LIVE Groove Dance burst (March 2016)/Commus
Contents
Preview 1[edit]
ハイファイ☆デイズ |
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Kaoru |
みんなーっ、集合ーっ ! あのね、かおる達がイベントに登場するんだよっ ! |
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Kaoru |
イベントは、えっと、 「LIVE Groove Dance burst」っていうんだ。 あ、あとね、新曲もあるの ! |
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Kaoru |
もっちろん、かおるも歌うからね ! 楽しみに、待っててねーっ ! |
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Preview 2[edit]
ハイファイ☆デイズ |
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Chie |
ファンのみなさんに、お知らせですっ。 |
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Chie |
わ、私、佐々木千枝が、 イベントに出させてもらえることになりました。 「LIVE Groove Dance burst」、近日公開、ですっ。 |
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Chie |
あ、あと、新曲にもチャレンジさせてもらったので、 ぜひ、聞いてもらえたら、うれしいなっ。 よろしく、お願いしますっ ! |
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Opening[edit]
シャイニーデイズ☆ |
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事務所に集まった薫、千枝、桃華、みりあ、仁奈。一同はユニット『L.M.B.G』の代表として、新曲『ハイファイ☆デイズ』を歌うことに。ドキドキとワクワクの中、リーダーには千枝が手を上げた。5人はキラキラな日々へ最初のStepを踏み出したのだった。 |
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事務所 |
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Kaoru |
みんなーっ、おっはようございまーっ ! |
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Miria |
おはようございまーす ! おはようでごぜーます ! |
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Momoka |
おはよう、薫さん。これで揃いましたわね。 |
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Chie |
うんっ。 それじゃあ、薫ちゃんも着いたし、 プロデューサーさんのお話を聞きましょうっ。 |
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Kaoru |
あー、かおるが最後だったんだー ! ごめーん ! |
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Momoka |
ほら、席について。 お話が始まりますわよ。 |
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LIVEステージに5人で立つことと、 そのための新曲があることを伝えた…… |
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Chie |
しっ、新曲…… ! |
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Kaoru |
やったー ! やったー ! やったー ! |
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Momoka |
新曲……この、5人でですの? まぁ……。 |
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Kaoru |
やったね、桃華ちゃん ! いっしょに歌えるよー ! |
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Momoka |
えぇっ、そうですわね ! ……って、わ、わたくしはそんなにはしゃいだりしませんわ。 なんです、みなさん子どもみたいに。 |
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Miria |
ふふっ。 みんな、子どもだもん ! だからいっぱい喜んでいいんだよ ! 桃華ちゃん ! |
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Nina |
そーですよ ! うれしいときはウッキッキーでごぜーます♪ |
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Momoka |
そ、それを言うならウキウキでなくって? ! |
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Chie |
そ、それでっ、 プロデューサーさん、新曲をステージで歌うんですよね。 それから……? |
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ユニット『L.M.B.G』についての説明と、 リーダーを決めることについて伝えた…… |
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Chie |
L.M.B.G……? |
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Kaoru |
リトル? |
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Nina |
マーチング? |
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Miria |
バンド ! |
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Kaoru |
ガールズ ! ガールズ ! ガールズ ! |
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Momoka |
そう……。そのなかでも、今回はわたくしたち5人が 代表でステージに立つ、ということですのね。 なら、代表にふさわしいパフォーマンスを見せますわ。 |
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Momoka |
それで……リーダーを決めるんですのね。 リーダーとなれば当然…… あ、念のため確認ですけれど、誰か、立候補はいまして? |
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Chie |
リーダー……。 |
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Nina |
ねーねー、桃華ちゃん、リーダーってなにするですか? |
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Momoka |
リーダーというのは……えぇと、その…… あっ、そうそう。前に立つものですわ ! |
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Kaoru |
あー、かおるわかったー ! 前にならえをするとき、一番前に立つ人だー ! |
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Miria |
前にー、ならえっ ! うふふふっ ! |
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Nina |
あっ、 あっ、仁奈、ちっこいからいっつも前でごぜーますよ ! 仁奈もリーダーでやがりますか? |
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Momoka |
あの……みなさん? お話が横道にそれてましてよ……。 |
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Chie |
あの……千枝……やってみたいですっ ! |
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Miria |
千枝ちゃん? リーダーに立候補するのー? |
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Nina |
いいでごぜーますよ ! 先頭の役 ! |
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Momoka |
千枝さんが? その……どうして、ですの? |
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Chie |
えっと、千枝、いつも、こういうとき誰かに頼っちゃうけど、 それじゃダメだと思ってて……だから、チャレンジしてみたくて。 リーダーが千枝じゃ、ダメですか? |
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Miria |
わー、千枝ちゃんすごい ! 難しいことにチャレンジするときって、 心配だし、ドキドキするよね。 私、千枝ちゃんのこと応援するよ ! |
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Nina |
仁奈も、応援するです ! 先頭は誰がやっても、いいと思うですよー ! |
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Kaoru |
うん、千枝ちゃんなら、できるよー ! かおるもいっぱい応援する ! がんばれーって ! ねっ、桃華ちゃん ! |
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Momoka |
へっ? |
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Nina |
桃華ちゃんは、しねーですか? 応援 ! |
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Momoka |
そ、そんなの、するに決まっているじゃありませんの。 当然でしょう? わたくしは、この中でいちばんオトナですからね。 |
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Chie |
はぁっ……よかった。ありがとう、桃華ちゃん ! |
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Miria |
じゃあ、リーダーも決まったし…… 千枝ちゃん、これからよろしくね ! |
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Chie |
はいっ ! 千枝……じゃなくて、わ、私が……リーダーですっ ! みんな、がんばるぞーっ、せーのっ ! |
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Kaoru |
おーっ ! おーっ ! おーっ ! |
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Chapter 1[edit]
スタート☆デイ |
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リーダーに手を上げた千枝。それには人見知りな千枝なりの理由があった。千枝は、自分の思いを桃華と薫に打ち明ける。ユニットの仲間で、友達でライバル。そんなアイドル同士、がんばろうと話す。千枝のリーダーとしての日々がスタートした。 |
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中庭 |
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Kaoru |
新曲~♪ 新曲~♪ たーのしいっなー♪ |
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Momoka |
薫さん、楽しそうですわね……全身からあふれてますわ……。 |
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Chie |
薫ちゃん、桃華ちゃん、お待たせ~っ。 |
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Kaoru |
あ、千枝ちゃーん ! せんせぇとの打ち合わせ、終わった? |
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Chie |
うんっ。プロデューサーさんが、 レッスンの予定表、あとでみんなに配ってくれるって言ってました。 |
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Momoka |
あら……もうすっかりリーダーですわね……。 その役目、大丈夫か心配していたのですけど。 |
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Chie |
あっ、心配させてごめんなさい……。 千枝、リーダーに立候補したけど、 やっぱり頼りなかったですか……。 |
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Momoka |
頼りないというわけではありませんけど…… まぁ、そうですわね……たとえば、たとえばの話ですけど、 わたくしがリーダーをやっても良かったんですのよ? |
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Kaoru |
あー、そうだったかもー ! 桃華ちゃんリーダーでもよかったよね ! |
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Chie |
そうですよね…… でも、でもですけど、ここで桃華ちゃんにお願いしちゃったら、 ダメかなって思ったから……。 |
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Kaoru |
そうなのー? なんでー? |
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Chie |
えっと……理由は、その、いろいろあって…… 千枝がアイドルになった理由も、いくつかあるんですけど、 人見知りな自分を変えたくって、っていうのがあって……。 |
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Chie |
けど、たとえば、最初に組んだお姉さんたちとのユニットは、 前に出るのも、緊張して……できなかったんです。 |
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Chie |
でも、私たちのユニットはみんな横並びだから、 誰かに隠れちゃダメだと思って……。 |
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Momoka |
それで、前に出るために、リーダーに立候補したんですの? |
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Chie |
そ、そうですっ。 あと、リーダー役になったら、みんなと話したり、スタッフさんや プロデューサーさんとお話しすることも増えるかなって。 |
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Kaoru |
へー、すっごいねー。いっぱいいろんなこと考えてるんだねー。 えらいねーっ ! |
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Chie |
うん……千枝ひとりだけじゃ、リーダーはできないし…… プロデューサーさんとふたりだけでも、できないし。 だから、みんなとのユニットで、リーダー役をがんばりたいなって。 |
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Momoka |
そんな想いがあったんですの。 ごめんなさい、千枝さん。 |
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Chie |
えっ、そんな、なんで桃華ちゃんが謝るんですかっ。 |
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Momoka |
わたくしは、自分以外、リーダーに立候補する人なんて いないと思っていました。 むしろ、プロデューサーさんに選ばれると思っていたくらいで……。 |
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Kaoru |
そうなんだー。 たしかに、桃華ちゃんまとめ役だもんね。 |
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Momoka |
みなさんを、下に見ていたわけではないですけど…… そう思っていたのはホントですの。 でも、ちゃんとリーダー役をやる理由を持った千枝さんがいて……。 |
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Momoka |
その気持ちを聞いたら、自分が恥ずかしいですわ……。 |
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Chie |
桃華ちゃん……。 |
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Kaoru |
でもさー、それもしかたないよー。 だってさ、桃華ちゃん、事務所のつっこみ役って聞いたよ~? |
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Momoka |
誰がつっこみ役ですの ! ? |
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Chie |
あ、それ……です。 |
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Momoka |
あ……。 お、オホン。とにかく ! わたくしは、今回のお仕事では、 リーダー役以外のところで頑張ることにします ! |
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Momoka |
千枝さん、薫さんもです ! アイドルとして……ステージの上では、負けませんわよ ! |
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Kaoru |
うんっ ! あー、こういうの、テレビで見たことある ! ライバルっていうんだよね ! ライバル ! |
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Chie |
うん…… ! ユニットの仲間だし、お友達だけど……ライバルですね ! |
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Momoka |
えぇ ! ライバルですわ ! |
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Chie |
うふふっ ! じゃあ、ライバル同士、これから、がんばりましょうっ ! |
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Kaoru |
はーい ! えぇっ ! |
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Chapter 2[edit]
スクール☆デイ |
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私立の小学校に通う桃華は、公立の小学校に通う仁奈とみりあの話に驚くばかり。中でも、仁奈が世話係をしているという、うさぎに興味津々 ! 桃華はみんなといっしょに飼育小屋へ。みんなでうさぎをモフモフし、ちょっと特別な学校での一日を過ごしたのだった。 |
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学校 校門前 |
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Momoka |
ここが、仁奈さんの通う学校ですの? ……見た目は、普通ですわね。 |
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Miria |
私の通う小学校も、似たような感じだよー。 桃華ちゃんの学校は、違うの? |
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Momoka |
わたくしは、私立の学校ですもの。 それなりに、設備は違いますわね。 |
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Miria |
へー。私立って、どんなことするの? 特別なこととか、するのっ ! ? |
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Momoka |
と、特別なこと? そうですわね…… 授業をして、体育があって、お昼があって、宿題があって……。 |
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Miria |
なるほどー ! でもそれってつまり…… 私の学校と、おんなじだね ! えへへっ ! |
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Momoka |
ふふっ。 同じかもしれませんわね。 建物の外見がちょっとモダンなくらいかしら。 |
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Miria |
あ、じゃあじゃあ、運動場はある? 体育館とか ! 体操着もあるのかな? あ、もちろん、ランドセルはあるよね? |
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Momoka |
えぇっ。どれもありますわね。 あぁ、でも制服があるのは大きな違いかもしれませんわね……? |
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Miria |
へぇ……制服かぁ……いいね ! なんだか、大人っぽい ! |
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Momoka |
……えぇ ! そうでしょう ! うちの制服、わたくしにぴったりなんです ! うふ♪ |
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Nina |
あれ、みりあちゃんと桃華ちゃんだー。 こんなところで、なにしてやがりますか? |
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Momoka |
あら、仁奈さん ! おつかれさま。 わたくしたち、仁奈さんを待っていたんですのよ。 |
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Nina |
へ? 仁奈をですか? なんでだー? |
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Miria |
今日はいつものレッスンスタジオじゃなくて、 レコーディングスタジオだから、プロデューサーさんが 車で連れて行ってくれるんだよっ。 |
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Nina |
なるほどー ! じゃー、プロデューサーが車で来るまで、待つですよ。 ドライブだー♪ |
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Momoka |
ふふっ。よかったですわね。 って、来るまで……車……? ダジャレですの…… ! ? |
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Nina |
ツッコミ待ちの気持ちになるですよ……。 |
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Miria |
ふふっ ! そうだ、仁奈ちゃんの学校では何か面白いことある? さっき桃華ちゃんの学校のお話聞いてたの ! |
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Nina |
学校でごぜーますか? んー……校長先生のお話がなげーですよ。 あ、給食がおいしいでごぜーます ! |
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Nina |
あとは……うーん、仁奈は図工が好きですね。 それと、うさぎの世話係でごぜーます ! うさぎはいっつもぴょこぴょこしててかわいーです ! |
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Momoka |
へぇ……うさぎを学校で飼ってらっしゃるの? そんな学校もあるんですのね……。 |
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Nina |
あれー? うさぎの話、したことなかったですか? |
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Momoka |
そんなの、初耳ですわよ ! ? |
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Nina |
そっかー。うさぎは……いーですね。 モフモフしてて、あったかくて、やさしー気持ちになるです…… うさぎはいーですよ……。 |
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Miria |
うんうん ! 仁奈ちゃんは動物さんたちが大好きなんだよねっ ! ……あっ。 |
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仁奈と桃華が話し込んでいる…… |
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Nina |
そーです。どうぶつたちは、あったかくって、やさしくて、 たまに逃げるですけど、なでなでしてるとすやーってするです……。 桃華ちゃんはうさぎをモフモフしたことあるですか? |
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Momoka |
も、モフモフ? 動物園へ見に行ったことはありますけど、 触った経験はありませんわね……。 |
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Nina |
えー ! うさぎさわったことないですか ! すぐそこの飼育小屋にいるですよ。さわりにいくですか? |
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Momoka |
えっ……そんな、わたくしはべつに、でも…… 仁奈さんがそこまで誘うのでしたら……。 |
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Nina |
モフモフですよ……モフモフ…… ふかふかのモフモフでぴょこぴょこですよ……。 |
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Momoka |
モフモフ……ですの? そう……モフモフ……ちょっとくらいなら、いいかしら……。 |
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Miria |
ふふっ。 二人とも、さっきからプロデューサーさんが待ってるよ? |
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Momoka |
えっ、そんなーっ、ちょっとだけ、 ちょっとだけモフモフさせてくださいまし~ ! |
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みんなでモフモフした…… |
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Chapter 3[edit]
レコーディング☆デイ |
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今日はみりあ、桃華、千枝のレコーディング日。生まれも育ちも普段の生活もまったく違う3人だが、今は同じユニットで、同じ目標に挑んでいる。それぞれ、自分らしく頑張ろうと、千枝と桃華に笑いかけるみりあ。絆を深めた一日だった。 |
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収録スタジオ |
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Miria |
んーっ、すっごく楽しかったー♪ 千枝ちゃんと桃華ちゃんはレコーディング、どうだった? |
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Momoka |
……正直に言って、なかなか手こずりましたわ。 自分の曲とは違いますものね。 でも、歌にあわせるというのは、貴重な経験でしたわね。 |
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Miria |
そうだよねー。 歌にあわせて背伸びする感じだから、新しい歌って楽しいよね ! |
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Momoka |
歌にあわせて背伸び……なかなかいい表現ですわね。 気に入りましたわ♪ 千枝さんは、どうでした? |
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Chie |
えっ、あっ……。 |
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Miria |
どうしたの? レコーディングでなにかあった? |
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Chie |
あのっ、千枝、あんまりうまく歌えなくって…… いろんな人に迷惑をかけちゃったんです。 ちゃんとできなくて、泣いちゃって……だから……。 |
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Momoka |
……みんな、同じですわよ。 レッスンしながら、レコーディングしながら、ステージの裏で、 泣かなかった人はいませんわ。きっと……。 |
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Miria |
うんっ。 |
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Chie |
桃華ちゃんや、みりあちゃんも……? |
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Miria |
みんな同じだよ。 それに、最初はうまくできなかったかもしれないけど、 最後はうまく歌えたでしょ? |
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Chie |
う、うん……。 |
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Miria |
じゃあ、いいと思うな ! ファンのみんなは、きっと喜んでくれるって思うから ! |
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Momoka |
そうですわ。 LIVEステージで披露する日、CDが発売される日が、 今から楽しみですわ♪ |
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Chie |
そう、ですよね……。ステージはもうすぐ……。 歌を録ったら、次はすぐダンスレッスンですもんね……。 落ち込んでたら、ダメ……ですよねっ。 |
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Miria |
うんっ。それがアイドルのお仕事だもん ! なりたくてなったアイドルなんだし、一緒にがんばろう ! |
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Chie |
……はいっ ! |
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Momoka |
そうでしたわね…… 2人とも、アイドルになりたくてなったんですのね。 千枝さんは聞いたけれど……みりあさんはどうしてアイドルに? |
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Miria |
えっとねー、楽しそうだったからだよー ! 歌って、踊って、カワイイ衣装をいっぱい着て、 毎日楽しそうじゃない? ね? |
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Momoka |
はぁ……? |
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Miria |
ほら、新しいお洋服を着るとき、楽しい気持ちになるでしょ? それが、アイドルになったら毎日楽しめるなーって ! |
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Momoka |
新しいお洋服を……うーん? |
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Chie |
桃華ちゃんには、ピンときてないみたい……。 |
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Momoka |
着る服はばあやと選びますけれど、新しいものは お父様とお母様が買ってくれるかを決めますから…… 服選びが楽しいかなんて、考えたことがなかったですわね……。 |
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Chie |
そうなんだ……厳しいおうちなんですね。 |
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Miria |
そっかー。じゃあね……うーん……あっ ! ご飯 ! 『晩ご飯、何が食べたい? 』ってお母さんに聞かれて、 何がいいかなーって考えてるときの気分 ! |
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Momoka |
そんなこと、聞かれたこともありませんわ ! ? 苦手なものであっても、出されるメニューを きちんと食べるようにとしか言われませんもの ! |
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Miria |
へーっ、そうなんだー ! 桃華ちゃんのおうち、本当に厳しいんだね…… ! |
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Chie |
……ふふっ。ふふふっ。 |
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Momoka |
……なにか、おかしくて? あ、わたくしの家は、変でしたか? |
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Chie |
ううんっ。変じゃないですっ。 なんだか、みりあちゃんと桃華ちゃんって、全然違うなぁって。 けど、みんな同じアイドルって、すごいなぁって思ったんです。 |
|
Miria |
お家もみんな違うけど…… みんな同じことで悩んだり、がんばったりするんだよね ! |
|
Momoka |
わたくしも、みりあさんも、千枝さんも、仁奈さんや薫さんも、 みんな違うけれど、同じアイドルとしてユニットを組んでいて。 ……それが、アイドルなんですのね。 |
|
Chie |
うんっ。 同じアイドルで、ユニットの仲間で……ライバルですもんね ! |
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Momoka |
えぇっ ! ライバルですから、次のダンスレッスンでも、負けませんわ ! |
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Miria |
じゃあ、次のレッスンも、がんばろうねっ ! |
|
Momoka |
えぇっ ! はいっ ! |
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Chapter 4[edit]
ステージ☆デイ |
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---|---|---|
本番前。緊張する仁奈に、薫は早起きして作ったおにぎりを渡す。だが、みりあがPを呼びに行く間に、薫と仁奈はおにぎりをたいらげてしまい、おなかがぽんぽんに…… ! 帰ってきたみりあは驚くが、仁奈と薫の2人は緊張を忘れて笑い合うのだった。 |
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LIVE会場 |
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Kaoru |
わーっ、ひろーいねーっ ! ここで歌えるんだぁ ! |
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Nina |
でっけーですね…… ! |
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Miria |
会場の中って、外から見るより広いよね ! 楽しみだなぁー♪ |
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Nina |
みんなで歌うの、あそこのステージですか? 仁奈、なんだかどきどきしてきたですよ……。 |
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Kaoru |
ひとりじゃないから、大丈夫だよ ! 仁奈ちゃん ! |
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Nina |
そーですか? でも、お歌もダンスも、仁奈だけうまくできなかったら 仁奈だけダメになっちまわねーですか? |
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Miria |
そんなことないよ ! もしミスしても、ステージの上でみんなが助けるから、 大丈夫っ ! 楽しみにして待ってようよ ! |
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Nina |
わかったでごぜーます ! 楽しみな気持ちになるですよ…… ! |
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Kaoru |
そうそう ! かおるたち5人ならぜったいぜったい大丈夫なんだよ ! はぁー、はやく始まらないかなー♪ かおるのパパとママが見に来てくれるんだっ ! |
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Miria |
そうなんだ ! いいなぁー、私の家は妹がまだちっちゃいから、 お母さんがLIVEを見に来るのは、難しいんだよね……。 |
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Nina |
仁奈のところも……そーですね……。 ママはパパのぶんも働いてて忙しーですし、 パパは遠くにいってるです……。 |
|
Kaoru |
へー……みんな、大変なんだねぇ~。 |
|
Miria |
でも、がっかりしてても仕方ないし、 気にしないでがんばろうって思うんだっ ! ねっ、仁奈ちゃん ! |
|
Nina |
そーです ! 仁奈は、りっぱなアイドルになるですよ。 ひとりでも、みんなとでも、がんばるって決めてるです ! |
|
Nina |
……そう、パパと、ママと、約束したですよ。 |
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Kaoru |
えらいっ ! 仁奈ちゃんも、みりあちゃんも、えらいえらいっ ! だから、かおるからごほうびあげるねっ ! |
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Miria |
ごほうび? なぁに? |
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Kaoru |
かおる、今日早起きして、おにぎり作ってきたんだ ! みんなのぶんあるから、リハーサルが始まる前に食べよっ ! |
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Nina |
おにぎりでごぜーますか ! ? もらっていーですか ! ? |
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Miria |
やったー☆ たしかに、今日はリハーサルとか本番とか、 スケジュールがいっぱいで大変って千枝ちゃんが言ってたもんね ! |
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Kaoru |
控え室においてあるから、食べにいこっ ! |
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Nina |
わーい ! |
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控え室 |
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Kaoru |
はいっ、みりあちゃん ! 梅干し入り、どうぞーっ ! |
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Miria |
ありがとっ ! あっ、そうだ、千枝ちゃんと桃華ちゃんと プロデューサーさんも呼んでくるねっ ! |
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Kaoru |
うんっ ! はいっ、仁奈ちゃんも、おかか味 ! |
|
Nina |
やったー ! おにぎりもらうですよー ! いただきまーす ! |
|
Nina |
あむっ。 もぐ、もぐ、もぐ……。 |
|
Kaoru |
どーお? |
|
Nina |
ん……おにぎりは、よく食べるですけど…… こいつは、いつもより、もっともっとうめぇですよ ! |
|
Kaoru |
えへへ、よかったー♪ いっぱいあるから、いっぱい食べてねーっ ! |
|
Nina |
うんっ ! |
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Miria |
プロデューサーさん達、連れてきたよーっ ! って、2人とも、大丈夫 ! ? |
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Nina |
もう食えねぇです……おなかがぽんぽんだー……。 |
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Kaoru |
かおるも、もう食べられないよー……。 |
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Miria |
えっ ! ? あんなにあったのに、どれだけ食べたのっ ! ? ちょっと2人とも~、これから本番なんだよ~ ! ? しっかりして~ ! |
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Nina |
うへへへ…… ! えへへっ…… ! |
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Chapter 5[edit]
リーダー☆デイ |
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---|---|---|
ステージを終え、ほっと一息つく仁奈、薫、千枝。本番当日。リーダーらしくできなかったと言う千枝に、薫と仁奈は助け合うのは当たり前だと話す。そこで仁奈は、リーダーの気持ちになれるですから ! と言い出して……? |
' | |
本番終了後 |
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Chie |
はぁ……終わっちゃったね……。 |
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Kaoru |
うーん……楽しかったねー。 いっぱいどきどきしたけど、 ステージで歌うの、すっごい楽しかったぁ~。 |
|
Nina |
そーですね……。 歌がはじまる前の真っ暗なとき、仁奈、ブルブルしてたですよ。 |
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Chie |
わ、私も…… だけど、リーダーだからがんばらなくちゃって思って、 となりの桃華ちゃんと薫ちゃんの手、にぎっちゃった。 |
|
Nina |
そうなんだ ! だから、桃華ちゃんが仁奈の手をにぎってくれたですか……? |
|
Kaoru |
かおるも千枝ちゃんが手を握ってくれたから、 みりあちゃんの手をにぎったんだ。 だからあのとき、みんなでいっしょに手をつないでたんだね ! |
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Nina |
みんなで、手をつないでたですね。 5人なら、大丈夫って言ってた理由、 分かった気がするですよ。 |
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Chie |
うん……でも私、リーダーなのに いっぱい足引っ張っちゃってごめんね。 |
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Kaoru |
あー、足引っ張ったって、なんだっけー? |
|
Nina |
オバケのマネでもしてたですか? |
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Chie |
ううん、えっと……レッスンのあいだとか、 この会場に入ってからもそうだし、 本番のステージでも、みんなにいっぱい助けてもらっちゃって。 |
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Kaoru |
えー、 困ってる人をたすけるのは、ふつうじゃない? |
|
Nina |
そーですよ ! 仁奈、衣装が着づれーから困ってたら、 みりあちゃんが手伝ってくれたですけど、 当たり前って感じだったですよ ! |
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Chie |
……そうだよねっ。 えへへっ。ありがとうっ。薫ちゃん、仁奈ちゃん。 |
|
Kaoru |
ううん ! |
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Nina |
気にすることねぇですよ ! なんたって、仁奈はリーダーの気持ちになれるですから ! |
|
Kaoru |
リーダーの気持ち ! ? わんちゃんの気持ちになるですよじゃなくって ! ? |
|
Nina |
そーです ! リーダーの気持ちに……なるですよ……なるですよ……。 |
|
Nina |
はーっ、リーダーの仕事、いそがしいなーっ。 あっ、薫ちゃん、セットリストはここにあるですよ。 千枝ちゃん、衣装がとどいてやがりますから、取りに行って。 |
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Nina |
みりあちゃん、ファンの人からお手紙きてたですよ。 桃華ちゃん、バラの花のプレゼントが楽屋にとどいてるですよ。 |
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Nina |
あっ、プロデューサー ! リーダーの仁奈、がんばってやがります ! だから、終わったらいっぱいほめてくだせー ! |
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Nina |
……って感じで、リーダーの気持ちになると、 いそがしい千枝ちゃんは、がんばってるなーって思うですよ。 |
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Kaoru |
なっ、なるほどー ! なんかすごいー ! テキパキした仁奈ちゃん、かっこいいねー ! |
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Chie |
ほんとう…… 私なんかより、よっぽどリーダーっぽかったかも……? |
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Nina |
えっへっへー。 でもこれ、想像だから…… いきなりやってもホントはうまくできたりしねーです。 |
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Nina |
けど、千枝ちゃんや、おねーさんたちを見てるから…… いつかは、仁奈もリーダーになって、 いっぱいお仕事してみてーなーって思うですよ♪ |
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Kaoru |
できるよ ! 仁奈ちゃんなら、きっと ! |
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Chie |
そのときは、私が応援するからねっ ! 仁奈ちゃん ! |
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Nina |
……うんっ ! 楽しみだー♪ |
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Ending[edit]
ハッピー☆デイズ |
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---|---|---|
リーダーを頑張った千枝のリクエストで、打ち上げは公園でピクニックをすることに。みんなで持ち寄った料理を食べ、おなかがぽんぽんになったところで、Pが取り出したのはケーキ ! 甘いものは別腹だ !5人のハッピーな日々はこれからも続いていく。 |
' | |
運動公園 |
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Kaoru |
いー天気だねぇ…… LIVEも楽しかったね……。 |
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Chie |
本当ですね…… 充実してました……。 |
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Nina |
あったけーですー…… スポットライトより、あったけー……。 |
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Miria |
楽しかったけど…… ふゎぁ……眠くなってきちゃった……。 |
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P |
Zzz……。 |
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Momoka |
って、みなさんっ ! なんですの揃いも揃って ! プロデューサーちゃままで ! LIVEの打ち上げが公園でお昼寝って、そんなのありますか ! |
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Kaoru |
えー、公園いいじゃん ! お天気だし、気持ちいいし ! |
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Nina |
あっ ! ちょうちょさんがぱたぱたしてやがります~ ! |
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Miria |
捕まえられるかもっ ! えいっ ! あははっ ! 逃げちゃった ! |
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Momoka |
ちょっと ! ちょうちょ追っかけていないで ! |
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Chie |
あの、桃華ちゃんは公園で打ち上げ、イヤでしたか……? |
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Momoka |
イ、イヤってことはありませんけど…… せっかくリーダーを頑張ったご褒美ですのに…… お願いがこんなことで良かったんですの? |
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Chie |
うん……千枝、みんなと仲良くしたいなって思ったから……。 ユニットの仲間とか、ライバルとか、リーダーの『私』とか、 そういうのはもう終わりにして、お友達として遊びたいなって。 |
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Nina |
それくらい、いつでもオッケーですよ ! 仁奈はともだちいっぱいですからね ! |
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Kaoru |
そうだよねっ ! それに打ち上げって、 えらい人とかオトナの人がまわりにいっぱいいると、 ご飯もあんまり食べられないし……。 |
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Miria |
うふふっ。薫ちゃん、またご飯の話してるー ! もう、お腹空いて空いてしかたないって感じなのかな? |
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Kaoru |
だって~。 |
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Momoka |
もう、仕方ありませんわね。 約束通り、ピクニックを始めるとしましょうか。 みなさんで持ち寄ったお料理を並べますわよ。 |
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Kaoru |
ふふっ。桃華ちゃん、リーダーみたい~ ! |
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Momoka |
いっ、いいじゃありませんの ! LIVEはもう終わったんですから ! さぁ、わたくしがシートを並べてあげますから、 みなさんはお料理を出して出して ! |
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Chie |
はいっ、千枝が持ってきたのは、卵焼きですっ。 作ってるあいだにちゃんと味見もしたし、 しょっぱいのと、あまいの、二つ作ったんですよっ ! |
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Kaoru |
おーっ ! おいしそーっ ! かおるはね、おにぎり持ってきたんだ ! 仁奈ちゃんがおいしいって言ってくれたから、また作ったの ! |
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Nina |
やったー ! |
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Miria |
私は、お母さんといっしょに作ったからあげだよ ! あと、たこさんウインナーも持ってきたんだ ! えへへー♪ |
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Nina |
みんな、すげーです…… ! 仁奈は、お料理するのがむずかしかったので、 りんごをうさぎさんの形にしたですよ。ほら ! |
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Chie |
わぁっ、かわいいね ! うさちゃん ! |
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Nina |
えへへへ……。 |
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Momoka |
あら、みなさん、意外となかなかお上手ですわね。 わたくしは、うちのシェフに作らせたローストビーフと……。 |
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Kaoru |
あーっ、ずるだー ! 桃華ちゃん、自分で作って持ってこようねーって みんなで話してたでしょー? |
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Momoka |
わ、わたくしも手伝ったからいいんですの ! そ、ソースをかけただけですけど ……それでもわたくしのお料理です ! |
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Momoka |
あと、オードブルなどをいくつか……。 もちろん、お飲み物はローズヒップティーですわ♪ さぁ、ごらんなさい♪ |
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Chie |
わぁ……いろいろ持ってきてくれたんですねっ。 ありがとうございますっ。 |
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Nina |
ピクニック……すげー……♪ |
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Miria |
ねぇねぇ、プロデューサーは? 何を持ってきたの? |
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Kaoru |
そーだった ! せんせぇはなに持ってきたの ! ? |
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(Select an option) | ||
ヒミツ |
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Nina |
ひみつでやがりますか ! もしかして、忘れたですか? |
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P |
違うよ ! |
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Momoka |
まぁ、いいじゃありませんこと。 わたくしたち全員分の料理でも、なかなかボリュームがありますわ。 さぁ、いただきましょう。 |
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Chie |
それじゃ、せーのっ ! |
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Nina |
いただきまーす ! いただきまーす♪ いただきまー ! |
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Nina |
おにぎり、やっぱりうめぇです♪ |
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Kaoru |
えへへ♪ 千枝ちゃんの卵焼きもおいしーよ ! |
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Chie |
えへへへ……。桃華ちゃんのオードブル、オシャレですねっ。 |
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Momoka |
ふふ。そうでしょう。 みりあさんの、この、たこさんウインナーというの…… めずらしいですわね……。 |
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Miria |
ふふっ。そんなことないよー ! |
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数十分後 |
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Kaoru |
もー、食べられないよー……。 |
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Nina |
おなかがぽんぽんだー……。 |
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Momoka |
あなたたち、またですの ! ? |
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Chie |
ふふっ。いっぱい食べたもんね。おいしかったから、仕方ないよっ。 |
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Miria |
みんなで食べると、いつもよりおいしいよね ! |
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Momoka |
もうみなさんお茶のおかわりはいいかしら。 ……それで、結局プロデューサーちゃまは 何を持ってきていたのかしら? |
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(Select an option) | ||
実は…… |
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Nina |
わーっ ! ケーキだー ! わーっ ! ケーキだー ! わーっ ! ケーキだー ! |
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Chie |
すごーい ! でも、もうお腹いっぱいで……。 |
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Kaoru |
はやく ! はやく食べようよー ! チョコケーキ、おいしそー ! |
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Nina |
ケーキ♪ ケーキ♪ ケーキ♪ ケーキ♪ ケ・エ・キー♪ |
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Miria |
ねぇねぇ、どれから食べる? どれもおいしそうだよー ! |
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Momoka |
あなたたち、さっきまでもう食べられないって……。 |
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Chie |
ふふっ ! 桃華ちゃん、はやく選ばないと、 好きな味のケーキを取られちゃうよ ! |
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Momoka |
なっ ! ? イチゴ、イチゴのショートケーキはわたくしのものですわー ! ! |
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楽しいピクニックは夕方まで続いた…… |
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