Jet to the Future (event)/Commus

From DereSute Wiki
Jump to: navigation, search

Opening[edit]

Rock the Beat!!

事務所で夏樹と涼が話していると、きらりと李衣菜がやってくる。夏樹と李衣菜はPに呼び出されたのだ。Pから告げられたのは、2人のユニット「Rock the Beat」として新曲を歌うという話だったユニットとして曲をもらえたことを喜ぶ2人。2人のロックで熱い日々が幕を開けるのだった。

'

事務所

Natsuki

おーっす。

Ryo

おう、夏樹。おはよう。

Natsuki

よう。涼か。
珍しいな、事務所にいるなんて。

Ryo

たまたまだよ。スケジュール確認なんかで寄っててさ。
夏樹はどうしたんだ?

Natsuki

あぁ、プロデューサーさんと打ち合わせがあってさ。
呼び出されたんだ。

Ryo

ひとりか?
打ち合わせじゃなくて……なんかやらかしたんじゃないか?

Natsuki

……うーん。

Ryo

そこはすぐに思い当たるところがないって否定してくれよ。

Natsuki

ははっ。冗談だよ。

Riina
Kirari

おはよーっ。
おっつおっつ☆

Ryo

よう。きらりーな。おはようサン。

Natsuki

お、おう。いつの間にユニット結成したんだ?

Riina

ちょっとちょっと、待ってよもー。
打ち合わせって聞いたけど、なになに?

Kirari

ふみゅ? みゅみゅみゅ?

Ryo

あー、なんでもないよ。混乱させちまったな。

Natsuki

ほらだりー、プロデューサーさんとこ、早く行こうぜ。

Riina

あ、うん !

Kirari

いってらっしゃーい。

Riina

失礼しまーす。

Natsuki

プロデューサーさん、来たぜ。

Riina

なんか、あらためてプロデューサーさんの前に来ると
緊張するな……。

Natsuki

ははっ。
プロデューサーさん、だりーが緊張で固まっちまう前に頼むぜ。

(Select an option)

2人でフェスに
出てもらう

Natsuki

ほう、フェスか。いいね。いつかのセッションを思い出すぜ。

(Select an option)

新曲もある

Riina

へ、へぇ……。
曲ですか。私たちの。ふーん。新曲……へぇ……。

(Select an option)

詳しくは資料を
読んでくれ

Natsuki

……ありがと。
じゃあ、アタシらはここで失礼するよ。

Riina

失礼します !

Kirari

あ、2人が出てきたよぉ?

Ryo

なんだなんだ? 怒られた小学生みたいになってるぞ?

Riina
Natsuki

いやったー !
よっしゃー !

Ryo

なんだなんだ、テンション高いな。

Kirari

ハピハピなことでもあったのぉ~?

Natsuki

アタシら2人でフェスに出ることになったんだよ !

Riina

しかも、2人のユニットソングを作ってもらえるんだ !

Ryo

……あれ、2人の歌ってなかったんだっけか?

Natsuki

そうなんだよ。意外だろ。
アタシたちの、アタシたちによる、アタシたちのための歌だぜ。

Kirari

わぁー、すてきだにぃ☆
いまからステージが楽しみぃ !

Natsuki

へへっ。やったな、だりー。

Riina

やったよなつきち !

Ryo

気が早いヤツらだな。まだまだ喜ぶのには早いぜ。

Natsuki

そうだな。ここからがスタートだ。

Riina

いいじゃん、ちょっとくらいはしゃいだってさー♪
新曲だよ? 新曲 ! 私たちのユニットソング~♪

Kirari

にゅふふ♪
うれすぃ気持ちは、いっぱい表現していいと思うゆ☆

Ryo

そりゃそうか。

Riina

はー、うれしいなー。ずっとずっと待ってたんだ。
みんなにも、私たちの最高にロックな音楽、
はやく聞いてもらいたいなー。

Natsuki

やれやれ。誕生日プレゼントをもらった子どもみたいだな。

Kirari

こっちも楽しくなっちゃうにぃ☆

Riina

ねぇなつきち ! はやくレッスンしようよ !
あ、ギター持ってこなきゃ。うーん、楽しみすぎる~ !

Chapter 1[edit]

Rock 'n' Roll with Me

歌の収録に向け、ボイスレッスンを行う夏樹と李衣菜。トレーナーからも、歌は問題ないとお墨付きをもらう。収録当日。作曲家に挨拶し、収録は順調に進んでいく。レコーディングを無事に終えた2人は、これからさらにロックなユニットになることを誓うのだった。

'

レッスンルーム

Trainer

それじゃあ、フェスまで宜しくお願いしますね。
これからのレッスンスケジュールとしては、
ボーカルとダンスのレッスンを中心にやっていきます。

Trainer

今日は、ボーカルのレッスンですね。
レッスンは、私が担当します。

Natsuki

おう。三女のトレーナーさん、よろしく頼むぜ。

Riina

よーし ! 歌うぞー !

Trainer

それじゃあ、さっそくスタジオブースへ移動しましょうか。

収録スタジオ

Trainer

仮歌を聴いてきていると思いますし、まずは歌ってみましょうか。
夏樹ちゃん、どうぞ。

Natsuki

おう。宜しくお願いします。

Natsuki

ふぅ。こんなもんかな。

Trainer

夏樹ちゃん、歌ってみてどうですか?

Natsuki

うん、いい感じだぜ。

Trainer

歌については調子よさそうですね。
じゃあ次、李衣菜ちゃんどうぞ。

Riina

はいっ。宜しくお願いしますっ。

Trainer

どうでした? 李衣菜ちゃん。

Riina

んー、キーもいい感じなんで、バッチリですよ。
はやくレコーディングしたいなぁ~ !

Trainer

さすが、2人とも歌には全く問題ありませんね。
プロデューサーさんに伝えて、
歌収録のスケジュールを早めておきますね。

Riina
Natsuki

任せて !
おう !

レコーディング日

ギタリスト

へぇ、姉ちゃんギターもやるのか。

Natsuki

そうなんだ。
まぁ、アイドルになってからはギターは二の次だけどね。

Riina

おはようございまーす。

Natsuki

お、だりーにプロデューサーさん。遅かったな。おはよ。

Riina

こちらの方は?

P

作曲家さんです。

作曲家

ヨロシク !

Natsuki

なんだ、作曲家さんだったのか !
スタジオミュージシャンかと思ったよ。失礼しちゃったな。
木村夏樹です。どうも。

Riina

わぁっ ! ?
多田李衣菜です ! あのっ、ありがとうございます !
私たちに曲を提供してくださったんですよね !

作曲家

ロックに歌ってくれよ !

Riina
Natsuki

はい !
おう !

レコーディングが始まった……

李衣菜レコーディング中

作曲家

良い顔をしながら歌ってるね。音楽が好きなんだな。

Natsuki

だろ? 本人に言ってやってくれよ。

作曲家

それは俺の仕事じゃあないな。

夏樹レコーディング中

作曲家

いい声だ。

Riina

でしょー。なつきちは最高にロックなんですよ。

作曲家

しかし、ギターを弾きながらじゃ今の部分はやりづらいか。
メロ弄っていいかい、プロデューサーさん?

(Select an option)

OK

Riina

おぉ、現場で音楽創ってるって感じ……ロックだ……。

収録は順調に進んだ……

帰り道

Riina

いやー、いい経験しちゃったなー。

Natsuki

なんか面白いギタリストだったな。
界隈じゃちょっとした有名人だっていうけど。

Riina

でも、私たちの曲を作ってくれた人だもん、感謝だよー。

Natsuki

しっかしギターは結構難しいぜ。これも練習だなー。

Riina

うんうん !
もっともっとロックなユニットになっていこうね !
なつきち !

Natsuki

あぁ !

Chapter 2[edit]

Stay Together

周囲からみて、順調に見えた夏樹と李衣菜のユニットだが、2人の活動の方向性には違いが生まれていた。口論の末、部屋を飛び出していく李衣菜。夏樹はそれを追いもしない。きらりと涼は心配し、Pへ状況を教えにくる。はたして、「Rock the Beat」はどうなってしまうのか……。

'

廊下

Kirari

おっつおっつ。今日もレッスン?

Natsuki

あぁ。今日からダンスレッスンさ。

Kirari

そっか~、がんばるにぃ~ !

Ryo

がんばれよ。

Riina

うん !

Ryo

やっぱあの2人、仲良いだけあるぜ。
日々順調って感じだよな。

Kirari

うんうん☆ このまま最後までぎゅぎゅーんって走りきってほすぃね☆

Ryo

だな。

事務所

Trainer

お疲れさまです。プロデューサーさん。

P

2人のレッスンの調子は?

Trainer

順調すぎて、怖いくらいですよ。
今日はダンスレッスンの予定です。

P

了解しました。

Trainer

では、また……。

数時間後

Kirari

こんこん……Pちゃん、いる~?

P

どうした?

Kirari

それが……ちょっとまずいことになったかも……。

レッスンルーム

Natsuki

……。

Ryo

夏樹、ほら。プロデューサーサン来たぞ。

Natsuki

しばらく、レッスンは独りでやるよ。
集中したいから、しばらくほっといてくれないか。

廊下

P

いったいなにが?

Ryo

それが……。

1時間前

Ryo

お前たち、ちょっと落ち着けよ。どうしたんだ。

Riina

だって、なつきちったらぜんぜん聞いてくれないんだもん。

Natsuki

いやいや、ギターより、やるべき事があるだろ?
振り付けや衣装はどんなか、とかさ。

Riina

それもそうだけど、ロックなユニットでしょ?
ギターが弾けなきゃロックじゃないじゃん。

Natsuki

わかったわかった。
冗談はいいから、ほら、振り付けの確認しようぜ。

Riina

冗談じゃないよ。私は本気なんだって。

Natsuki

へ?

Riina

私もギター弾くって言ってるの !
なつきちだけ弾くのなんて無しでしょ !

Natsuki

いや、無しじゃないし、それに、ギターって……だりー?

Riina

家でも練習してきたけど、なつきちに教わった方が早いし !
なにより私、足を引っ張りたくない !

Natsuki

……だからってギターの練習に
ダンスレッスンの時間を割くわけにいかないだろ?

Riina

だってロックな2人のユニットだよ?
ロックな音楽をやりたいじゃん。私はやりたいよ。
なつきちは違うの ! ?

Natsuki

ったく。だりーは今のままで十分ロックだって。
今やることはそれじゃないだろ。

Riina

まだダメだよ……。
なつきちは自分だけギターが弾けるから、十分だって思うんだよ !

Natsuki

そうじゃないって ! アイドルのユニットだろ !
ギターでもベースでもいいけど、楽器持ちたいなら持てばいい。
けど、アタシらが目指すのはそこじゃないだろ?

Riina

なんで分かってくれないの?
なつきちだけは分かってくれると思ってたのに !
私は、なつきちのために…… !

Ryo

おい李衣菜、夏樹、2人とも、落ち着けって。
こんなところで口論しても何にもならないだろ。

Riina

もういい ! 知らない !

Ryo

おい李衣菜 !

Natsuki

勝手にしろよ !

Ryo

おい夏樹 !

Ryo

……というワケなんだ。

Kirari

2人とも……ケンカしちゃったの……?

Ryo

どうする? プロデューサーサン。

P

……。

Chapter 3[edit]

Wonderwall

夏樹と喧嘩をして、事務所を飛び出した李衣菜は、土手でふさぎ込んでいた。李衣菜を見つけたPは、口論の理由と李衣菜の想いを聞き、夏樹の想いを問うPの言葉で、自分の想いとすべき事に気づいた李衣菜。事務所へ戻り、心配するきらりの優しさに応え、夏樹と向き合う決心をするが……。

'

廊下

Kirari

Pちゃん、きらりが李衣菜ちゃん呼んでこよっか?
出て行っちゃって、そのままダメになっちゃうかもだし……。

P

いや……。

Kirari

……いかないの……?

Ryo

大丈夫だよ、きらり。

Kirari

でも、あのままじゃ……。

P

いってくるよ。

Kirari

……うん !

Ryo

それでこそ、プロデューサーサンだぜ。

土手

Riina

……。

李衣菜が黄昏れている……

Riina

なつきちと……ケンカしました。

P

何があった?

Riina

私は、ギターを弾きたいんです。家でも練習してました。
なつきちほど上手くないから。なのに……なのに……。
なつきちはそんなのいらないって。

Riina

私……もう、わかんないよ !

Riina

なつきちに追いつきたくて、横に立ちたくて、
必死にギターの練習したのに……。
今やることはそれじゃないって言われたら !

P

……。

Riina

プロデューサーさんはなつきちの気持ち、わかる?

P

わかるよ。

Riina

なら教えてくださいよ !

P

李衣菜とアイドルがしたいんじゃないか。

Riina

アイドル……?
私と、なつきちで、アイドル……。

Riina

……アイドル。

Riina

…………私がしたかったのは。

Riina

………………。

Riina

……グスッ。

Riina

バカみたいじゃないですか、私。
なつきちと2人で音楽ができるからって、勝手に盛り上がって !

Riina

なつきちに負けたくなかったから、
ギターを頑張れば、負けないと思って。

Riina

2人で歌うことになっても、なつきちがどう考えてるか、
ちゃんと聞くこともなかったんだ……。

Riina

なつきちの気持ちだって考えてなくて……。
自分のことばっかり考えて……。

P

行こうか。

Riina

……はい。

Riina

わかりました。もう、逃げませんよ…… !

Riina

ちゃんと、なつきちと話します。お互いに、全部話し合ってきます !

事務所入り口

Kirari

あっ、Pちゃんと李衣菜ちゃん…… ! おかえり。

Riina

……ただいま。
でも、このままじゃ……なつきちと合わせる顔がないよ……。

P

まずは話してくる。

Riina

プロデューサーさんが?
……わかりました。

Riina

……心配かけちゃって、ごめん。

Kirari

ううん。
李衣菜ちゃんは……大丈夫?

Riina

……うん。でも、なつきちになんて言えばいいかわかんないや。

Kirari

……ケンカしたときは、ごめんねって、言えばいいと思うの。
きらりも杏ちゃんとケンカすることあるけど、ごめんねっていうよ。

Riina

そうだよね。いつだって簡単なことなのに、それができないんだ。

Riina

……でも。

Kirari

でも?

Riina

でも今回は、逃げない……。
ここで終わりたくないから…… !

Chapter 4[edit]

Wish You Were Here

独り、苛立ちながらもレッスンをしていた夏樹。そこへPが訪れた。夏樹は自らが隠していた想いを吐露する。それを聞いたPは李衣菜の想いを問いかける。その言葉で自分の過ちと李衣菜の想いに気付いた夏樹は前を向く決意をする。傷ついた夏樹をいたわる涼に感謝を告げ、夏樹は顔を上げるのだった。

'

休憩室

Natsuki

……プロデューサーさんか。

P

何があった?

Natsuki

ケンカした。
……こんな言い方、子どもみたいだな。カッコ悪い……。

Natsuki

だりーがギターを弾きたいって。
アタシは、アイドルらしくダンスとか……。
他のことをやろうって言ってさ。

Natsuki

それで、口論になって……このざまさ。
なんでだろうな。
一緒にユニットとして頑張ろうぜって言ったのに。

P

どうしてだと思う?

Natsuki

どうしてだろうな……。
アタシは、アイツの気持ちなんて考えてなかったからな……。
プロデューサーさんは、わかるか?

P

ああ。

Natsuki

……さっきだりーに会ってきたんだろ。
そりゃ、だりーの気持ちも知ってるか。

P

夏樹の気持ちは?

Natsuki

アタシか?
アタシは……誤解を恐れずに言えば、普通のロックをやったって、
上手くいかないんじゃないかって思ってた。

Natsuki

だから、アイドルとしてなら……。
アンタにプロデュースされてたら、
上手くいくんじゃないかと思ったんだ。

Natsuki

ほら、覚えてるか?
あきらめる前に、歌手になろうと思って応募して……。
アイドル部門に拾われただろ?

Natsuki

アタシは、ロックな音楽だけじゃやっていけなかったヤツなんだ。
ギターが弾けたって、歌が歌えたって、
どっかで自分の限界を決めちまってた。

Natsuki

……けど、そのせいで、だりーの気持ちを考えてなかった。
だりーは、きっと……。

P

夏樹とロックがしたいんじゃないか。

Natsuki

……ロック?

Natsuki

……だりーとアタシで。

Natsuki

…………ロック、か。

Natsuki

………………。

Natsuki

そうか……。アタシのためにってのは、そういうことか……。
バカだったのは、アタシだ。プロデューサーさん。
くっそ……悔しいぜ。

Natsuki

自分のバカさと……バカみたいに真っ直ぐな
アイツの気持ちに気付けなかったことが……。

Ryo

……プロデューサーサンは?

Natsuki

だりーのところだってさ。

Ryo

そうか。

Natsuki

……。

Natsuki

……カッコ悪いところ、見せちまったな。

Ryo

あぁ。でも、ここにいるのがアタシでよかったな。
拓海だったら、昼間2人で口論してる時点で
夏樹も李衣菜もボコボコだったぜ。

Natsuki

そりゃ、勘弁だな。余計カッコ悪くなっちまう。

Ryo

でも……もしかしたら、その方が良かったのかもしれないな。

Natsuki

どうしてさ?

Ryo

夏樹、カッコ悪いとこ見せるの苦手だろ。

Natsuki

あぁ。
って、そりゃあ誰だってそうだろ。気取ってるくらい許せよ。

Ryo

それだよ。気取るのは悪くないが、李衣菜に気取る必要はあるのか?
過去だったり裏の顔だったり、本音だったりを知れたら、
ちょっとは距離近づいたんじゃないか?

Natsuki

……涼とも、そうだったな。

Ryo

そうだよ。アタシが元お嬢サンだなんて、ほかの奴らは
そうそう知らない情報なんだぜ。
夏樹もそういうこと、ちゃんと話してやれよ。相棒だろ。

Natsuki

……あぁ、そうだな。
そんなことを考えられないくらい、
アタシは自分に自信が無かったんだ。

Natsuki

けど……気付かせてくれて、ありがとな。

Chapter 5[edit]

Take me with you

押し黙る夏樹と李衣菜を連れて、Pは車を出した。きらりと涼は、影ながら応援の気持ちを送るに止めた。やがて到着した海辺で、Pは2人きりで話すようにと夏樹と李衣菜を送り出す。夏樹も李衣菜も、今まで隠していた本心で語り合い、再び心を通じ合わせる。RockなBeatが、2人の胸にもう一度高鳴るのだった。

'

事務所入り口

Kirari

李衣菜ちゃんと夏樹ちゃん、大丈夫かなぁ……?

Ryo

まぁ、プロデューサーサンもいるし、大丈夫だろ。

Kirari

……そうかにぃ……。

Ryo

ま、覗いてるのも野暮ってモンだ。3人のことは3人に任せようぜ。

Kirari

うん……李衣菜ちゃんも夏樹ちゃんもPちゃんも、がんばれっ☆

Riina

……。

Natsuki

……。

Natsuki

車……?

P

乗りな。

P

話しておいで。

Natsuki

……話しておいでって。まぁ、アンタなりの気の遣い方なのか。

Natsuki

……。

Riina

……。

Natsuki

……いつだかも、ここで話したな。

Riina

……。

Natsuki

また、だんまりか? それともにらめっこなら……。

Riina

なつきち、ごめん !

Natsuki

ん。

Riina

なつきちの横に立つなら、ギターくらい弾けないとって思って。
でも、それって私がそう勝手に考えただけで、
なつきちの気持ちとか全然無視してて。

Riina

ずっとギターも弾けるようになりたかったし、このタイミングで
カッコよくなれたら、ロックなユニットを2人でやれるって思って、
カッコいいなつきちの隣にふさわしいと思って……。

Natsuki

待った。

Riina

……え?

Natsuki

アタシは、そんなカッコいいヤツじゃないんだよ。

Riina

なつきち……?

Natsuki

アタシは、ロックが好きだよ。
だけど、アタシはロックなんかじゃない。
ぜんぜん違う、カッコ悪いヤツなんだ。

Riina

そんなこと…… !

Natsuki

中坊のころは、ギター片手に街角で弾いてた人間だよ。
だけど一緒にやってた相棒が辞めたら、それっきり。
いつの間にか、部屋の片隅でたまに鳴らすだけになっちまった。

Natsuki

音楽で一発当ててスターになるなんて、無理なんじゃないか。
そう思ったことは、一度や二度じゃない。
誰にも言ったことはないが……思ってただけでカッコ悪いだろ。

Riina

なつきち……。

Natsuki

アタシはな、李衣菜。
お前が憧れるような、そんなカッコいいヤツじゃないんだ。
幻滅しただろ。

Riina

そんなことない ! そんなことないよ !

Riina

だって、なつきちがどう思ってたとしても、なつきちは
ギターが弾けるし、音楽の知識だっていっぱいあるし、
私にないところをいっぱい持ってて、カッコいいんだよ…… !

Riina

私の相棒のなつきちは、カッコ悪くなんてない !
ギターも弾けない、全然ロックじゃない私に比べたら……。

Natsuki

……ほめてくれて、ありがとな。
でも、李衣菜はアタシにないモノを持ってるだろ。

Riina

……?

Natsuki

憧れってやつを、さ。
それは何もないところに、チャレンジしてぶつかっていく力だろ。

Natsuki

ロックが好きな気持ち一つで、全部をひっくり返せる、
最強のパワーさ。

Riina

そんなの、たいしたこと……。

Natsuki

アタシは、いつの間にか失ってたものなんだ。
楽器が上手くなったって、ロックに詳しくなったって、
チャレンジしなくなったら、終わりだろ?

Natsuki

でも、だりーはいっつも目キラキラさせてたよな。
それがあんまり眩しいから、負けないようにって、
アタシ自身の弱い部分を見せないようにしてた。

Natsuki

……そんなの、フェアじゃないよな。

Riina

……。

Natsuki

失望した、か?

Riina

そんなことない !
私のなつきちは、これまでも、これからも、カッコいいんだもん !
それに…… !

Natsuki

それに?

Riina

そういう、カッコつけなところも含めて、私たち……でしょ?

Natsuki

ふっ……ははっ。私たち、か。そうかもな。

Riina

……うん。

Natsuki

ごめんな。だりー。

Riina

ん?

Natsuki

アタシの本心話すまで、こんなに時間掛かっちまって。

Riina

ううん。気にしないでよ。相棒でしょ。私も、わがまま言ってごめん。

P

もういいか?

Riina

プロデューサーさん。

Natsuki

プロデューサーさんも、ありがとな。ちゃんと向き合わせてくれて。

P

2人のプロデューサーだからな。

Riina

へへへっ。カッコつけなところも、私たちと一緒だね !

Riina

それで……じゃあ、これからどうしようか?

Natsuki

レッスンするか。
だりーがギターを弾きたいっていうなら、付き合うよ。

Riina

ううん、いい。
無理にギターをやらなくっても……
2人ならロックなユニットになれるって、今は思うから。

Natsuki

そうだな。ギターを弾くのは任せてくれ。
だから、だりーはだりーにしか出来ないパフォーマンスを頼むぜ。

Riina

うん。わかった。

Natsuki

ここから、もう一度始めようか。

Riina
Natsuki

私たちの、Rock the Beatを…… !
アタシたちの、Rock the Beatを…… !

Ending[edit]

Jet to the Future!!

本番当日。李衣菜の手にギターはない。活動を通じて真にお互いを理解しあう相棒となった2人。そんな2人に、もう迷いはない。駆けつけたきらりや涼、トレーナー、そしてPへ感謝を告げ舞台へ向かう。スポットライトの光が、夏樹と李衣菜を眩く照らす。「Rock the Beat」の未来を歓声が迎えるのだった。

'

控え室

Natsuki

ついにフェス当日か……早かったな。

Riina

なつきち、緊張してる?

Natsuki

ギターを抱えてると、緊張は和らぐぜ。だりーは?

Riina

してるけど……今ははやく、なつきちとステージに立ちたいな。
ていうか、ギターってそういう効果もあるの ! ?

Natsuki

まぁ、な。だりーより長いつきあいの相棒だからな。

Riina

んー。私もやっぱりギター持てばよかったかな。

Natsuki

ははっ。弾けないギターは、ただ重いだけだぜ。

Riina

弾けるよ !
……ちょっとだけ。コードいくつか。でも、いいんだ。
なつきちとステージに立つときは、ギターはなつきちの担当で。

Natsuki

仕事では弾かないってか?

Riina

うん。趣味でいいや。

Natsuki

どうしてだ? アタシが弾くからか?

Riina

だってさー、そもそも私たちって忙しいじゃん?

Natsuki

お、おう?
そうだな。それとギターに何の関係があるんだ?

Riina

アイドルのお仕事には手を抜きたくないんだよね。
ロックの練習とか勉強もしたいけど、
学校の授業とか、課題もあるわけだしさー。

Natsuki

だりー……お前ってわがままなヤツだな……。

Riina

自分でもそう思う……。
だから、私、ギターはにわかでもいいやって。

Natsuki

いいのかよ?

Riina

だってさー、なつきちの言葉だとさ、
ギターが上手くなってもロックにはなれないもん。

Natsuki

ふふっ……あははははっ。

Riina

笑わないでよ~。

Natsuki

そうだな。だりーにとってのロックは、だりー自身だ。

Riina

つまり、アイドルリーナはロックってこと?

Natsuki

そういう意味じゃないんだけど……そういう意味か。

Riina

……美穂ちゃんや智絵里ちゃんに言われたんだ。
李衣菜ちゃんのロックってすてきって意味だって。

Natsuki

よくわかってるダチだな。

Riina

……ほんと。自分のことって、他の人の方がよく分かるのかもね。

Natsuki

あぁ……まったくだ。
いつだって、自分自身のことは分かっちゃいない。
でも……だからこそ、こうしてユニットを組むのが面白いのかもな。

Riina

……そうだね。

Ryo

よぉ。やってるか。

Kirari

はぴはぴしてるぅ?

Natsuki

来てくれたのか。ありがとな。

Trainer

気になって、私も見に来ちゃいました。

Riina

トレーナーさんまで ! ありがとうございます !

Kirari

んふふ♪ 2人とも、いい顔してるにぃ☆

Natsuki

ん……そうか?

Riina

いつも通りだよね。
いつも通りの、カッコつけた顔。

Ryo

いつも通りってのが、一番いい顔ってことだろ。

Kirari

うんうん☆

Riina

じゃあ……。

Natsuki

いい顔してるのかもな。

Trainer

今までのレッスンでも見たことないくらい、いい顔してますよ !

P

そろそろスタンバイを。

Riina
Natsuki

はい !
おう !

Trainer

じゃあ、頑張って !

Ryo

最高のをぶちかましてこいよ !

Kirari

いってらっしゃーい☆

ステージ裏

Natsuki

……だりー、手。

Riina

うん。
……あっつ。緊張してるんじゃん !

Natsuki

へへ。バレちまったか。

Riina

ふふっ。こんなところまでカッコつけなんだから。

Natsuki

フッ。ロッカーってのは、カッコつける生き物なんだよ。

Riina

でも、その熱さだから、信頼できるよ。
この2人の熱を、何倍にもしてぶつけようね。なつきち。

Natsuki

あぁ。できるよ。アタシたちの歌と音楽でな。だりー。
じゃあ……行くか。

P

行ってこい !

Riina
Natsuki

行ってきます ! プロデューサーさん !
行ってくるぜ ! プロデューサーさん !