LIVE Parade (November 2016)/Commus

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Opening[edit]

As time goes by

事務所に集まった美嘉、蘭子、みく、志希、飛鳥。5人はLIVEで『EVERMORE』を歌うことになった。この曲は、事務所のアニバーサリーを記念して制作された曲だ。しかし、志希と飛鳥は過去を知らない。そこで、それを経験した3人を連れ出し、知らない物語を知るための旅に出発するのだった。

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事務所

Miku

Pチャン、アニバーサリーおめでとにゃあ !

Mika

事務所のアニバーサリーだもん、なんか、うれしいよね。
家族が誕生日を迎えたみたいでさ★

Ranko

ウム。
私の心も、歓喜の交響曲を奏でているわ…… !

Miku

それで、今回はアニバーサリーLIVEに出演するんだよね !
ん~、楽しみだにゃあ~♪

Mika

メンバーは、この3人?

P

そろそろ、ふたりが……。

Ranko

ふたり?

Shiki

ふぁぁ……むにゃむにゃ~。

Asuka

ほら、とっとと歩かないか。
キミのせいでボクまで遅刻じゃないか。まったく。

Shiki

そのときは志希ちゃんのせいにすればいいよ~♪

Asuka

それはそれでアンフェアだ。
……っと、ほら、お待ちかねのようだぞ。

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おはよう

Shiki

あ、プロデューサーだー。おはよー。

Asuka

おはよう。それから、みんなも。
待たせてしまったようだな。

Ranko

流れ落ちる砂時計、砂一粒が刻を刻んでいたわ……。

Miku

もー、飛鳥チャンも志希チャンも遅いよ~。
ほらほら、LIVEの説明をするから聞いて聞いて !

Shiki

LIVE ! いまLIVEって言った~♪

Mika

あ、起きた?
スイッチ入ったみたいだね。

Shiki

ねぇねぇみくちゃんLIVE? いまLIVEって言ったよね?
LIVE楽しいよね ! いつやるの !

Miku

はいはいわかったわかった。落ち着いて。
まずはPチャンの話を聞いてにゃー。

アニバーサリーLIVEの説明をした……

Asuka

……なるほど。
事務所のアニバーサリーと、それを記念したLIVEか。
それまでの軌跡を歌にして、祝おうというわけかい。

Shiki

アニバーサリーの楽曲は『EVERMORE』ね♪
よーし ! LIVE会場へいこー !

Ranko

は、早いっ !

Miku

はーいどうどう、志希チャン、
まだ歌もダンスもレッスンしてないでしょー。

Shiki

にゃは~。はーい。

Mika

大事なアニバーサリーなんだから、気合い入れていこうね !
完璧に仕上げなくちゃ !

Ranko

ウム……私の魔力がうずいているわ…… !

Asuka

ふむ……。アニバーサリー、か。

Shiki

Anniversary?

Mika

どうしたの?

Asuka

ボクも軌跡を積み重ねてきたとは言え、《知らない記憶》がある。
真の意味でアニバーサリーを祝おうと言うのなら、
それでは不適切だ。知らないモノを祝うことはできない。

Miku

……つまり……どゆこと?
飛鳥チャン、蘭子チャンと違う方向で言葉がむずかしいにゃ……。

Ranko

ほう……かつて記された物語を、全て紐解こうというのか……?

Asuka

察しがいいな、蘭子。そうだ。ボクには知る義務がある。
……いや、違うな。知らない物語は、知られる必要がある。

Asuka

歴史に埋もれたページを光の下に導くのが、
ボクらに課せられた使命……
いや、レーゾン・デートルといえるかもしれない。

Shiki

よーし ! わかった !
じゃあ、いままでのメモリーをツアーにして巡ろー !
ねっ、みくちゃん ! パレードしよう~♪

Miku

えぇっ ! ? どういうこと ! ?
みく、全然わかんないよ ! ?

Shiki

いいからいいから~♪
ほら、いこ~♪ GOGO~♪

Miku

あぁ~ちょっと、志希チャン、押さないでっ、
あの、みくの、みくの出番をもっと~ !

Ranko

無情にも、出立の灯は掲げられてしまった……。

Mika

なんか、よく分かんないことになっちゃったけど……
プロデューサー、どうしたらいいのかな?

(Select an option)

みんならしくやろう

Ranko

……我が友よ !

Asuka

キミというやつは……。

Ranko

ならば、飛鳥。
ともに翼を広げよう。この物語の担い手として !

Asuka

……ウム。蘭子。
ボクに伝えてくれ。キミの中にも眠る、確かなメモリーを。

Asuka

……往こうか。

Ranko

うん !

Mika

行っちゃった。……ふふっ。
つまり、たまにはちょっと振り返ってみるのもいい……。
たぶん、そういうことだよね、プロデューサー?

(Select an option)

うなずく

Mika

オッケー★ わかったよ。
アタシも、アニバーサリーソングを完璧に歌いこなすために、
初心にかえってみるよ。

Mika

なにか、大事なモノが見つけられそうな気がするから !

Mika

あ……。

Mika

それからさ。

Mika

アタシたち5人はLIVEへ向けて頑張るけど……
ほかのメンバーたちも、いろいろ頑張ってるから、
そっちも、気にしてあげてよね♪ ヨロシク★

Chapter 1[edit]

はじめての日

『初めての日のステージ』という歌詞が気になった志希は、美嘉と蘭子の思い出の地へ向かう。そこは、美嘉と蘭子たちの初ステージの場所だった。2人はその空間に立ち、初LIVEでの緊張と興奮を思い返す。その2人の様子を見た志希も、つられて笑顔になる。2人がかつて見た景色が志希にも伝わったのだった。

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レッスンルーム

Mika

さってと !
じゃあ、今日から本格的にレッスンしていくわけだけど……
志希ちゃんは、今回、どんな感じ?

Shiki

どんな感じって、どんな感じー?

Mika

ほら、もう歌が入ってるかー、とか、
振りが入ってるか、とか……。

Shiki

志希ちゃんなーんにもはいってませーん。

Mika

……やれやれ。仕方ないなー。
じゃあ、ここから始めようか。ほら、準備して?

Shiki

にゃはは ! いまの奏ちゃんっぽかったー。

Mika

ほらほら。
適当言ってないで着替えた着替えた !

Ranko

んっしょ……よいっしょ……。

Mika

あっ、蘭子ちゃん。お疲れー。
ストレッチしてた?
レッスン、これからがんばろーね★

Ranko

ウム !

Shiki

がんばれ~♪

Mika

ほら、志希ちゃんも頑張るの。
じゃあ1フレーズ目からね。

Shiki

はーい。

Mika

『ずっと憶えてる』
『はじめての日のステージ』
のところからだよ。

Ranko

うん !

Mika

じゃあ、エイトカウントからいくよー……
1、2、3、4……。

Shiki

ふーん……?
ねーねー蘭子ちゃん、初めてのステージ覚えてる?

Ranko

ふぇ ! ?

Mika

ちょっと志希ちゃん ! ?
どうしたの、いきなり。

Shiki

ふたりは初めてのステージ、覚えてる?
あたし、それ知りたい !

Mika

んー……
アタシと蘭子ちゃんの初めてっていうと……あそこかな?

Ranko

うん。光降り注ぐ聖堂に、聖水の溢れる泉…… !

Shiki

じゃあ、いこ !
あたし、そこに行ってみたい。
ふたりがそこで何を感じたか知りたい !

Mika

そんな、突然……?
ま、仕方ないか。
志希ちゃんの好奇心は、満たしてあげないと進まないもんね。

Ranko

ならば……往きましょう。
伝説の地へ…… !

広場

Mika

懐かしいなー……。
ここ、覚えてる? 蘭子ちゃん。

Ranko

ウム……
私の記憶の物語、その1ページに、たしかに刻まれているわ……。

Shiki

へー……こんなところで歌ったんだ。
いまじゃ考えられないね。

Mika

そうそう。
ここの下から上まで、たーっくさんのファンが来てくれてさ。
歌って、踊って、いろんな夢を語ったんだ。

Ranko

始まりから終わりまで、途切れることなく……
みなの情熱が声となり、私たちを包んでいたわ……。

Shiki

そっかー。
ふたりとも……楽しかったんだ。

Mika

ふふ。すーっごい緊張したけどね。

Shiki

でも、思い出しながら楽しそうな顔してる。
嫌な思い出だったら、そんな顔しないでしょ。

Ranko

うん。
心の宝石箱にしまわれた、失われぬ輝きよ……。

Shiki

そっか。いい思い出なんだ~。
あ、じゃあ、ふたりはどの辺に立ってたの?

Ranko

私……こ、このあたりー !

Mika

アタシは……えーっと……。

Mika

あの辺りかなー。
あ、あっちだったかなー。ふふっ。

Shiki

え~、どこどこ~?
にゃはは、なーんか、いいなー♪

Chapter 2[edit]

背中押してくれた

衣装合わせをする飛鳥、志希、みく。今回のLIVEで着る衣装の名前は『シンデレラドリーム』。この衣装は、Pがアイドルの背中を押すように、皆が着るためにデザインされた夢のメモリアルドレスだ。飛鳥と志希は、今回のアニバーサリーLIVEで着るため選ばれたドレスと知り、胸を高鳴らせるのだった。

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衣装室

Shiki

ねーねーみくちゃん、今日はなにするのー?

Asuka

まぁ、衣装部屋に来てすることといったら、一つだろうけれど……。

Miku

ふふん、そう、衣装をあわせるのにゃ !

Shiki

ふぅーん。
今回の衣装って、みんな一緒なの?

Miku

そうだよ。
Pチャンがみくたちを応援してくれる想いがいっぱい詰まってる、
みんな一緒の、大事な大事なドレスなの !

Asuka

大事……か。ん?
どの衣装も重要度は等しく同じものなのではないか?

Miku

……まぁ、とりあえずみくが着てみるから、
ふたりともちょっと黙って見てるにゃ !

Asuka
Shiki

ふむ。
は~い。

Asuka

では、準備はいいかい?

Miku

オッケーにゃ !

Asuka

ならば、カウントダウンといこう。
5、4、3……。

Shiki

どーん !

Miku

ってタイミングおかしいにゃあー !

Shiki

わー、ドレスだー !
フンフン……クンカクンカ……
あんまり匂いしないね。

Miku

ちょっとぉ !
衣装見ていきなり匂い嗅がないでほしいにゃあ !

Asuka

ふーん。シンプルだが、美しいドレスだな。
……これは?

Miku

名付けて、『シンデレラドリーム』っていう名前のドレスなのにゃ。
これは、みくたちの背中を押してくれる……
アイドルのみーんなが着る衣装なんだよ。

Shiki

みんなー?
あたしと飛鳥ちゃん?

Miku

ううん。みーんなだよ。
これはね、みんながお揃いで着るために
デザインされた夢の衣装なんだって。

Asuka

夢……とは?

Miku

すぐには叶わないけれど、いつか絶対叶えるものにゃ !

Asuka

なるほど。
理解るとはいえないが、共感することはできる。
わずかでも、進み続けるものということか。時間も、願いも。

Shiki

ねーねーみくちゃん、これもメモリアル?

Miku

そうだよ !
たくさん思い出が詰まった、メモリアルなドレスなの !
アニバーサリーソングを歌うのにピッタリでしょー !

Asuka

そうか……。
一見普通のドレスでも、コレも一つのピースなんだな。
しかし、ボクが着ることを考えると……少し可愛らしいだろうか?

Shiki

キュート・アスカに改名しなくちゃね !

Asuka

それは……心外だが……
まぁ、みんな同じデザインなら、仕方ないな。
着こなしてやるだけのことさ。

Shiki

じゃあ、あたし着るとき白衣羽織ってこっかな~?

Miku

それはだめにきまってるでしょー ! ?

Chapter 3[edit]

色とりどりの未来

美嘉、飛鳥、志希は、シアタールームで、過去のお仕事映像を見て、思い出を振り返る。飛鳥は海外ロケ、志希は西部劇風の公演、美嘉は妹の莉嘉の夏休みの映像をそれぞれ見て、過去話に花を咲かせる。様々なお仕事で輝かせてくれたPに感謝しつつ、さらに輝くことを誓うのだった。

'

事務所

Shiki

美嘉ちゃん美嘉ちゃん、今日はなにするのー?

Asuka

まったく、ツアーとはよく言ったものだ。
ボクらみんなでパレードしながら、一つ一つを巡っている。
まるで思い出のスタンプラリーだな。

Shiki

飛鳥ちゃん、スタンプほしいの?
キスマークくらいなら、つけてくれるってよ。美嘉ちゃんが。

Mika

こーら。志希ちゃん、あいかわらず適当なこと言わないの。

Shiki

にゃははー。

Mika

今日は、社内で見られる資料でお勉強しよっか。
準備してあるから、行こう?

Asuka

勉強か。
ボクとしては、自主的に学ぶのが勉強で、
他人から与えられるのは勉強という名の束縛だと思うがね。

Mika

はいはい。いくよー。

シアタールーム

Shiki

クンクン……なんか、新築の匂い~♪

Asuka

で、ここで何の上映会かな?

Mika

まぁまぁ、見て。

Mika

じゃーん。

Shiki

ワーオ。オペラハウスだ。昔、連れてってもらったことある !

Asuka

……奇遇だな。ボクも、このあいだ行ったことがある。
サファリパークでの歓迎付きでね。

Mika

みんながいろんなイベントに出てるでしょ。
それを振り返ることができちゃうってわけ。

Shiki

へぇ~。ほかにどんなのがあるの?
飛鳥ちゃんオーストラリアはどうだった?

Asuka

あぁ……同行した梨沙や晴がはしゃいでいたな。
ボクの心にも、わずかばかりの感動と……感傷も。

Mika

ふふふっ。いろいろ思い出があるみたいだね。
じゃあ、こんなのはどう?

Asuka

これは……蒸気機関車か。
こんなもの……何を撮影したんだ?

Shiki

ん~、石炭の香りに硝煙の香り、
とっても素敵なフレーバーだったね~♪

Mika

西部劇風のイベントだっけ?
志希ちゃんが出演してたイベントなんだよね。

Shiki

そーそー♪
のあちゃんとガンスピンごっこ、楽しかったなー♪

Asuka

物騒だな、キミがそういうモノを持つのは……。
ほかにもあるのかい?

Mika

当然♪
たくさんあるよ。次は何が出るかな~♪

Mika

あ、これはね~、アタシ知ってるな~。
莉嘉がこのひまわり畑に行ってたんだ。
杏ちゃんとか、比奈ちゃんとか裕美ちゃんとね。

Asuka

眩しいな……。
こんな夏休みも、ファンタジーとしてなら、悪くないのか。

Shiki

いい匂いがしそうだね~ !
太陽の香り ! 土の香り ! 青空の香り !

Asuka

どんな香りか、全然想像がつかないが……。

Mika

今度行けたら、わかるかもね♪
ほら、次行ってみよ♪

Mika

これはなんだろう?

Shiki

んー、イベント会場?
なんの~?

Asuka

これは……
あぁ、理解る。夕美さんが出ていたイベントだろう。
バレンタインにチョコレートを配っていたとか。

Shiki

あ、それ聞いたことあるー。
フレちゃんが出たって言ってたヤツだ !
乃々ちゃんとか泰葉ちゃんとかといっしょにー。

Mika

そうそう。みんな、いろんなお仕事してるんだよねー。

Mika

みんながやってきたお仕事の、これはほんの一部だけど、
どう? 駆け足で振り返ってみて。

Asuka

……一晩中でも見ていられそうだったよ。
すごいアーカイブスだ。

Shiki

うん、うん !
みんな、たくさん働いてるんだねー !
こんなに働かせたプロデューサーはすっごいね !

Mika

……あはは、そっち……。

Asuka

でも、理解った気がする。
ボクもふくめ、アイドルは今も昔も、
常に輝いていたんだな。これからも……。

Shiki

色とりどりにね !

Mika

そう、その通り♪
それがほんの少しでも伝わったならよかったかなー★

Chapter 4[edit]

あの日の空想は

みく、蘭子、飛鳥が向かったのは、海近くのホール。そこは、みくや蘭子たちの初めての大舞台だった。思い出を語る蘭子とみく、夜に輝く建物の灯りを見て感慨にふける飛鳥。そんな飛鳥に、みくは初LIVEで学んだことを告げる。それは、シンプルな内容で…。みくの言葉を聞いて、勇気づけられる飛鳥だった。

'

レッスンルーム

Asuka

……だんだん、理解りかけてきたよ。
アニバーサリーの意味。そして、ボクらアイドルがそれを祝う意味。
ファンがそれを待っていること。

Ranko

そう。人々は常に光を求めるもの……。
一度見た聖なる光を、心の中で強く願いながら……。

Asuka

そうだな。
それは、そう。……このボクも同じだ。
色は違えど、闇の輝きに、惹かれている……。

Ranko

飛鳥。
この『EVERMORE』でさえも、魂が共鳴していると……?

Asuka

あぁ。
感じている。これは、理解るなんてものじゃない。
ボクの身体が、心が求めている。

Ranko

闇の輝きに魅せられた者同士にのみ理解る、心……。

Miku

……おほん。

Asuka

……いたのかい。みく。

Miku

……だんだん、わかりかけてきたよ。
の頃からいたにゃ。

Asuka

……それはだいぶ以前からだな。

Ranko

くっ……心の声は伝わらずとも、想いは溢れていたか。

Miku

みくがふたりの話を聞いてたからって、
べつにうろたえる必要なんてないのにゃ……。

Miku

は、いいとして……ふたりは、仲良いんだね。
一緒にいるところをあんまり見てなかったから、意外だったのにゃ。

Asuka

一般的に言われる友情と、
ボクと蘭子の関係がどれほど相似なのか……。
それは、きっとボクらにしか理解らないだろう。

Ranko

闇の輝きに惹かれあう魂の導きゆえ…… !

Miku

あ~みくを置いてどんどん先へ先へ行ってしまうのにゃ……。
まるで歌詞みたいにゃ。

Asuka

歌詞で云うのなら、おそらく……
ボクらは『あの日の空想』をいまみているのさ。

Ranko

私たちの魔力を込めて、共鳴する歌を、歌うために…… !

Asuka

そうだ。
今日のリアルを、これからも作っていかなければならない。
ボクたちは…… !

Miku

よくわかんないけど、
そのためにはまずこのLIVEを成功させる事にゃ。

Asuka

……現在の延長線上にある未来を予測することは、容易いはずさ。
だが……過去を振り返ってその予測を精査することはできる。

Miku

……つまり、どゆことにゃ。

Asuka

キミたちの視た、輝きを見に行きたい。
始まりの地へ。

Ranko

往きましょう……ともに !

LIVE会場前

Asuka

風が……切り裂くようだ。
夜の温度と海からの風が、ボクらを取り巻いている。

Ranko

渦巻く風が出迎えてくれたようね……。

Miku

こうしてみると、綺麗な建物にゃあ……。

Asuka

そうか。ここで、キミたちは歌ったのか。

Ranko

……うん。

Miku

初めての大きな舞台で、緊張したにゃあ……。

Asuka

……それを経て、キミたちはここに立っている。
その思い出を抱えて。力に変えて。
そして、ボクはそれを持っていない。

Ranko

あのときの思い出は、ずっと、ずっと大切なもの。

Miku

そうだね。
けど、そのとき学んだことの一つは、すっごく簡単なことだよ。
飛鳥チャンでも、力にできるはず !

Asuka

それは?

Miku

がんばれば、絶対成功するってこと…… !

Asuka

……それは心強い、シンプルな解だな。
本当に、心強いよ……ふふっ !

Chapter 5[edit]

仲間の数が増えてくたびに

本番前。美嘉、みく、蘭子の3人は、志希と飛鳥と過ごした日々を振り返る。みくは志希に、蘭子は飛鳥に、自分と似たものを感じていた。新たな仲間と出会うたびに、新たな自分に出会える。仲間との出会いが可能性を広げてくれるのだった。仲間に心強さを感じ、最高のLIVEをすると誓った。

'

LIVE会場

Miku

ついに、LIVEの日にゃあ……。
うーん、楽しみ~っ !

Mika

ここまで、頑張ってこられて、よかったよね。

Ranko

ウム。仲間とともに、魂の輝きを磨き合ったわ…… !

Mika

ふたりとも、飛鳥ちゃんや志希ちゃんとどうだった?
仲良くできた?

Miku

……仲良くは、できたと思うにゃ。たぶん。

Ranko

ウム。ともに、共鳴し合えたわ…… !

Mika

まるで、歌詞みたいだったよね。

Ranko

歌詞?

Miku

『仲間の数が増えてくたびに』

Ranko

『叶う願いも増えてゆくね』

Mika

でしょ?
新しい仲間といっしょに歌えてさ。
なんか、自分たちも新しい気分になれて。

Miku

うん !
志希チャンといると、なんか昔の自分を思い出すにゃ。

Ranko

飛鳥を視ていると、魂の揺らぎを視ているよう……。

Mika

それって、すごいことだよね。
新しいアイドルといっしょにお仕事するたびに、
新しい自分も見えるような気がするもん。

Ranko

仲間の数が、増えていくたびに……。

Miku

みくね。全員がトップアイドルになれなかったら、
ダメなんじゃないかなって思ったことがあるの。
自分だってなりたいけど、なれるかわかんないし。

Mika

……その気持ち、分かるなぁ……。
アタシも、目指すならナンバーワンだもん。

Ranko

ふむ……。

Mika

けど、オンリーワンも、やっぱり大事だよね。

Miku

自分だけをみてくれるファンが、いるんだもんね。

Mika

誰かとのお仕事が、自分の可能性を広げてくれて、
オンリーワンを増やしてくれるかもしれないって、
なんか、すごく心強いなって思う。

Ranko

私も……私もそう思う。

Miku

蘭子チャン。

Ranko

私……他の人に合わせてもらうことも、合わせるのも、
難しいかもしれない。

Ranko

でも、誰かと関わって、新しいことができたら、
私も、まだまだ高いところへ飛んでいける気がするの。

Mika

そうだね。

Ranko

背中の翼は見えないけれど……。
アイドルとしての翼は、プロデューサーがくれるから。

Miku

じゃあ、このLIVEを成功させて、
もっともっと高いところへ飛んでいこっか !

Ranko

うん !

Mika

よーし !
志希ちゃんと飛鳥ちゃんも引き連れて、
最高のLIVEにしちゃおっか !

Ranko
Miku

うん !
うん !

Ending[edit]

We are ...

アニバーサリーLIVEを大成功で終え感慨に浸る5人。飛鳥は、この成功は自分独りの力ではないとこぼす。志希はこの旅を通じて、みくや仲間に共感していた。2人は仲間から見えないバトンを受け取っていた。みくと蘭子と美嘉は、2人にそれの重要さを伝える。少女達はこれからも繋いでいく。魂というバトンを。

'

LIVE後

Ranko

……終わった~。

Asuka

いまなら、素直に思えるよ。
今日のLIVEを終えられたのは、独りの力ではないと。

Shiki

……そうだね。

Mika

ずいぶん素直だね、ふたりとも?

Shiki

みくにゃんひとりでも、LIVEはできたし、
もちろん成功したかもしれないよね。

Miku

なんでそこでみくの名前が出るにゃ ! ?

Ranko

……?

Shiki

けど、あたしも関われた。
いっしょに歌えた。コーラスもできた。踊れた。
楽しめた ! 楽しかった !

Miku

志希チャン……。

Shiki

あたしは、楽しかった !
いままでのことも、いっぱい思い出しながら、
みくちゃんの気持ちも、伝わってきた !

Miku

わかってるにゃ……。

Asuka

そうだな。
ボクも、同じだよ。
そのプリミティブな感情に嘘はない。

Ranko

飛鳥……?

Asuka

ボクは……ボクらしく在ることが大事だ。
誰かの枠にはめられるのが大嫌いで、自由が好きだ。

Mika

……うん。

Asuka

だけど、こうしてみんなと歌っていると、これは、
枠にはめられてるなんてモノじゃないってことに、気づけるんだ。

Mika

それは、どうだった?

Asuka

隣の仲間と、足並みを揃える。息を合わせる。
それを、ずっとずっと紡いできた仲間がいて、
ボクは今回、そのバトンを受け継いだ。

Ranko

うん !

Asuka

けど、それは独りで持っているんじゃない。
蘭子と……みんなと持っていたバトンだ。
過去という輝きに宿った、想いだ。

Ranko

うん、うん !

Asuka

きっと、ボクもこのバトンを誰かに渡すのだろう。
これは、誰のモノでもない。
ボクのモノでもあり、アイドルみんなのモノだ。

Mika

そうだね。
アタシたちはずっと、その見えないものを大事にしてきたんだよ。

Miku

みくたち、みーんなでね。

Shiki

……不定形の、論理的じゃないそいつの名前、
あたしは分かる気がする。

Mika

それは?

Shiki

魂ってヤツじゃないかな。

Ranko

それー !

Asuka

ふふっ。いきなり大声を出さないでくれよ。
笑ってしまうじゃないか。蘭子。

Ranko

えへへ……。

Miku
Mika

ふふっ。
ふふっ。

Asuka

そういえば、気になっていたことがあったんだ。

Miku

なぁに? 飛鳥チャン。

Asuka

ボクたちに、今回ユニット名がなかったこと。

Miku

そりゃあ……ないのは、当然だよね。

Ranko

うん……ないと思うの。

Shiki

どうしてー?

Mika

だってここにいるアタシも、
ここにいないアイドルたちも……。

Miku

みんなで、シンデレラガールズだから !

Asuka

……あぁ。

Mika

さぁ、片付けして、急いで撤収するよ !

Shiki

美嘉ちゃん、なに急いでんのー?

Mika

みんなとのパーティーに合流するに、決まってんでしょ !

Miku

みんな、いっくにゃあ~ !

Asuka
Ranko
Shiki

うん !
うん !
うん !