスを、学ばせていただきたいです。

Hina

あー……。服を買いに行く服がない……。
アタシは通販にしよっかな……。
あ、でも、服を買いに行く服を通販で買えば……?

Hiromi

そ、それはその、何かおかしいような……。

Tomoe

なんにせよ、いよいようちらも、
本格的に活動開始ってわけじゃな。

Hiromi

うん……
頑張って、みんなの迷惑にならないようにしないと……。

よーし、じゃあ、レッスン頑張っていこうってことで、
いっちょまた気合入れちゃおっか !
じゃ、比奈サン、お願いしまーす !

Hina

ええ……またアタシっスか? あー、はい。年長者。
……じゃあみんな、LIVEに向けてレッスン頑張りましょ。
えい、えい、おー !


Hiromi
Hajime

いえーい !
はぁ……。
はい !

Tomoe

……締まらんな。

Chapter 2[edit]

土の香りと陽の光

レッスンに取り組む裕美、肇、比奈、柚、巴の5人。
しかし、足並みが揃わず、まずは基礎トレーニング
からやり直すことに。その休憩中、柚と肇は昼食を
取りながらアイドルになった理由について話す。何事
も楽しいのが一番、今回はみんなで楽しめるのが
超一番だと力説する柚に、肇も同意するのだった。

'

レッスン初日

Veteran Trainer

よし、さっそく始めるぞ。
まずは、基礎からだ。
お前たちの能力を見せてもらおうか。

へへー、基礎ぐらいヨユーヨユー。
今までずっとプロデューサーサンとレッスンしてきたんだもん !
はやく次のステップに進んじゃおー !

Hina

うーん……。
そんな上手くいきまスかねぇ……。

Veteran Trainer

やればわかる。さぁ、はじめ !

Tomoe

普段通りにぜんぜん動けん…… !
なんじゃ ! 狭っ苦しいのう !

Hiromi

や、やっぱり……。
私、みんなの足手まといになっちゃってた……。

Veteran Trainer

……ふむ。
初めてならこんなところだろうな。
気長にやるしかない。その為のレッスン期間だからな。

Hajime

そうですよね。
ユニット初心者として、学ばせていただきます。

一歩ずつ
進んでいこう

Tomoe
Hiromi

はい !
はい !


Hajime
Hina

はい !
はい !
はい !

レッスン2日目

比奈サン、びっくりするぐらい身体硬いね。
もう一回押すよー。……よいしょっと !

Hina

あだだだだだだっ !
ちょ、も、もうちょっと手加減を~ !
レッスン前から動けなくなったら、洒落にならないっスよ !

Hajime

柚ちゃん。
よければ私の背も押してもらえないでしょうか。

はいはーい。柚にお任せ~。
…………にひ♪
こちょこちょこちょこちょ~。

Hajime

へっ ! ? あ、ちょ、ちょっと !
柚ちゃん、や、やめ、あ、あはははっ !
す、ストレッチ、し、しなきゃ、あ、あぁっ !

Hina

いや……あの、柚ちゃん。
肇ちゃん、ビクビクしてまスし……
そのぐらいでやめてあげたほうが……。

うりゃうりゃうりゃうりゃ !
こっちか ! こっちか !

Hajime

あっ……あのっ……柚ちゃ~んっ !
や、やめてください~ !

Hina

あーあー……。
真面目な肇ちゃんとお気楽な柚ちゃん……なんか対照的っスね。
これから仲良くできるのかな……。

Veteran Trainer

今日は3人か。ストレッチが済んだら始めるぞ……ん?
お前ら、何を遊んでいるんだ……。

Veteran Trainer

ファイブ、シックス、セブン、エイト !
そこまで !

Hina

はー、はー。
いやー、これくらい、軽いっス、軽い、軽い……。

ふぃー。あ、肇チャンのダンスさー。
なんかもっとこう、ヒュンヒュンって動いた方がよくない?
あ、もっとセクシーにお尻振ったりとか~♪

Hajime

ひゅ、ヒュンヒュン? せくしー?
えっと……すみません、柚ちゃん、もう少しわかりやすく……。
っと、えっと、こ、こうでしょうか……?

Hina

あ、肇ちゃん、それたぶん適当に言ってるだけなんで、
あんまり気にしない方が……。
ああ、どんどんリズムが崩れて……。

Veteran Trainer

…………うーむ。
これはもうダンスレッスン以前の問題というべきか……。
プロデューサー殿。これは時間が掛かりますよ。

まずは、もっと
基礎からやりますか

Veteran Trainer

ふむ……。
もっと基礎、か……。そうですね。時間もありますし。
よし、お前ら、仲良くランニングでもするか。

土手

Hina

はー。なんていうか、青春って感じっスね……。
いまはもう、遠い思い出っスけど……。

……わかるわかる !
アタシも、バド部でよくこうやって走ってた~ !
最近走ってなかったから、なんか懐かしいな~。

Hina

あー……自分は運動部じゃなかったんで、
みんな走ってたなーって感じっスけど……。
肇ちゃんも、わかりまス?

Hajime

私は、早く帰って窯にこもっていたので
放課後にそういう経験をしたことはありませんね。
ですが、なんだか、新鮮で気持ちがいいです。

Hina

ふぅ……はぁ……ぜぇ……。
げ、限界っス……。ひきこもりに、スポ根はちょっと……。
す、少し、休みません……?

Hajime

そうですね。
ちょうどいい時間ですし、お昼ご飯に戻りましょうか。

食堂

Hina

アタシは……うっ。
いまは食べれそうにないんで、少し休んできまス……。
ふたりは、食べちゃっててください……。

Hajime

そうですか。
……じゃあ、元気になったら来てくださいね。
柚ちゃん、いきましょう。

かまぼこ、もーらいっ !

Hajime

あっ ! もう、柚ちゃんってば……ふふっ。
じゃあ、お返しに私もなにかもらっていいですか?

んー、いいよー。
っていうか、そういうのは、聞く前にとっちゃわないと !
柚のをとれるなら、とってみよー♪

Hajime

……ハンバーグ定食から、
ハンバーグをいただくのは、ちょっと……ふふっ。

そういえばさー。
肇チャンって、食器とか作ってたんだよね?
こういう感じのやつ?

Hajime

そうですね……私がやっていたのは備前の陶芸です。
こう、土をこねて形を作って、それを焼いて固めます。
器とか、湯呑みなどを作っていました。

へぇー、すごいじゃん ! あれでしょ、粘土みたいなやつ。
テレビで見たことあるよ~。職人サンみたいじゃん !
あれ? んじゃあ、なんでアイドルになったの?

Hajime

それは……。私が未熟者だったから、でしょうか。
土を通して、器にこめるべき「なにか」……。
それを持っていなかった私は……探しに来たんです。

Hajime

アイドルという華やかな、私の知らなかった、憧れの世界。
そこで自分を磨いていくうちに、なにかが見つかる気がして。

Hajime

まだまだ、探している途中ですから……
今回、それが見つかったら……うれしいですね。

ふぅーん……肇チャン、難しいこと考えてるんだねぇー。
アタシなんて、ふつーに道を歩いてたら
プロデューサーサンにスカウトされただけだよっ。

歌って踊って、アタシは楽しいし?
お客さんも楽しそうにしてくれてたら、超嬉しいしっ !
それでいっかなーって。へへぇ、肇チャンには怒られちゃうかなー?

Hajime

いえ……怒るだなんて、そんな。
自分もお客さんも楽しい……。
それは、とっても素敵なことだと思いますよ。

えへへ。ありがとー。そうだよねー。
何事も、楽しいのが一番 !
今回は、肇チャンとみんなと楽しいのが、超一番 !

Hajime

超一番、ですか。ふふっ。

Hina

ふぅ……やっと復活してきたっス……。
あれ、ふたりとも、なんだか楽しそうっスね。

あ、比奈サン。でしょでしょ~?
柚チャンのウリは、楽しくハッピー超一番だからね~。

Hajime

ふふっ、そうですね。
柚ちゃんと話していると、私も楽しくなってきます。

Hina

はぁ……?
なんだかわからないっスけど……
楽しそうなんで、よしとしまスか。

Hina

アタシも復活したんで、練習再開といきましょ。
ちょっとずつちょっとずつ、みんなでやってくっス。

みんなで、楽しくね !

Chapter 3[edit]

仁義と真心

レッスンにやって来た比奈は、妙な雰囲気を察知。
どうやら自信の持てない裕美に腹を立てた巴が説教を
していたらしい。だが、裕美に対し厳しい態度を
とりながらも的確なアドバイスをする巴。
それを見た比奈は巴はツンデレだと評し、
仲間なのだから気にせず
のびのび楽しく歌おうと裕美を励ますのだった。

'

レッスンルーム

Hina

おはようございまーす。
……と、おや。なんというか。
妙な雰囲気っスね……。

Hiromi

うう……。
あの、ごめんなさい……。

Tomoe

まったく……うじうじとしおって。
うちはそういうんがイライラするんじゃ !
もっとビシッとせぇ ! ビシッと ! !

Hiromi

ひぃっ ! だ、だってっ !

Tomoe

なっさけない声を出しおってからに……。
そんなんで客の前で胸張って立てるんか。

Hina

あー……。これは。ちょっと、よくないヤツ……。
プロデューサーは……別なお仕事にいってるし……。
え、もしかしてこれ、アタシがどうにかするヤツ……?

Tomoe

おう、比奈。おったんか。比奈からも言うたってくれ。
自信がないなんちゅうのは、努力をサボったやつの
言い訳なんじゃってな。

Hina

いやぁ、その考えはマッチョすぎるっス……。
巴ちゃん、世の中のみんなが、
自信持って生きられる人間ばっかりじゃないんスよ……。

Tomoe

なんじゃ。
比奈もそっち側の人間か。まぁええ。
わからんやつにはいくら言うてもわからんじゃろ。

Hina

いや、そうなんスけど、その、ねぇ……。
あー、裕美ちゃんも、そんな気を落とさなくて大丈夫っスよ。
自信なんて、ちょっとずつしかつかないもんっスから。

Hiromi

でも……こうやって、みんなに迷惑をかけてるのは本当だし……。
こんなことになるなら、私なんかが選ばれるより、
他の人が選ばれた方が……。

Hina

あっと……それは、ダメっス。やめましょ。
自信はなくてもいいっスけど、卑下するのはよくないっス。
いや、これは受け売りっスけど、でも、よくないっていうか。

Hiromi

そ、そうだよね。ごめんなさい……。
やっぱり、私、だめだよね……。
うう……。

Hina

あ、いや……こんなとき、アタシにもっとコミュ力があれば……。
ほ、ほら、ふたりとも、レッスンはやらなきゃいけないっスから。
とりあえず、準備しましょ、ね?

Tomoe

……そうじゃ。
やるべきことはやらにゃならん。
それが筋っちゅうもんじゃ。

Hiromi

うん……。

Veteran Trainer

よし。それでは、今日のレッスンを始めよう。
まずは歌入れの前にボーカルチェックだ。
声質、音域、リズム感、テンポ、ピッチ……見せてみろ。

Tomoe

歌ならうちの腕の見せどころじゃ。聴いとれ。
あ゙~~~~♪

 

巴のこぶしのきいた声が響いた……

Hiromi

す、すっごい声量…… !

Hina

びっくりしたっス……。
巴ちゃん、なにか特別なトレーニングやってた感じでスか?

Tomoe

トレーニング? しとらんわ。
だが、うちは歌にはちぃと自信があってな。
演歌好きの親父のために昔からずっと歌っとったんじゃ。

Tomoe

アイドルになったんは親父の気まぐれに付き合ってじゃが……
この声と歌が武器になるとわかってからは
声を磨いて、歌で戦ってきたけぇ。

Tomoe

もちろんアイドルソングなんざ、うちには歌えん。
だから、歌えるまで身体に叩き込む。
身体から歌が出るから、堂々と歌える。そんだけじゃ。

黒服

さすがです、お嬢。
最高の歌声です、お嬢。
親父さんも誇りに思ってます、お嬢。

Tomoe

だまっとれ。

Hiromi

…………。
ね、ねぇ、ひ、比奈さん……。

Hina

なにも言っちゃダメっスよ裕美ちゃん。
アタシらは何も見えてないし聞こえてないっス。
知らない見えないこわいこわい……。

Veteran Trainer

ふむ、村上の声量はなかなかのものだな。
次、荒木、歌ってみろ。

Hina

はいっス。ん、んん……。
あ~~~~♪

 

比奈の美しい歌声が響いた……

Hiromi

比奈さん、きれい…… !

Tomoe

ほう……ちぃと力強さが足りん気がするが、
なかなか、綺麗な声じゃな。

Hina

あはは。褒められると照れるっスね。
まぁ、自分、カラオケ好きなんで。
歌うの自体は、けっこう好きっス。

Hina

オフ会用に鍛えたアタシのアニソンカラオケ力が、
思わぬところで役に立ったっス。
オタク趣味も、捨てたもんじゃないっスね。へへ。

Veteran Trainer

ふむ。悪くはない。個性がある。
よし、次、関だ。歌ってみろ。

Hiromi

は、はいっ ! すぅ、はぁ……。
……うん……が、頑張ります !
ら~~~~♪

 

裕美の歌声が優しく響いた……

Tomoe

ひょろっひょろした声じゃのぅ……。

Veteran Trainer

ほう……。

Hiromi

あの……。

Veteran Trainer

たしかに声量はないが、悪くはないぞ。
歌心がありそうだ。
それに今回歌うお前たちの曲には合っているしな。

Hina

あは。褒められてるっスよ。裕美ちゃん。

Hiromi

えっと……。はい。
ありがとう。

Tomoe

……ふむ。
裕美よ。声っちゅうんはな、腹の下に力を込めて出すんじゃ。
ほれ、ここじゃここ。やってみい。

Hiromi

え、えっ……?
こ、こう、かな……?
う~~~っ !

Tomoe

おう。そうじゃ。それでええんじゃ。
その調子で、もっと練習せい。

Hiromi

あ……その、あ、ありがとう……。

Tomoe

ふん……。歌っとる顔を見れば、本気ちゅうことぐらいわかる。
なら、手ぇぐらい貸してやるのが、人情じゃ。
それに、同じ舞台に立つんじゃ。もっと張り合わせろや。

Hina

……っふふ。
巴ちゃん、素直じゃないっスね。ツンデレっスね。

黒服

そうです。お嬢はツンデレなんです。
お嬢、ナイスツンデレです。
最高に輝いてます、お嬢。

Tomoe

あぁ?

Hina

いや、なんでもないっス……。あー、裕美ちゃん、
アタシらは同じ舞台に立つ仲間でスから。気にしなくていいんス。
もっと安心して、のびのび楽しく歌いましょ。

Hiromi

巴ちゃんも、比奈さんも……仲間……。
うん、そうだよね。ありがとう…… !
私、みんなと一緒に、もっと頑張る…… !

Veteran Trainer

ふん。らしくなってきたな。
ならば ! 次のレッスンにも本気を出せ !
いいな、お前たち !

Hiromi
Tomoe
Hina

はい !
はい !
はい !

Chapter 4[edit]

手と手をとって

レッスンのご褒美としてオフの日を設けてもらった
裕美、肇、比奈、柚、巴は、一緒に遊びに出かける。
カラオケやバドミントンを楽しみ、次はどこに行くか
相談する中で、裕美はレッスンに行きたいと提案する。
LIVEに来てくれた人たちに最高のステージを届ける
ためならと、5人は頷きあった。

'

レッスンルーム

Veteran Trainer

ワン、ツー、スリー、フォー、ファイブ、シックス、セブン、エイト !


Hina
Hajime

と、と、と、ほい !
よっ、ほっ、はっ……。
ワン、ツー、スリー、フォー……。

Tomoe
Hiromi

お、と、とと、っと……。
えっと、はい、はいっ……うん。

Veteran Trainer

よし、そこまで !
……ふむ。それなりに揃うようになってきたじゃないか。
各々のカドも取れてきたようだしな。

Veteran Trainer

ふむ……。いったん休憩にして、
休憩明けからはそれぞれ細かいポイントを確認するとしよう。
よし。休憩だ !

フンフンフ~ン♪
お、肇チャンはっけーん。
肇チャンも飲み物買いに来たの?

Hajime

柚ちゃん。
はい、スポーツドリンクが切れてしまったので。

あるあるー。
アタシもごくごく飲んじゃうから、すぐ足りなくなっちゃって。

あ、そーだ。ねぇねぇ、肇チャン。
思いっきり振った炭酸ジュースを巴チャンに渡したら、
面白いと思わない?

Hajime

ふふっ……。
面白そうですけど、レッスンルームの床を水浸しにしたら、
トレーナーさんに怒られちゃいますよ。

あっはー……。そうだよね。
これ以上レッスンがキツくなったら耐えらんないっ。
やめやめ、よし、もどろっか。

Hiromi

あ、肇さん、柚ちゃん、おかえりなさい。

Tomoe

おう、ふたりとも、聞いてくれ。
比奈のやつが、アニメを観て夜更かししたとか抜かすんじゃ。
こいつ、アイドルとしての自覚が足りんぞ。

Hina

あはは。面目ないっス。
でも、仕方ないんスよ。毎話続きが気になる終わり方で。
あれはもう、途中で観るのやめてた方が身体に毒なんスよ。

Hiromi

そうなんだ……。
比奈さんがそんなに面白いって言うアニメなら、
少し、私も気になるかも……。

Hina

おっ、気になっちゃいまス? いいっスよ、一緒に観ましょう。
どうせなら、巴ちゃんもどうっスか?

Tomoe

ようわからんが、なんでもええわ。

えーっ !
それならアタシたちもいれてよーっ !
仲間はずれなんてやだー ! ぶーぶーっ !

Hajime

なんだか……こうしていると、
私たち、クラスメイトみたいですね。
毎日会って、一緒にお話をして……。

Hiromi

それなら……トレーナーさんが担任の先生、かな……?

Hina

ずいぶん怖い先生っスねぇ。
担任っていうより、教育指導の担当とか。
いかにも体育の先生ってかんじで。

Hajime

あ、比奈さん……。

Veteran Trainer

誰が不良も黙る鬼教師だって……?

Hina

や、と、トレーナーさん。聞いてたんスね……。
えっと、そ、そこまでは言ってないっス……。

Veteran Trainer

ふん。まぁいい。
それよりお前たち、プロデューサー殿から提案があるそうだ。

明日はオフにするよ

Veteran Trainer

それなりに形になってきたからな。
ご褒美というわけではないが、羽を伸ばす時間も必要だろう。
というわけで、明日は一日、休みとすることにした。

やったーっ !
ねぇねぇ、みんなでどっか遊びにいこーよ !

Tomoe

おう、ええぞ。
遊びいうたらいろいろあるけんの。

Hina

あー、そうっスね。いったん事務所に集合して、
みんなが行きたいとこ出し合って行き先を決めましょうか。

そうと決まったら、やる気出てきた !
今日の残りのレッスンも、やるぞーっ ! おーっ !

翌日

Hajime

さて……どこに行きましょうか。
正直、私はまだ東京の遊び場所がよくわからなくて……。
みなさんとならどこでも楽しそうですし、お任せします。

Tomoe

そうじゃな、うちは――。

黒服

……是非、服屋に。

黒服

皆さんの力で、お嬢に、可愛い服を着せてやってください。

黒服

我々は、それを撮影して社長に送る業務があるんです…… !

Tomoe

ええい、なんじゃお前らは !
こんな時に出てくるな ! すっこんどれ !

はいはーい !
じゃあ、柚、いきたいとこありまーす !

公園

ふぃー……。
バドミントン、久しぶりに本気でやったよー。
いやー、楽しかったぁー !

Hiromi

ぜ、ぜんぜん上手くできなかった……。
バドミントンって、難しいんだ。

あ、ごめんねー?
もしかして、退屈だった?

Hiromi

ううん、そんなことないよ。
上手くできなかったけど、いっぱい動き回って、
それだけでとっても楽しかった…… !

えへへー。ならよかった !
そうだよね、運動したら楽しーよねー。

Hina

あ、次なんスけどー、
たっぷり運動したわけですし、カラオケとかどうっスか。
みんなに、アニソンの良さを叩き込んでやるっス。

Tomoe

ほう……うちの演歌と勝負っちゅうわけか。
ええぞ、受けて立つ ! 燃えてきたわ !

Hina

いやぁ、心ゆくまで歌ったっス……。

Tomoe

なかなか心のこもった歌じゃった……。
今日のところは、引き分けにしといたる……。

Hajime

ふたりとも、燃え尽きていますね……ふふっ。
裕美ちゃんは、どこか行きたいところはありますか?

Hiromi

えっと……。
その、私は…………。

どこどこ? どこ行きたい感じ?

Hiromi

れ、レッスンに……行きたいなって……。

Tomoe

ふっ。この頑固もんめ。いや、馬鹿もんか。
遊びのときに仕事を忘れられない馬鹿もんじゃ。
だが……それも、裕美のええところじゃな。

Hiromi

うん。今日は、みんなと楽しかったから……もう十分なの。
それに、LIVEに来てくれた人たちには、
少しでもいいステージを見てもらいたいから……ね。

Hina

そう言われちゃあ、嫌とは言えないっスねぇ……。
なんたって、アタシら、アイドルっスから。

Hajime

ええ、とっても、素敵なアイデアです。
たくさんレッスンを重ねて、
みんなで作りあげましょう。最高の、ステージを。

Chapter 5[edit]

心紡いで

LIVE当日、裕美と比奈、巴が協力して作ったお揃いの
ビーズブレスレットを付け、本番を待つ5人。辛い
レッスンもみんなで一緒に乗り越えてきた今日、全て
を出し尽くして最高のLIVEにしよう――そう気合を
入れた5人の声は、最初の日とはうって変わって
美しいユニゾンを奏でていたのだった。

'

レッスンルーム

Hina

ふぅ……。
アタシも含めて、みんなだいぶ様になってきたっスねぇ。
これなら、なんとかなりそうっス。

Tomoe

もう本番も近いんじゃ。
なんとかなっとらんかったら困るわ。

Hina

あはは。まぁ、巴ちゃんも踊れるようになってきましたしね。
……ところで、巴ちゃん。
ひとつ気になることがあって……聞いてもいいっスか。

Tomoe

なんじゃ、いまさら。
うちらの仲で遠慮すんなや。

黒服

さすがお嬢。懐が深い。
それと、こちら、スポーツドリンクです。

Tomoe

おう。
……で、比奈、なんじゃ?

Hina

いやその……。
その、強面で素敵な黒服の方々はいったい……。

Tomoe

ん? ああ、こいつらか。
こいつらは、親父の部下じゃ。うちの世話役じゃ。
ほれ、お前ら、挨拶せぇ。

黒服

荒木さん。いつもお嬢がお世話になっております。
村上興業(株)お嬢マネジメント室一同、応援しとります。
なにかありましたら、私らにお申し付けください。

Hina

あ、はい……。
なんスかその……。

黒服

我々、社長直下の特命を受けまして、
お嬢のアイドル活動をサポートすべく、
日々業務に当たっております。

Hina

あ、はい……。
そうですか……。って、業務なんスか……。

黒服

へぇ。もちろんです。
我々、会社員ですので。
おっと失礼、お名刺だけ受け取っていただけますか。

Hina

あ、はい……ごていねいに、どうも。
怪しい人かと思ったけど、違うんスね……。
まさか月給制のサラリーマンだったとは……。

Tomoe

しっかし……裕美はどこ行ったんじゃ?
てっきり飲み物を買いに行っただけかと思うたが、
それにしちゃあ遅いのう……。

黒服

関さんなら、さっき休憩場にいらっしゃいましたが。
なにやらじっと考え込んでいらした様子で……。

Hina

考え込んでた……?
なにか、レッスンでわからないところでもあったんスかねぇ。
ちょっと、行ってみまスか。

Hiromi

まだ時間あるよね……。
もうちょっと進めておけるはず。
えっと、ここをこっちに通して……。

Hina

裕美ちゃん。
なーにやってるんスか。こんなところで。

Tomoe

またうじうじに戻ったんか?

Hiromi

わっ。
……あ、比奈さん。巴ちゃんも。
えっと、その、これは……。

Hina

ビーズ……っスか?
裕美ちゃん、ビーズアクセサリー作れたんスねぇ。

Hiromi

うん……。
私、まだまだみんなに迷惑かけてばっかりだから……。
みんなのためにできること、なにかしたくて。

Hiromi

みんながもっと団結できるように、
お揃いのアクセサリーとか、どうかなって……。
これなら、私、少しだけ得意だから。

Hina

なるほど~ ! それ、すごくいいアイデアっス。
舞台に上がるときも、きっと支えになってくれまスよ。

Hiromi

そう、かな……。それなら嬉しいんだけど。
でも……その、ちょっと間に合いそうになくて……。
だから、休憩時間に進めてたの。

Tomoe

なんじゃ。そんなことか。
なら、みんなで作ればええじゃろ。
ほれ、うちはこういうのはわからんけぇ、教えてくれ。

Hiromi

あ……うん。ありがとう !
えっと、いまはこの3段目までできてるから、
次は、これをこうして――。

Tomoe

……ああっ ! また散らばった !
うちはこういう細かい作業は好かん !
裕美と比奈はなんでそんなすいすい作っとるんじゃ !

Hina

いやぁ、なんだかんだ、アタシ、手先は器用なもんで。
こういう作業をちまちまやってると、
すっごく落ち着くんスよねぇ……。

Hiromi

あ……巴ちゃん、そこ、違う……。

Tomoe

あ ! ?
なんじゃ、全然上手くできんぞ !
もうやっとられん ! うがーーーーっ !

Hiromi

ふたりとも、ありがとう。
この調子なら、ちゃんと本番に間に合いそう。

Hina

いえいえ、こちらこそ。
裕美ちゃん、ずっとみんなのこと考えてくれてるっスから。
力になれて嬉しいっス。

Tomoe

そうじゃな。裕美。
お前がこんなにみんなのことを考えとるとは思わんかった。
自分のことだけで手一杯になっとったんとは違うんじゃな。

Hiromi

……うん。
やるってきめたら、最後までちゃんとしたいの。
自分だけじゃなくって……今回は、みんなのためにも。

Hina

それじゃ、みんなで本番まで、
きっちり仕上げていきましょーか !

LIVE当日

Hajime

いよいよ……ですね。
ここまで長かったような、あっという間だったような……。

Hiromi

あらためて、会場、広いね……。
しかも、チケット、完売って聞いたよ。
うう、やっぱり、緊張するかも……。

Tomoe

あ、なんじゃ。ビビっとるんか。
あんだけレッスンしたんじゃ。
自信持って胸張らんかい。ブレスレットがあるじゃろが。

ひひ。
巴チャンこそ、いま、声震えたでしょ。
強がっちゃって。可愛いなぁー、うりうり~。

Tomoe

なんじゃ、やめろ !
うちも緊張ぐらいするわ ! ああもう !

Hajime

ふふっ……確かに大きな舞台ですけど……。
裕美ちゃんがくれたこのブレスレットが、
きっとお守りになってくれますよ。

こういうの、5人の仲間、って感じだよねぇ~ !
あとでブログに書いちゃおーっと。

Hiromi

ちょっと恥ずかしいけど……でも、嬉しい。
私が、みんなの役に立てたなら……。
……あ、プロデューサーさん。

みんな、ついに、
ここまで来たな

Hiromi

うん。おっきなステージは、正直怖いけど……。
でも、みんながいるから。
私は私にできることを、精一杯、やってくるね !

うんうん ! 辛いレッスンも厳しいトレーナーサンも、
全部を乗り越えてきた仲間だもんね。
ステージぐらい、ヨユーだよ。あとは、楽しもうっ !

Tomoe

初めはできんかったことが、ちっとずつまとまって、
できるようになって……。正直、おもろかったわ。
あとは、それを出し尽くすのみじゃ !

Hina

どうなることかと思ったことも多かったっスけど……。
なんとかなったのは、みんなのおかげっス。
だから、最後もきっと、大丈夫っスよ !

Hajime

はい……。あとは、お客さんに楽しんでもらうだけ。
みんなが笑顔になれると、私、信じています !

Hina

それじゃあ、ここで、LIVEに向けて気合を……
そうっスね、せっかくなんで、プロデューサー。
掛け声をお願いしまス !

P

みんななら、うまくいく。
ステージを、楽しんできて。

えい、えい、おー !

Hiromi
Tomoe

おーっ !
おーっ !


Hina
Hajime

おーっ !
おーっ !
おーっ !

Ending[edit]

Next season will come

大盛況で幕を下ろしたLIVEから数日後。変わりなく
レッスンと仕事に励む毎日を送っていた比奈、柚、
肇、裕美、巴は届いていたファンレターを受け取る。
次のステージも楽しみにしているという大勢のファン
の声に、5人はこれで終わりじゃないんだと実感する。
5人の新たなステージは、ここから始まっていく。

'

街中

Hina

あのLIVEから、数日が経って……。
大きな変わりもなく、今日もレッスンとお仕事に励む毎日っス……。

事務所

Hina

おはようございまーす。
……おや、もうみんな来てるんスね。

ねーねー肇チャーン。
今度アタシ用のマグカップつくってよー。
事務所で使うやつー。ねーおねがーい。

Hajime

いえ、ですから、私はまだまだ未熟者で……。
ちゃんと売っているものを使った方が、
使い心地もいいですよ?

Tomoe

出来なんぞどうでもええじゃろ。
なんならうちら全員分作ってくれ。
ええ記念になる。

Hiromi

うん……。
肇さんの作った物、使ってみたいな。
きっと、おいしいお茶が飲めそう。

Hina

仲間の手作りの品なんて、ちょっと不格好なぐらいの方が
味があって良いもんっスよ。それが醍醐味なんスから。
ってわけで、アタシのもお願いしますっスー。

Hajime

……ふふ。
みなさんにそこまで言われちゃったら、仕方ないですね。
わかりました。

Veteran Trainer

……なんだ。
騒がしいと思ったら……やっぱり、お前たちか。

Hiromi

あ、トレーナーさん。
おはようございます。

Hajime

なにか、ご用件でしょうか?
プロデューサーさんなら、まだ見えてはいませんが……。

Veteran Trainer

ああ、おはよう。ちょっと立ち寄っただけだ、気にするな。
しかし……ずいぶんと、仲良くなったな。
最初のころに比べると、大違いだ。

Hiromi

それは、確かにそうかも……。
最初はこんなに仲良くなれるなんて、思ってもなかったから……。

Tomoe

まったく。
裕美はその、後ろ向きなところだけ直せばええんじゃ。
そこだけはまだ、どうにも合わん。

でも、そう言いながら裕美チャンの歌のレッスンに
ずっと付き合ってあげてたよね~、巴チャン♪ にひひ♪
ほーんと、素直じゃなくて可愛いなぁ。

Tomoe

う、うっさいわ。
言うべきことははっきり言うし、気張るときは助け合う、
仲間っちゅうんはそういうもんじゃろが。

Hiromi

うん、私も……巴ちゃんがはっきり言ってくれて、嬉しかったよ。
私自身、これからも変わっていきたいから……。
みんなと一緒に。

Hajime

そうですね……。最初から完璧な人なんていません。
一緒に進んでいきましょう。
それが、仲間です。私は、今回それを学びました。

Hina

いつだったかプロデューサーが言ってた、ユニットで活動する
っていうこと、ちょっとだけわかった気がしまス。
なんていうか、少年漫画みたいでいいっスね。

……あ、プロデューサーサンといえばさー。
アタシたち、プロデューサーサンに呼び出されたんだけど、
トレーナーサン、なんでか知らない?

Veteran Trainer

いや、私はなにも聞いていないが……。
すぐに分かるようだ。ほら。

P

みんな、おはよう。
今日みんなに集まってもらったのは……。

これを、見せたくてね

みんなに、ファンレターを見せた……

これ、ファンレター ! ?
うそ、こんなに来たんだ !
これ、もう見ちゃっていいんだよね?

Tomoe

お……『巴ちゃんの声が一番響いていました』じゃと。
ふふん……そうにきまっとる。
今回は、ことさら気持ちよく歌えたけぇのぉ。

Hina

こういうの、やっぱ嬉しいっス。
辛い時間を越えさせてくれるのはファンの声。
これはどこの世界も一緒っスね……。

みんな、いっぱい褒めてくれてるじゃーん。
……あ ! ねぇねぇ、みんな。
『次のステージも楽しみにしてます』だって !

Hajime

次の……ステージ……。
たしかに、たくさんのファンレターに、そういうことが
書いてあります。

Hiromi

そっか……。
そうだよね。これで終わりじゃ、ないんだよね。
嬉しいなぁ……。

まだまだ
始まったばかりだよ

アタシ、もっといろんな人と一緒に
歌ったり、踊ったりしてみたいなぁ。
そしたら、きっともっとハッピー楽しい山盛り一番だもんねっ !

Tomoe

うちは、この面子でまたLIVEをやりたいのぉ。
次はまた、もっといいLIVEになるはずじゃけぇ。
そうやって上達を感じれるんは、楽しいことじゃからな。

Hina

アタシも、みんなのアイドルへの姿勢とか、頑張り方とか、
いっぱい見れて、勉強になったっス。
今後の自分の活動にも……まぁ、ぼちぼち活かしていくとしまス。

Hajime

私が表現するもの、私たちで表現するもの。
それは、変化していくもので、完成なんてない。
なにかの道というのは、そういうものなのかもしれませんね。

Hiromi

完成なんてない……。
だからこそ、いまできる精一杯を頑張って、胸を張るんだね。
私……もっともっと、先に進んでいきたいな。

これからも
進み続けよう !


Tomoe

はいっ !
おうっ !

Hiromi
Hina
Hajime

はいっ !
はいっ !
はいっ !

Hina

あ……。
息が合うようになったっスね、アタシたち !


Tomoe

えへへっ !
あははっ !

Hiromi
Hina
Hajime

あははっ !
うふふっ !
うふふっ !