∀NSWER (event)/Commus

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Opening[edit]

Time has come !

乃々と輝子は、机の下で平穏な日常を送っていた。
そんな2人の元へ、突如、美玲が飛び込んでくる。
美玲は2人をユニットへと強く誘う。驚きながらも
了承し、机の下から引きずり出される輝子と乃々。
ユニットメンバーを得た美玲は、高らかに宣言する。
ここからは自分たち、individualsのターンだ、と。

'

机の下

Nono

はぁ……おちつく……。

Syoko

フヒ。よっこらせ。キノコたち、元気かな……。

Nono

うぇっ、あっ、輝子ちゃん。こ、こんにちは……。

Syoko

ども。お隣さんのボノノちゃん。久しぶりに、会ったな?

Nono

あの……最近は、いきなりドーナツの輪に投げ込まれたりして、
慌ただしい毎日をおくっていましたから……。
輝子ちゃんも?

Syoko

あぁ、そうなのか。私も、みんなで歌ったりしたな……。

Nono

へ、へぇ……。

???

おーい。

Syoko

……シイタケクン、呼んだ?

Nono

それ、喋るんですか……?

Syoko

シャベルヨ ! タマニ !

Nono

ひぃっ…… !

???

ショーコ、ノノ !

Mirei

ウチと、歌ってくれ !

Nono

えっ、なっ、なんですかぁ……。

Mirei

せまいな……ここ。

Syoko

おや。美玲ちゃん。すみっこ仲間、増えた? キノコ、食べる?

Nono

なかま……?

Mirei

こんな狭いところの仲間になんかならないッ。
キノコもいらないぞッ。

Syoko

タケノコ派のカチコミか…… !

Nono

美玲さん、仲間になってくれるんじゃ、ない……。

Mirei

違うッ ! ショーコ、ノノ ! ウチと組もう ! !
いっしょにステージに立ってくれ !

Syoko

は……?

Nono

えぇ……。

Mirei

ダ、ダメか……?

Syoko

ダメっていうか……ど、どうしたんだ?

Nono

いきなりすぎるんですけど……?

Mirei

ウチみたいな、ヘンなヤツとじゃ……いっしょに組みたくないか?

Nono

そ、そういう問題じゃ……。

Syoko

ヘンなヤツだって……ここにいる……。

Nono

? ?

Syoko

ヘンなヤツだって……ここにいるって、声を上げるんだ……。
杏ちゃんと、きらりちゃんが、言ってた。

Syoko

……いいよ。私も、十分、ヘンなヤツだ。フヒ。

Mirei

ノノは ! ?

Nono

うぇっ。

Mirei

ダメかッ ! ? ウチのこと嫌いか ! ?

Nono

き……嫌いじゃないですけど……だって、心の準備が ! ?

Mirei

じゃあ、出てきてくれ !
準備なんかしなくっていいッ ! いっしょに歌おう !

Syoko

え、いま?

Nono

え、え。

Mirei

ええいッ ! 引っ張るぞッ !
暗いところにいないで、明るい世界でいっしょに戦ってくれッ !

Syoko
Nono

おぉぉおーーー?
あぁぅぅぅー?

Mirei

変な声出してないで、机の下から出てこーいッ !

Nono

っていうか、なんで、いきなり美玲さんが ! ?

Mirei

さんはやめろよ。同じユニット組むんだから。呼び捨てでいい。
ウチはそうする。

Syoko

じゃ、じゃあ、私も……ボノノちゃんじゃなくて、乃々ちゃん。

Nono

私も呼び捨ては、さすがに……。じゃあ、美玲ちゃん。

Mirei
Nono
Syoko

へ、へへへへ……。
うふ、ふふふふ。
フヒ、フヒヒヒ。

Rin

……みんなで、なに気持ち悪い声出してるの。

Nono

うわっ ! 凛さん。

Rin

お疲れ、乃々。輝子に、美玲も。3人で珍しいね。
こんなところで、どうしたの?

Mirei

ウチら、ユニットでステージに立つんだ !
いま、団結を深めてたところだぞッ !

Rin

そうなんだ。プロデューサーが決めたの?

Mirei

えっ……ううん。ウチが決めた !

Rin

そう。
……それは、輝子と乃々も納得してるの?

Nono
Syoko

ま、まぁ……。
お、おう……。

Rin

そっか。
……なら、頑張って。

Mirei

うん !

Mirei

プロデューサー ! 待たせたなッ !

Syoko

や、やあ。

Nono

どうも……。

Mirei

みてくれッ ! ウチら3人、揃ったぞッ ! !
これで、誰にも文句は言わせないッ ! 

Mirei

ここからは、ウチら……individualsのターンだッ ! !

Chapter 1[edit]

BattleCry

Pからユニット結成の許可を得た美玲、輝子、乃々。
凛からユニットでの仕事の心構えを教えられ、
初の共同作業として、自分たちの歌作りに挑戦する。
カッコイイ曲を望む美玲に対し、輝子は強い声で応え
乃々もヤケになることで食らいつく。お互いに歌への
想いを重ねながら、歌作りは進んでいくのだった。

'

休憩室

Rin

……ふぅん。OK出たんだ。よかったね。
けど、プロデューサーも思い切ったな。
ユニットで歌わせるなんて。

Syoko

思い切った?

Rin

ユニットの方が、大変だから。
ソロだったらひとりのことだけど、
ユニットはひとりの責任じゃないし、プレッシャーだって大きいしね。

Rin

それに、そもそもユニットで歌うってことは、
バランスも良くなくちゃいけないし、
互いに競い合える関係も大事だし……。

Mirei

うッ……。

Nono

さすが凛さん……。経験者は語る……。

Rin

まぁね。でも、その分楽しいけど。
独りじゃ見られない景色も見られるし、お互いに高め合える。

Syoko

そうだな。ふたりとなら、楽しそうだ……。

Nono

ホント……?

Mirei

おうッ。ウチが楽しくするッ !

Nono

そ、そうですか……。

Rin

ふふ。プロデューサーからはOKもらったんでしょ?
なら、信じて頑張りなよ。
プロデューサーのことも、自分たちのこともさ。

Mirei

うんッ !

Nono

せ、せんぱぃぃ。

Rin

それで、ユニットで初めての共同作業は?
歌録り? レッスン?

Mirei

あぁ、そうだ !
自分たちの歌をつくるんだ !

Rin

そう。
ユニットの歌は、3人でずっと歌い続けるものだから……。
全てを出し切ってきなよ。

Mirei

……うん ! 行ってきますッ !

Nono

あ、ありがとう……。

Syoko

頑張るぞ。

Rin

行ってらっしゃい。
……ユニット、か。……ふふっ。

Director

音楽制作部のディレクターです。いろいろ聞かせてください。

Mirei

よろしくお願いしますッ !
ところでプロデューサー、ウチらの曲って、どういう曲にするんだ?

Mirei

カッコイイ曲 ! なんか、ガーってなって、バーってなるヤツ !

Director

ふむふむ?

Syoko

そうだな……。メタル以外も、歌えたら、楽しそう……かも。

Nono

えっと……。
私は、そんなに、強い曲とかは、合わないと思うんですけど……。
声も小さいですし……。

Nono

? ? ?

Mirei

プロデューサーからの指示は、カッコよく……よし !
ウチが、主役だーーーーッ !

Nono

おぉ……。

Syoko

メタルの魂、すこし感じるぞ。いや……パンク?

Syoko

プロデューサーからの指示は、ヒャッハーなし。
すぅぅ……キノコォーッ !

Nono

おぉ……。

Mirei

いける !

Nono

プロデューサーさんからの指示は、全力……。
うぅ。逃げられない。

Nono

こ、こうなったら、やけく……
やけくぼですけどぉぉぉーーーー ! !

Mirei

いいじゃん ! いい声持ってる ! 強いだけじゃない、ノノっぽい !

Nono

限界、超えましたけど……。

Syoko

カラを捨てたな……これも、いい。

Nono

ほんとう……?

Mirei

ウチら全員、驚いたぞ !

Syoko

その声なら、きっとカッコよく歌える…… !

Nono

そ、そうですか……うふ。

Mirei

なぁプロデューサー、3人でカッコイイ感じの歌、いけるよな?

Nono

なら……か、かっこいい歌、お願いします……。

Mirei

ノノ、いいのか? 本当か?

Nono

ユニットソング、ですし。
自分じゃ歌えないようなヤツの方が……新しい、かも……。

Syoko

私も、ユニットソングだから……。
メタルじゃない曲も、歌いこなせるように、なりたいしな……。

Director

オーケイ。
じゃあ、方向性は決まったので……。
もっと深くヒアリングさせてもらえるかな?

デザイナー

そのヒアリングが終わったら、衣装打ち合わせもお願いしまーす。

Mirei

おう !

Syoko

うん。

Nono

はい。

打ち合わせは長時間盛り上がり、夜にまで及んだ……

Chapter 2[edit]

Fake Personality

ユニットとして初めてのダンスレッスンに挑戦する
美玲、輝子、乃々。しかし互いに息を合わせられず、
トレーナーからは厳しい指導が下る。さらに、美玲は
個性である眼帯を取れと叱られてしまう。トレーナー
の言い分も分かると言う乃々に美玲は怒りをぶつける
3人の間に、早くも亀裂が入り始めてしまっていた。

'

レッスンルーム

Veteran Trainer

みんな、おはよう ! 今日からお前達を指導するトレーナーだ。

Nono
Mirei
Syoko

お、おはようございます……。
おはようございますッ !
おはようございます。フヒ。

Veteran Trainer

ふむ、お行儀がいいな。
早坂。話は、ここに来るまで森久保から聞いた。
頑張りなさい、リーダー。

Mirei

えッ ! ? ウチが……リーダー?

Syoko

うん。

Nono

はい。

Mirei

……そっか。そうだな。考えてみればそうだ。
ショーコとノノを引っ張り出したからな !
うん。がんばるぞッ !

Veteran Trainer

じゃあ、さっそくダンスレッスンを始めるぞ。
ユニットの練習は、いつもと違う。心しなさい !

Veteran Trainer

ワン、ツー、スリー、フォー、
ファイ、シックス、セブン、エイッ……。

Mirei

こっちで右、おっとっと……。

Syoko

あう。

Mirei

こっちで左、あうッ。

Nono

ふべっ。

Veteran Trainer

はいストップ !
ダメだ ! もう一回頭から !

数時間後

Nono
Mirei
Syoko

ひぃっ。
あうッ。
むへっ。

Veteran Trainer

ストップストーップ ! だめ、全然ダメだ !

Veteran Trainer

森久保、臆病になりすぎだ ! 目をそらすな !
星はもっと丁寧に、きびきびと !
早坂、全然周りが見えてない ! 邪魔をするな !

Nono
Mirei
Syoko

ひぃ……。
くッ……。
ふぅ……。

Veteran Trainer

お前達、これはお遊びじゃないんだぞ !
レッスン初日でもできるユニットはある。どうした !

Nono
Mirei
Syoko

……。
……。
……。

Veteran Trainer

合わせるのはまだムリだな。
お前達、スタートラインにも立っていない。
それから早坂は、その眼帯を取れ。レッスンには不要だ。

Mirei

えぇッ ! ?
ダ、ダメだ ! これはウチの個性なんだ !
アイデンティティーだ ! だ、だから、嫌だッ !

Veteran Trainer

そんなものにこだわって仲間に迷惑かけるのが、
早坂美玲の個性なのか?

Mirei

ぐッ…… ! だからってッ ! これはウチの…… !

Veteran Trainer

衣装で眼帯をつけるのは構わない。
ツメだろうがヒールだろうが、好きなものをつけるがいい。
プロデューサー殿が必要と認めるなら良いだろう。

Veteran Trainer

だが、私はトレーナーだ。
トレーニングに不要なら、そんなものは認めん。
ロッカーに置いてこい。

Mirei

ググググッ……。

Veteran Trainer

しばらくは自主練にしろ ! 以上っ !

Syoko

トレーナーさん、いっちゃったな。
すごい、怒られた。こんなの、初めてだ。

Mirei

ウチの、個性……認めないなんて、絶対に許せないッ !
だってそうだろ ! ウチはこれでずっとやってきたんだ !

Mirei

ファッションに理解がないなんて、
それでよくトレーナーだなんて名乗れるよなッ !
全然アイドルを分かってない !

Syoko

うーん。私は、あんまり、ファッションは……わからない。

Mirei

ぐッ……ノノはどう思う ! ?

Nono

もりくぼは……。うぅ……。
……もりくぼは、トレーナーさんの言い分も、分かります……けど。

Mirei

えぇッ ! ? ウチの気持ちは分からないのにッ ! ?

Nono

……もりくぼ、ちょっと、すみません。

Mirei

なんだよッ。オマエも逃げんのかよッ。
……勝手にしろッ ! フンッ !

Syoko

……。

Chapter 3[edit]

Hide and Seek

乃々を欠いて、輝子と美玲は2人で自主練をしていた
そんな中、ユニットのお陰で自分のカラを捨てられたと語る輝子。その言葉で、美玲は自分の考えを乃々に
押しつけていたと気付く。ユニットをやり直すため、
Pから助言をもらう2人。凛にも背中を押され、2人は
どこかにいる乃々を探し始めるのだった。

'

レッスンルーム

Syoko

とーきーはーなーてェェェ ! ! ! !

Syoko

あ、やっちゃった。
ヒャッハーしないで歌うの、難しい……練習つきあわせて、ごめん。

Mirei

いや……こっちこそ、普段の歌い方を曲げて歌うの、難しいよな。
なんだったら、歌いやすいように音程やパート分けを
いじってもらっても……。

Syoko

いや、ヒャッハーして歌うのは、やり方だから、大丈夫だ。
メタルの魂を捨てたわけじゃないし、それはソロで歌うから、いい。
それに、曲げられたの、別のトコロだしな。

Mirei

別のトコロ?

Syoko

私、部屋のすみっことか、机の下とかで
ジメジメしてるのが好き、だろ。
集団行動も苦手だし。ボッチだから。ヘンなヤツだ。

Syoko

でも、引っ張り出された。
ユニットの一員にされて……ボッチじゃなくされたから……。
そういう意味で、自分を曲げられたし、カラ、捨てたな。

Mirei

そっか……ウチのワガママで、ごめん。
でも、ウチには必要だったんだ !
仲間が……。

Syoko

いいよ。ユニットじゃなきゃできないこと、だろ。

Mirei

……ありがとう。ショーコって、意外と大人なんだな。

Syoko

……美玲ちゃんより、私の方が、年上だよ?

Mirei

あ。そだったっけ……。

Syoko

フヒ。
それに、ユニットで歌ったら、新しいことができると思ったし。

Mirei

うん。
……自分を、曲げる、かぁ。

Veteran Trainer

自主レッスンはどうだ、星。早坂。

Mirei

う、まぁまぁ、です。

Syoko

うん。

Veteran Trainer

そうか。森久保はどうした。

Mirei

え、えっと……。

Syoko

たぶん、トイレとか?

Veteran Trainer

そうか。ある程度、形になったら呼びに来なさい。
私もヒマではないからな。

Mirei

はい。

Syoko

……そういや、乃々ちゃん、あれからレッスンきてないな。
やめちゃったのかな。

Mirei

……やっぱり、ムリに誘って、ムリに大声で歌わせたからか?
ユニットでやるの、嫌だったのかな……?
なぁショーコ、こういうとき、どうしたらいいんだ?

Syoko

……プロデューサーに聞こう。
私たちの、プロデューサーだから。

Mirei

……うん。

事務所

Mirei

プロデューサー。その……ノノのこと、なんだけど。
その……えっと……。

Syoko

このあいだから、レッスン来てないんだ。
私たち、トレーナーさんに、できてないって、怒られて。

Mirei

だから……その、ウチらと歌うの、嫌になっちゃったのかなって。

Mirei

……そうは、思わないけど……。

Syoko

……探しに行こう。美玲ちゃん。

Mirei

……わかった。行ってきます。

Mirei

いない……。

Syoko

いない……。

Mirei

ここにもいない……。

Rin

どうしたの?

Mirei

リンさん……ノノ、しらない?

Rin

知らないけど……ふたりなら、きっと見つけられるよ。頑張って。

Syoko

……うん。

Syoko

どこにもいないね……。

Mirei

……事務所は全部探したぞ。
よく考えたら、家だったら、どうしようもないな。
連絡先も知らないし……。

Syoko

きっとちひろさんもプロデューサーも教えてくれないな。

Syoko

あ……1箇所、探してない場所。

Mirei

あ…… !

Mirei

ノノォ !

Nono

…… !

Chapter 4[edit]

Break out of Shell

Pの机の下に隠れた乃々を見つけだした美玲と輝子。
乃々の前で眼帯を外してみせた美玲は、ユニットの
リーダーとして連れ出しに来たと告げる。
怖がる乃々に美玲も輝子も弱さを抱えていること、
その代わりにお互いを信じて強くなろうと話し合う。
カラを壊した3人は、友達として、
再び立ち上がるのだった。

'

机の下

Mirei

ノノ !

Nono

美玲ちゃん。どうしてここが ! ?

Mirei

なに言ってんだ。ここしかないだろッ。

Syoko

ま、ここに来るまで、だいぶ探し回っちゃったけどな。
……プロデューサー、いない。

Nono

……何しに来たんですか。わざわざ。

Mirei

……何しにって。

Syoko

何しに?

Mirei

……こうしに、だッ !

Nono

眼帯…… !

Mirei

みんなに迷惑かけるくらいなら、外すッ !
ウチは、カラを捨てるッ !

Syoko

おぉ……。

Mirei

ユニットのためにって言って、ノノにも、ショーコにも
無理を押しつけたのに……ウチは、外見にこだわってた。
そんなの、カッコ悪い !

Mirei

プロデューサーも言ってた。
大事なのは外側のカタチじゃない。中身だ !

Nono

……うん。

Mirei

ウチは、インディヴィジュアルズのリーダーだ !
レッスンに来ないヤツを連れ出しに来た !

Syoko

ステージで成功するためには、レッスンしなきゃ、だな。

Nono

……うん。

Mirei

けど、リーダーのくせに足引っ張るのはダメだ。
それに、嫌がるヤツをムリヤリ連れ出したら、それもダメだ。
だから、ノノが来たいと思ってくれるなら……。

Nono

もりくぼは……怖いです。
目を真っ直ぐ向けるのは、苦手です……けど……けど……。

Syoko

けど?

Nono

……そもそも。ずっと気になってたんです。
……なんで、もりくぼだったんですか? ユニットメンバーなら、
べつに、もりくぼじゃなくたってよかったと思うんですけど……。

Mirei

……ノノの、口癖。
『目を真っ直ぐ向けるのは、苦手ですけど』っていうだろ。

Nono

いいますけど……。

Mirei

けどって、なんだ?

Syoko

なんだ?

Mirei

目を真っ直ぐ向けるのは、苦手ですけど、本当は向けたいです……。
ってことじゃないのか?

Nono

うっ。

Mirei

言いたいことがあるんだろ。言えないだけなんだろ?
自分に自信がないんだろ? だから、けどって言っちゃうんだろ?

Nono

あう、あうぅ……。
……そ、その通りですけど~ ! !

Mirei

言いたいことを言えないで、ウジウジしてるノノをみてると、
ウチもイライラするんだ。

Syoko

……なんで、美玲ちゃんがイライラするんだ?

Mirei

……たぶん、ウチも同じ気持ちだから。
ウチは、ノノと違って、言いたいことは全部言う。
強気だし、負けないッ。

Mirei

けど、それは眼帯と一緒なんだ。
ホントは言い出せない弱い自分がいるけど、
眼帯や爪をつけて、強気になって言ってるんだ。

Nono

私と、いっしょ……?

Mirei

うん。

Syoko

……私も、同じだ。
メタルの衝動に魂を渡さないと、言いたいことなんて、言えない。
普段は、黙って、すみっこ同盟……。

Nono

輝子ちゃんもおなじ……。

Mirei

でもさ、ひとりでは言えなくても……3人でなら、言えるだろッ?
ステージで、歌でなら、言えるんじゃないか?

Nono

3人でなら……。

Mirei

だから、プロデューサーに頼んだんだ。
この3人で、ユニットとして歌わせてくれって。

Mirei

ノノ、ショーコも。
このユニット、インディヴィジュアルズを信じてくれ。
自分に自信なんか持たなくていい !

Mirei

ウチとショーコとノノ、3人を信じよう !
ウチはそうする !
3人なら絶対最強になれる ! なろう !

Nono

……はい。

Syoko

うん。

Mirei

つぎはもう、ムリヤリ引っ張り出さないぞ。

Mirei

もう一度始めよう。臆病なウチも、眼帯外したモン。

Syoko

ボッチでヘンなショーコは、キノコとヒャッハー封印。

Nono

恐がりなもりくぼは……勇気を出して、やけくぼ。

Syoko

フヒ !
これでみんな、トモダチだ !

Nono

……はい。トモダチ。

Mirei

よしッ !
トモダチになった記念で……えーと。
お腹空いたし、とりあえずご飯でも食べに行かないか?

Nono

はい。トモダチ記念?

Syoko

フヒ。キノコソテーだな♪

Mirei

それが終わったら、レッスン再開だぞッ !

Chapter 5[edit]

Horizon of ourselves

本番が迫る中、最後のレッスンに挑む3人。その姿は
トレーナーからみても一人前のユニットとなっていた
凛にも認められ、一同はステージを見に行くことに。
ここに立てたのは美玲、輝子、乃々の3人だったから
ついに3人の――individualsだけの景色が見られる。
その気持ちを胸に、3人は気を引き締めるのだった。

'

レッスンルーム

Veteran Trainer

ついに本番も近づいてきたな。では、成果をみせてもらおうか。
……お前達、準備はいいか?

Nono
Mirei
Syoko

はいっ。
おうッ !
うん。

Veteran Trainer

では、リハ前の最後のレッスンだ ! ミュージック、スタート !

見事なパフォーマンスが繰り広げられた……

Nono
Mirei
Syoko

……ふぅ。
……ふぅ。
……ふぅ。

Veteran Trainer

よしっ ! そこまで ! うん。お前達、最初に比べると良くなった。

Veteran Trainer

星、ちゃんとみんなを感じて、バランスをとってやれ。
森久保、後ろから早坂を真っ直ぐ見守って、応援してやれ。
それから早坂、本番は眼帯付けて転ぶんじゃないぞ。

Nono
Mirei
Syoko

はい。
うんッ。
うん。

Veteran Trainer

プロデューサー殿。まだまだ荒削りなこいつらだが、
きっと、嵐を起こしてくれるだろう。
それだけのポテンシャルがあることを、私が保証するよ。

Nono
Mirei
Syoko

ありがとうございましたっ。
ありがとうございましたッ。
ありがとうございましたっ。

本番当日

Mirei

ついに……本番かぁー。

Nono

や、やっぱり、もりくぼ……。

Syoko

その先は、聞かない方がいいかな。

Nono

うぅ……。

Rin

お疲れ。プロデューサーは、いないみたいだね。ちょうどよかった。

Nono

凛さん……どうして?

Rin

みんなが、緊張してるんじゃないかと思って。意気込みはどう?

Nono

も、もう……やけですけど……?

Rin

乃々…… ! ?

Nono

じ、冗談です……。

Rin

ふふっ。LIVE前に冗談言えるくらいだったら、もう大丈夫だね。

Nono

はい。

Rin

美玲に輝子は?

Mirei

もうバッチリだッ ! リンさん、みててくれッ !
ウチらのユニット、individualsは、強いぞッ !

Syoko

うん。チームワークもいいし、個性も尖ってる……。
誰にだって、負けないコンビネーションだと思う。フヒ。

Rin

ふふっ。ライバルが増えるのは、楽しみだよ。
私たちも、気を緩めてなんていられないな……。

Mirei

うんッ !

Rin

じゃあ、頑張って。いつかはステージの上で競おう。
そのときが来るの、楽しみにしてるから。

Mirei

あぁッ !

LIVE会場

Mirei

うわぁー……広い会場だなぁ…… !

Nono

ここで、3人で歌うんですね……。

Syoko

ユニットとして、暴れるんだ。楽しみになってきた……。

Mirei

広いな……ちょっと広すぎないか?
お披露目LIVEなら最初はもうちょっと狭くても……
よかったような……。

Nono

そんなこと、言わないでください。リーダー。

Mirei

うッ ! ?

Syoko

そうだな。リーダー、弱気になるのは許さないぞ。
引っ張ってってくれ。カッコよく。

Mirei

わ、わかった ! わかってる ! いまのはナシ ! ナシだ !

Syoko

フヒヒ。

Mirei

まったく、なんてユニットメンバーだよ。
油断できないなッ。

Nono

ふふ。

Mirei

……でも、ノノとショーコとだから、ここに来られたんだ。
本番も、ウチららしくやろう !

Nono

カッコよく、キメた顔で、ね。

Mirei

そうだな ! ほら、あそこのいーっちばんおく !
あそこまで、声を届けよう !

Syoko

めいっぱい遠くまで、地平の果てまで……。

Nono

ここで、独りじゃ見られない景色が、見られるんですね……。

Mirei

あぁッ !
ウチら3人の、individualsだけの景色だ !

Ending[edit]

Individuals Only ! ! !

LIVEを終え、美玲も輝子も乃々も燃え尽きていた。
そんな3人の光景をみて、友達になれた様子を
喜ぶ凛。だが、美玲は凛の言葉を否定する。
驚く乃々と輝子に、美玲は自分たちはただの友達
なんかよりもっと強い、背中を預け合い、支え合う
戦友だと力強く告げた。
この先も、3人は歌うだろう。individualsとして。

'

LIVE後

Mirei

はぁ……終わった……やった……やりきったぞ……
ウチらのステージ…… !

Nono

もう、燃え尽きましたけど……。燃えくぼ……。こげくぼ……。

Syoko

フフ。私たち、カッコよかったな。フフフ。

Nono

カッコよかった……ですか?

Rin

うん。よかったよ。
乃々のやけな顔とか、髪型とか。

Nono

あうぅ、凛さん……。お恥ずかしいものを……。

Rin

ふふっ、個性的だけど、衣装はお揃いで……
でも、みんなそれぞれ違う顔をしながら歌ってた。
みんな、ちゃんと納得できたみたいだね。

Syoko

トモダチに……なれたからかな。

Rin

そっか。友達になれたんだ。
みんなそこから始まるからね。ユニットの活動って。
私たちも、そうだったし。

Nono

トモダチ……。もりくぼにも、トモダチ……。

Mirei

いーや ! ただのトモダチじゃないッ !

Nono

がーん ! トモダチできたと思ったそばから、友情崩壊ぃ……。

Rin

友達じゃないなら、なに?

Mirei

ただのトモダチじゃない ! 戦友だッ !
ウチらは、いっしょに背中を預けあう仲だからなッ !
ただのトモダチ同士より、よっぽど強いぞッ !

Nono

美玲ちゃん…… !

Rin

ふふっ。

Syoko

フヒ。戦友。つよそう。気に入ったぞ。
これからも戦友として、いっしょに戦おう。
キノコ軍団の援軍もあるぞ。

Nono

そ、それはいらないぃ……。

Rin

じゃ、次なる戦果を期待してるよ。
そんなところで……私は、ここで。

Mirei

……ありがとッ !
リンさん、見た目と違って結構いいヤツなんだね !

Rin

……久しぶりに言われたよ、それ。ふふ。じゃあ。

Nono

あの、ありがとうございました~。

Syoko

ばいばい~。

Mirei

髪型、ほめられてたな、ノノ。
よかったじゃん !

Nono

て、照れますけど……。

Syoko

衣装も、ほめられてた……。

Nono

穴があったら隠れたいほど、照れますけど…… !

Nono

そ、そういえば、聞きたかったんですけど……
美玲ちゃん、どうしてLIVE衣装をお揃いにしたんですか。
ファッションにこだわりがあるから、バラバラかと……。

Mirei

んー……やっぱり、ユニットらしさが大事だろ?
ウチらは、バラバラのひとりひとりの寄せ集めじゃない。

Syoko

……そうだな。一目見て同じユニットって、わかってもらえるし。

Mirei

あと……。

Nono

あと?

Mirei

お……お揃いとか、着てみたかったしッ。

Nono
Syoko

ふふ。ふふふふ。
フフ。フヒヒヒ。

Mirei

あーッ、笑うなよなーッ ! もーッ !

Syoko

ごめんごめん。つい、な。
そういう理由なら、言ってくれたらよかったのに。

Nono

美玲ちゃん、意外と、カワイイんですね。
キュートって感じです……。

Mirei

あーあーッ。うるさいうるさいッ。
しかし……ユニットを結成した以上は、アジトが必要だなッ !

Nono

へ? アジトって……?

Mirei

ダチってのは、つるむもんだろ?
ウチら専用のスペースがほしい !

Syoko

私はキノコ栽培スペースがあれば、幸せ……。

Nono

もりくぼは、本棚とか、ほしい……。

Mirei

ウチはクローゼットとかほしいしッ !

Syoko

そんなにたくさんだと、机の下には収まりきらないな……。

Mirei

……机の下には、もう入らなくってもいいだろ?
いっしょなら、どこだって、そこがウチらのアジトだよッ。

Nono

……はい。
もりくぼも、ちょっとだけ、やけを起こしますけど……。

Syoko

……机の下で、ジメジメしなくっても、いいのか。フヒ。

Mirei

そうだッ ! ウチらだけの事務所、
ウチらだけのルームを作ってもらおうッ !
そこに、デカデカと書いてもらうんだ !

Mirei

individuals専用って !