"Rock" Is the Coolest Word.

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"Rock" Is the Coolest Word.

ステージに向けて、李衣菜はロックを追求していた。蘭子や輝子の言葉にも宿るロックな魂をみつけ、自分もそうでありたいと再確認する。やがて李衣菜が出した答えには、真にロックなアイドルとしての決意があった。

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中庭

Riina

いやー、来ちゃったなー。ついに来ちゃったなー。
ロックな私のロックなステージ……
新時代の幕、上がっちゃうなー。

Miku

で、李衣菜チャンは大丈夫なの?

Riina

え? 大丈夫って何が?
準備なら、もうバッチリ ! イメージトレーニングはしてきたよ !

Miku

あぁ……李衣菜チャン、キャラを作ってるのバレたら、
お客さんがどんな反応するか……。

Miku

みくだったら、ロックなアイドルが
実は普通の人だったら~ちょっとなぁ~……。

Riina

いやいや ! キャラなんて作ってないし !
私はロックだし ! ロックなアイドルだし。

Miku

ま、いいけどにゃー。
じゃあ、みくは李衣菜チャンの
ロックなステージを楽しみにしてるにゃ。

Riina

お、おうっ ! 任せてよね !

Miku

じゃあ、みくは予定があるから、お先にゃ~。

Riina

まったく、みくちゃんは分かってないなー。
この私ほどロックなアイドルはいないっていうのに……
それを普通の人扱いなんて……。

Riina

……。

Riina

も、もうちょーっとロックさを追求してみようかな……。
もっとカッコよくなる方法とか……。

Riina

そ、そうだ、こういうときは、
プロデューサーさんに聞いてみるのもありかも。
よし……聞いてみよう……。

Riina

失礼しまーす。
あっ、プロデューサーさん。いま、ちょっといいですか?
話っていうか……意見を聞きたいんですけど。

Riina

私って、ロックなアイドルじゃないですか。
でも、もっとカッコよくなるには、
どうしたらいいのかなーと思って。

Riina

みんな、どんどんステージに立って、
センターでスポットライトを浴びてるじゃないですか。
私も、ステージの主役として、一番キラキラに輝きたいんです !

Riina

でもその……
私、まだまだテッペンには遠いのもわかってるんですよ。
なので、ここらでガツッと成長しちゃいたいなーって。

Riina

そんなわけで、もっとカッコよくなれる方法、教えてください !

P

……。

Riina

……なんですか。なにか言ってくださいよ……。
そ……それとも、こんなこと聞く私は
ロックじゃない……ですか?

(Select an option)

頷く

Riina

うぐっ……
カッコ悪いのはわかった上で聞きにきたのに……。

Riina

はぁ……
つまり、プロデューサーさんだからって、
何でも教えてくれるってわけじゃないってことか……。

Riina

ま、それくらいの方が、ロック……だと思うし。
さすが、私のプロデューサーさん……じゃん?

Riina

わかりました。私一人で見つけてみせます。
プロデューサーさんの考えるカッコよくなれる方法と、
私の見つけた方法、あとで答え合わせしましょうか !

Riina

はぁ……とは言ったものの、どうしたら見つかるかなぁ……
もっとカッコよくなれる方法……。

Riina

あれ……あそこにいるのは……。
おーい、蘭子ちゃーん。

Ranko

フッフッフ。
いかにも、我が名は神崎蘭子。闇に飲まれよ !

Riina

お、お疲れさま……だっけ。
蘭子ちゃん、今日も決まってるね。あれ、仕事だったの?

Ranko

否……。
今宵は、次なる宴に披露する第二形態を、
《瞳》持つ者より授かる日よ……。

Riina

えーと……次なる宴って……LIVEのこと?
第二形態ってなんだっけ……
えーっと、今が第一形態だから、衣装のことだっけ?

Ranko

いかにも……。
そなたも闇の言葉を紡ぐ、選ばれし詩人たるチカラを持つようね。

Riina

いやぁ、蘭子ちゃんほどバシっと決まってはないけどね。
でもほら、これでも一応、アーティストっぽいっていうか……
作詞とか作曲とか、クリエイティブなことに興味あるし !

Ranko

ウム……創造の泉は湧きいづることを止められないもの……。
我らは我らの有り様を、自らの言葉と身体で、
世界に刻むと定められた存在よ……。

Riina

う、うん……さすが、蘭子ちゃんってかなりロックだね……。
私より年下なのに、そんなにしっかりした
世界観を持ってるのもすごいよ !

Ranko

そ、そうか……?

Riina

ちょっと聞きたいんだけど、どうしたらそういう風になれるの?
私、今度LIVEステージがあるんだけど、
もっとカッコよくなりたくてさ。

Ranko

どうしたら、か……。

Riina

教えてくれない?

Ranko

私は、いわば心に帳を下ろした者……。
かつては、灰色の空を独りで翔ぶ極楽鳥……。
いまは、星々が燃える夜空に、ひときわ輝く一等星……。

Ranko

自らを輝かせるスペルを誰かに借りてしまったなら、
その呪言を魂に刻みこんでしまわなければ、
己の言葉とすることは、かなわない……。

Ranko

私という魂の器を満たすのは、私自身の想いと言葉。
そして、その器を星辰の空へ掲げしは、《瞳》を持つ者……。

Ranko

ゆえに ! 我らは一心同体。光と闇。
私を天界へ連れ行くのは、自らの翼と、
《瞳》持つ者の御業の双方が必要なの !

Riina

な、なるほど……。

Ranko

この言霊、伝わったか?

Riina

いやぁー、全然わかんないけど、超ロックだね !

Ranko

ふぎゃー !

Riina

言葉は難しいけど、
うんと……つまり、自分らしく頑張ってるって感じでしょ?

Ranko

う、うむ……。

Riina

そっかー、やっぱり自分自身を信じるのが大事なんだなーっ !
うん、そうだよね !
私、間違ってないじゃん !

Ranko

言霊が……伝わったのならば、何も言うまい……。

Riina

蘭子ちゃん、ありがとう !
私、やっぱりロックが好きだし、その気持ちで頑張ってみるよ !
じゃあ !

Ranko

う、うむ !
魂の、赴くままに !

Riina

いやぁー、そうだよね。やっぱりハートだよね。
この熱い思いを胸にぶつかっていけば、
きっと分かってもらえるはず……

Syoko

今日はハードにいくぜ~ ! ! !
ヒャッハーーーー ! ! !

Riina

な、なに ! ?
いま、あっちから、すごい声が……
行ってみようかな……。

Riina

ボーカルレッスンルームから聞こえてきたけど……
誰だろう……結構ロックな声してた気がする……。

Riina

失礼しまーす。
…………あれ? 誰も……いない……?

Syoko

……。

Riina

おっかしいなー、すごい声がたしかに聞こえたんだけど……。

Syoko

あの……

Riina

うわっ !

Syoko

あの、フヒ……す、すいません、うるさくて……。

Riina

ああ、いや、だ、大丈夫。えっと、星輝子ちゃん……だっけ?

Syoko

どうも……。
発声とかしてたんだけど、迷惑だったみたいで……。

Riina

え?
あ、いや、私がさっき聞いた声はもっと強くて太い声だったから、
違うと思うんだけど……

Syoko

そ、それ、私、なんだ……フヒッ。

Riina

へ? いやいや、これでも私、耳はいいほうなんだよね。
そんな細くて小さい身体であんな声出るわけが……

Syoko

ちち、ちょっと待ってね……。

Syoko

(ボッチの私だけど……ここで本気……見せるぜ……
フヒ……驚いても……知らないぜ……
フヒヒ……フヒヒヒ……)

Syoko

よし……いくぜ…… !

Syoko

ヒャッハァァァァァァーーーーーー !
今日はこの私が ! 本物の ! ハードコアを教えてやるぜー ! !
準備はいいかァァァァァ ! ! ! !

Syoko

ロックに……行くぜえええええええ ! ! ! ! !
ロックロックロックロックロックロックロックローーック ! ! ! !
ろっくごじゅうしー ! ! ! ! !

Syoko

ふぅーーーー。
こ、こんな感じか……?
フフ、ちょっとやりすぎた、かな。フヒヒ……

Riina

……。

Syoko

あ、あれ……。
もしかして、キモかったか……? 引いた?

Riina

か……カッコいいじゃん !
すごいロックを感じたよ ! いや、ハードロック……かな?
まぁ、私はそこまでいかないけどさ、そういうのもありだよね !

Syoko

そ、そうか……?

Riina

いやぁ、アイドルって見た目によらないんだなぁ……。
いきなり空気が変わるっていうか、別人になったみたいで !

Syoko

フフ……どっちも、私、だけどね……。

Riina

輝子ちゃんはさ、なんでそんなにロックなの?

Syoko

ロック……私……ロックか……?
好きなことを……好きなようにやってるだけだけど……
それがロックなのか……?

Riina

なるほど……やっぱり、それが大事なんだ…… !

Syoko

よ、よくわからない……ごめん……フ、フヒ。

Koume

輝子ちゃーん……あ、いた……。

Syoko

フヒ、あ、こ、小梅ちゃん、コンニチワ。

Koume

輝子ちゃん、打ち合わせの時間、だよ……。
スタッフさん、待ってるって……。行こう……?
……あっ、もしかして、お話、してた……かな?

Riina

あぁ、ううん、大丈夫だよ、小梅ちゃん !
もう、大事なことは教えてもらったからさ !

Koume

そう……なら、よかった。
じゃあ、がんばって、ね……。

Syoko

フ、フヒ……ばいばい……。

Riina

……やっぱり、みんな同じなんだ。
好きなことを好きだって証明するために
みんなアイドルやってるんだ…… !

Riina

私はロックが好きだし……カッコよくなりたい。
自分のステージをどうすればカッコよくできるかなんて、
誰かに聞いたり、悩んだりする必要はなかったんだ……。

Riina

えっへへっ、LIVE当日まで、
もっとパフォーマンスを磨くしかない !
やるぞーっ !

LIVE当日

Riina

おぉー、ステージの上って、こんな感じなんだ。

Miku

李衣菜チャン、ついに本番だね。

Riina

うん。
今日は全力で行くから、みんなついてきてよね。

Ranko

戦友の舞台ならば、我が魔力を分け与えて至上の宴としようぞ !

Syoko

フヒ……う、後ろは……私たちに……任せろ……。

Minami

李衣菜ちゃん、今日は私も精一杯お手伝いしますね。

Riina

あ、美波さん !
ロックに頼みますね ! ロックに !

Minami

はいっ !
新田美波、ロックに頑張りますっ !

Riina

それから……プロデューサーさん。
私の見つけた答え、LIVEで表現したいと思ってます。
LIVE中はまばたきしないで、その目に焼き付けてくださいね !

Riina

じゃあみんな……ロックにいくぜーっ ! ! ! !

Live: Twilight Sky

LIVE後

Riina

ふぅー……。
終わった……燃え尽きたぜ……。

Syoko

よ、よかったよ……うん……。

Minami

李衣菜ちゃん !
輝いてたね……とっても、キラキラしてた !

Riina

ありがとう。
完璧じゃなかったけど、今の私を伝えられたと思うよ。
みんなのおかげでねっ !

Minami

うん !
じゃあ、私たちはメイク落としてきますね。
お先に !

Ranko

見事な舞台であったわ ! さすが、我が戦友よ !
闇に飲まれよ !

Miku

李衣菜チャン、堂々としたステージだったにゃ !
すごいね ! 悩みはどこいっちゃったの?

Riina

べつに、悩みがなくなったわけじゃないけどさ……
蘭子ちゃんや輝子ちゃん、それに、今まで見てきたいろんな人の
いろんなステージを思い出して考えたんだ。

Riina

私はロックが好きだよ。憧れてる。
だけど、アイドルだから、
好きなことを好きっていうだけじゃダメなんだ。

Riina

みくちゃんだって猫好きを曲や衣装やパフォーマンスに取り入れて、
ファンに楽しんでもらってるでしょ。

Miku

李衣菜チャン……。

Riina

だから、私はロックに憧れるだけじゃダメなんだ。
自分がロックを聞いたときに感じるような、
胸が熱くなる想いを、ファンのみんなにあげたいと思ったんだ。

Riina

プロデューサーさん。
これが、今の私が、私なりに見つけた答えです。
……どうですか?

(Select an option)

ロックだ !

Riina

へへへっ。やったね。

Miku

よかったにゃ !
李衣菜チャンも、ステージで輝く星になれたみたい !

Riina

おいおい、私を誰だと思ってるんだい?
ロックでクールなアイドル、多田李衣菜だぜっ !

Miku

じゃあとっととギターくらい弾けるようになってにゃー。

Riina

そっ、それは今は言いっこなしでしょ~ ! ?
ひ、日々成長中なんだから~ !

Miku

ふふっ……はははは、ははっ !

Riina

えへへへっ !