LIVE Groove Dance burst (April 2017)/Commus

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Opening[edit]

New Song & New Me

新曲のデモを聴いたアナスタシア、有香、奈緒、
輝子、みく。しかし、有香とみく、輝子の三人は
自分の方向性と曲のイメージが合わず戸惑っていた。
そんな三人だったが、奈緒にレッスンを通して曲に
合った新しい自分を見つければいいとポジティブな
アドバイスを送られ、気合を入れるのだった。

'

事務所

Miku
Syoko
Yuka

おー……。
おー……。
おー……。

Miku

あ……えっと……。
こういうの、輝子チャンは得意そうだにゃ。

Syoko

えっ……わ、私か?
こういうのは、ジャンルが違くて……。
有香さんの方が向いてそう……素早く動くのとか、得意では……?

Yuka

そうですね、ランニングや足さばきとかなら……って、
そういうことじゃないですよねっ ! ?
あたしもどう取り組めばいいのか……。

Miku
Syoko
Yuka

うーん……。
うーん……。
うーん……。

Nao

おっはよーっす。
……ってあれ、みんなどうしたんだ。
テンション低いなー。

Anastasia

プリヴィエート。おはようございます。
プロデューサー、おそくなりました。

Nao

それで、用って?
……あ、待って ! 当ててみせよう !
このパターンってことは……ずばり !

Anastasia

ノーヴィ ペースニャ !
新しい曲、ですか?

その通り !

Nao

なああっ ! とられたーっ !
アーニャ~ !

Anastasia

ふふ。イズビニーチェ。ごめんなさい、ナオ。
プロデューサー、聴かせてもらえますか?

Nao

そうだ、新曲新曲 !
早く早くっ !

新曲のデモを流した……

Nao

おおーっ…… !

Anastasia

おー…… !

Nao

え、いいじゃん ! カッコイイ !
このサウンド、なんつーの? トランス?

Anastasia

むずかしそう……ですけど、楽しみですね。
みんなで歌って、どんな歌になるか。

Nao

だな ! 今回はこの5人で歌うってことだよな。
良いパフォーマンスにしような !

Anastasia

ダー、頑張りましょう。

Miku
Syoko
Yuka

むー……。
んー……。
は、はいっ。

Anastasia

みく、ショーコ、ユカ。どうしましたか?
風邪、ひきましたか?
もう、春ですよ?

Nao

そうだよ。何でそんなテンション低いんだよ?
新曲だぞ、新曲 !
あ……もしかして……花粉症?

Miku

違うにゃ !
曲をもらえるのはすっごく嬉しいよ !
やる気だってあるもん ! でも……。

Syoko

こういう、曲は……どうしたらいいんだ……?
クールでヒャッハーできない……。

Yuka

ですね……今まで、あたしは可愛い系の方向性を目指して
活動していたので、戸惑ってしまって……。
ご迷惑をおかけしてしまうのではないかと !

Nao

えー、考え過ぎじゃないか?
って思うけど、こういうのって自分がイメージできないとなぁ……。

Nao

なぁ、プロデューサーさん。何かないのか?
みんなが「できそう ! 」って思えそうな動画とか資料とかさ。

今回のMVセットのイメージ図を見せた……

Nao

おー !
これ、全面モニターのセットなのか?
すごいじゃん ! お金かかってそうだなー !

Anastasia

とってもcool……カッコイイ、ですね。

Miku

か、カッコイイ……あぁ……でも~……。
このセットでねこみみつけて、
ニャン♪ ってしてもいいのかにゃ?

Nao

よくは、ないだろーなー……。
カッコイイ曲だし、このステージだし。

Miku

ですよねー……。

Syoko

クール……
クール……
クール……ヒャッハーーーー !

Anastasia

オイ !

Syoko

あっ……す、すまん……。

Anastasia

ご、ごめんなさい、驚きました。
ショーコ、どうしましたか?

Syoko

このステージで歌う自分をイメージしてみた……けど……。
ちょっと、ちがった。

Yuka

プロデューサーさん。
……あたしたち、本当に大丈夫でしょうか?

大丈夫だよ

Nao

でも、みんな自信なさげだけど……。

新しい一面を
みせてほしいんだ

Miku

新しい一面……。
でも、みく猫キャラは外せないし……。

Syoko

うむ……。
こういう曲はキリッとミント味な感じだろ……?
私はシイタケクンの出汁風味だしな……。

Yuka

あたしで言ったら、可愛い以外の方向性ということでしょうか……。
……つまり…… ! 空手?
って、それはアイドルとは違うしっ !

Nao

……ま、悩んでてもしょうがないじゃん !
とりあえず、ここからレッスンとか色々あるわけだし。
やってく中で見つけていけばいいんじゃないか?

Anastasia

ナオ……とても良い事を言いました。
今は目指す星、見つからなくても、
立ち止まらずに歩いて行けば、きっと……。

Syoko

そうか……。新しい森に行ってみたら……。
新しいキノコに出会えたりするもんな……。

Yuka

……そう、そうですよねっ。
悩むよりも行動 ! その方が、あたしらしいっ !

Miku

あ~みんな、ポジティブだにゃあ……。
ま、そーだよね。
せっかくのチャンスだもん、みくも何か考える !

Nao

へへへっ。みんな、テンションあがってきたじゃん !
よーっし、じゃあもう一度、あらためて !
5人で最高のパフォーマンスにしよう !

Anastasia
Miku

おーっ !
おーっ !

Syoko
Yuka

おーっ !
おーっ !

Chapter 1[edit]

Origin

一人、レッスンルームでクールとは何かを考える有香。
同じ悩みを抱えるみくと輝子に相談するが答えは見つからない。迷う心を鎮めるために道場で瞑想する有香の姿
を見た二人は、その凛とした表情がカッコよかったと
言う。その言葉に有香は、探していた答えがかつて空手
をやっていた自分の姿にあることに気付くのだった。

'

レッスンルーム

Yuka

クールに……。
……うぅん。クール、かぁ。クール、クール……。
来るっ ! なんちゃってー。

Miku

何が来るの?

Yuka

ひゃぁあっ ! み、みくちゃん、輝子ちゃん !
お疲れさまですっ !

Syoko

どうした。な、何が来るんだ?
あ。……もしかして、中二的なアレ?

Miku

あー。蘭子チャンとか飛鳥チャンが言ってそうな気がする。
「来るッ…… ! 」みたいな。
あ ! もしかして、クールっぽさの練習?

Syoko

そのクールさは、ちょっと違うんじゃ……。

Yuka

ち、違いますっ ! あ、でも違わないかも……。
おっしゃる通り、クールとは何か、カッコよさとは何かを
考え込んでいました。

Miku

有香チャンは本当にマジメなんだね。
うーん……何か言ってあげたいけど、
みくもどうすればいいか、悩んでるところだし。

Syoko

い、いっしょに悩むくらいしか……できない。
役立たずだ……。

Yuka

そんなことありませんっ。
こういう時、一緒に悩んでくれる仲間がいるのは、
とてもありがたいことですっ。

Miku

……うんっ、みくもそう思う。
まあ、まずはやることやっちゃおっか !
そろそろレッスン始めようっ !

Yuka
Syoko

はいっ !
はーい……。

レッスン後

Yuka

ふぅ。お疲れさまでしたっ !
振りはだいぶ入りましたけど、やっぱり難しいものですね。
気持ちの入れ方とか、表情の作り方とか。

Miku

つい、ニャンニャンスマイルで決めたくなっちゃうけど、
この曲には合わないもんね。
……なんか、このままでいいのかなぁ。

Syoko

そうだな……。
キノコ探しで迷ったまま進み続けたら……樹海で迷子だ。

Miku

それは、ヤバいにゃ !
早く引き返して !

Yuka

……かつて、師匠に言われたことがあります。
迷いは型に表れる。迷いを抱えたまま形だけなぞらえても、
良い結果にはならない、強くはなれないと。

Miku

型って、空手の?
へ~そういうものなんだ。
……って、今まさに、みくたちもそうなってるような?

Syoko

迷いが、パフォーマンスに出て……迷子。

Miku

うーん、それじゃマズイよね。どうする?
もう一回、Pチャンと話してみる?
じゃなかったら、師匠に聞くとか?

Yuka

うーむ……新しい面を見たいと言われたからには、
まずは己と向き合ってみようかと思います。
きっとプロデューサーさんは、できないことを要求したりしません。

Miku

有香チャン、オトナだね……。

Yuka

しかし……迷っていたんですね、あたしたち。
迷ったときは……。はっ ! そうか。何かに迷ったとき、あたしは
いつも心に浮かべる場所があります。そこでなら、何かが……。

Miku

……ね、ね。そこ、みくもいっしょに行っていい?
もしかしたら、何かひらめいちゃうかも !

Syoko

わ、私も……今は何でも、試してみたい……。

Yuka

おふたりとも……ぜひ、ご一緒に !
初めてだとキツいかもしれませんけど !

Miku

ん?

Syoko

キツ……い?

Yuka

…………スゥー。

Syoko

うう…………。
足が……シビレタケ……。

Miku

……ね、ねぇ……有香チャン。
これ、あと何分やるの……。

Yuka

………………………………。

Miku
Syoko

キツかったにゃ……。
キツかった……。

Yuka

す、すみません。ふたりとも付き合ってもらって。
空手をやっていたころ、心に迷いが出たときは、
ひたすら瞑想していたことを思いだして。

Miku

そうだったんだ。
どうりで正座姿が決まってるはずにゃ……。
有香チャン、空手はずっとやってたんだよね?

Yuka

はい。小さいころから、アイドルになるまで、ずっと。
青春を全て空手に捧げてきたので、
元々可愛さなんて全く無縁の女の子でした。

Syoko

今だと、まったくそうは見えないけど……。

Yuka

えへへっ。可愛くなるために頑張っているところなんです !
昔から、テレビや雑誌に出ている可愛いアイドルに憧れていて。
でも、空手のために、その気持ちは抑えていたんです。

Miku

そっか。じゃあ、あの道着を着てた時の有香チャンが、
昔の有香チャンの雰囲気なんだね。
あの凛とした表情……カッコよかったにゃ !

Yuka

えぇっ? !
カ、カッコよかった、ですか?

Syoko

うん。心が落ち着いてて、強そうで……。
話しかけても集中してたし……。
拳とか蹴りとか、空手とかじゃなくて……人として、強そうだった。

Yuka

……雑念を捨てて、己の心の弱さを克服する。
それが空手の一つの要素です。
迷いや雑念を捨て、静かな心で曲と向き合えたら……もしかしたら?

Miku

さっきみたいなカッコイイ表情で
パフォーマンスできちゃうかも !

Yuka

……そっか……はいっ ! あたし、見えましたっ !
あたしの中に、こんな一面が眠っていたなんて !
それに気づけたのも、おふたりのおかげです !

Yuka

……今日は本当にありがとうございました。
そうだ。
またみんなが困ったときは、一緒に道場に行きましょうね !

Syoko

そ、それは……。

Miku

遠慮しておくにゃあっ !

Chapter 2[edit]

Turning Point

新曲のクールさに自分のキャラが合っていないと悩んで
いた輝子は、仲間たちとの会話の中でindividualsを
結成した時のことを振り返る。ユニットを通し、曲に
合わせてパフォーマンスの仕方を変えるということを
学んだ輝子は、今回は真面目でクールな
パフォーマンスに挑戦すると決意するのだった。

'

カフェテラス

Syoko

ポカポカ……良い天気だ……。
シイタケクンのビタミンDも増えるし
ひなたぼっこも、たまにはいいな……。

Anastasia

スパコーイナ……。
のんびり、良いですね……。

Yuka

うふふっ。レッスン、お疲れさまでした。
今日もハードでしたよねっ。

Syoko

お疲れさま……疲れたな……。
けど、私はまだ、よくわからん……。
有香さんは、変わったけど……。

Anastasia

今日のユカ、とてもcoolでした。
どうしてそんなに変わりましたか?
何か、ありましたか?

Yuka

えっと……昔の、空手をしていた頃の自分を思い出して
踊ってみることにしたんです。
そうしたら、意外と上手くいったみたいです。

Anastasia

昔の、自分……?

Yuka

はいっ。昔の自分が力をくれた、って感じでしょうか。
……可愛いアイドルになるためには、
空手と離れなきゃって思ったこともありました。

Yuka

でも、そうじゃなかったんです。昔の自分がいたから、
可愛いアイドルになりたい ! って思うようになったし、
今回の曲だって自信を持てるようになったんです !

Anastasia

ううん……私には、良くわからない、です。
……ショーコ、どうですか?

Syoko

うん? 私もわからない……。
私の昔は……キノコでボッチでメタルだ。

Syoko

どれも、世間では……クールじゃないと思う。
いや、むしろみんなから見向きもされない……。
だからこそ、好きでいても、誰にも何も言われない……と思ってた。

Syoko

まぁ、アイドルになって、好きな衣装と好きなメイク、
それに好きな曲を歌って……
ヒィィヤッハァー ! ! !

Yuka

わっ ! ?

Syoko

ってしてると……カッコイイって言われることも、ある。たまに。
けど、それはメタルを歌っているときだけだ。
私がカッコいいというか、メタルがカッコイイというか……。

Yuka

そっか、今回は曲がメタルじゃありませんからね……。
うーん……。はっ ! そうだ、安直ですけど、輝子ちゃんには、
自分がカッコよくなれそうな場所って何かありませんか?

Syoko

有香さんの道場みたいな、か?
うーん……うーーん…………。
あ。

Anastasia

思いつきましたか?

Syoko

もしかしたら、あそこなら……。

Yuka

行ってみましょう !
何か見つかるかもしれません !

Syoko

うん。すぐそこだよ……。

Anastasia

ここは……ストー。
プロデューサーの机の下、ですね?
なぜ、ここに?

Syoko

フフ……ここはね、今や大事な思い出の場所なんだ……。
individualsの最初の場所……。

Yuka

輝子ちゃんと乃々ちゃん、美玲ちゃんのユニットですね !
3人の曲、とってもカッコよかったです !

Syoko

えへへ……いやぁ。
でも、あれは熱い曲……今回はクールさが必要、だよね?

Yuka

あ、そっか。

Syoko

うん……でも、ユニットの活動で、わかったことがある。
みんなで成功するために、
自分を変えてもいいんだって……。

Anastasia

……それで、ショーコはいいのですか?

Syoko

うん。本当に大事なところ以外なら……かまわない。
私がかっこよく歌っても、メタルが歌えなくなるわけじゃ、ない。
だったら、みんなやプロデューサーのために、変わるんだ。

Yuka

じゃあ、今回変わるところは……?

Syoko

ええと……ボソボソ、しゃべらなかったり……
ヒャッハーせずにいると、カッコよく見えるらしい……。
仲間たちに、そう言われた。

Yuka

そうなんですか?
聞いてみたいですっ !
例えば……自己紹介とか?

Syoko

自己紹介、自己紹介か……。
うん、できる、気がする。

Anastasia

では、ショーコ。
みせてください。

Syoko

……おっほん。やぁ。星輝子だよ。今回は、今までと違って、
クールなパフォーマンスに挑戦してる。私でも、そんな一面を
見せられるって、証明してやるから……見逃さないでくれよ。

Yuka

カ……カッコイイ…… !
カッコイイですよ ! 輝子ちゃん !

Anastasia

オー。
いつものショーコとは違う人みたいでした !

Syoko

フッ……
フフ……フヒ。

Yuka

あっ、戻っちゃった !

Syoko

もっと特訓が必要……だな……。
でも、こ、こういう感じで、演技するイメージで
自分をコントロールしてやれば……。

Anastasia

はい、きっとcoolなパフォーマンスに近づくはずです。

Syoko

フヒ。よし。じゃあ、頑張る。
……ふたりとも、ありがとう。
頑張って歌うよ。想い乗せて、な……。

Chapter 3[edit]

Unexpected

曲の為に猫キャラを封印することに納得いかないみく。
そんなみくに、奈緒はアイドルじゃない普段のみくは
可愛いよりもクールだと言う。相反するキャラを切り
替えられることに感心する奈緒の言葉に、そのギャップ
こそ自分にとって美味しい要素だと気付いたみくは、
今回だけ猫キャラを封印すると決意するのだった。

'

レッスンルーム

Miku

むぅー……。

Syoko

みくちゃん……。
ど、ど、どうしたの、ゴキゲンナナメ……か?

Miku

あ、ごめん。そういうわけじゃないんだけど……。
やっぱり、猫キャラを封印しなきゃいけないのには
まだ納得いってなくて。

Syoko

そ、そうか……みくちゃんは……
自分を曲げるのは、い、嫌なのか?

Miku

嫌に決まってるにゃ !
ここまで積み上げてきた猫キャラなんだもん。
みくは自分を曲げないよ !

Nao

あっはははっ。やってるなー。
……とか言いつつ、
しっかりレッスンはこなすあたり、プロだよな。

Miku

奈緒チャン。おつかれさま。
まあ、やりたい事とやるべき事は別だし……。

Nao

大人ー……。
あ、そうだ。衣装の仮デザインが届いたみたいなんだ。
ふたりも一緒に行かない?

Miku

う~……怖いけど……行ってみるにゃ !
もしかしたら、フリフリでキュートでニャンニャンな
デザインかもしれないし !

Miku

だよねぇー……。

デザイナー

これが今回の衣装です。
みなさんの体にフィットした、
フューチャーでクールでスマートなデザインですよ。

Nao

おーーっ ! いいじゃんいいじゃん !
こういうの、あたし大好物です !
カッコイイ !

Syoko

おー……。
今までとは違う、クールな一面を魅せるには、
これ以上ないくらい、ふさわしい衣装だ……。

Miku

……あのー、ちなみにこの衣装、
ねこみみはつけても……?

デザイナー

えっ?
大きいヘッドセットをつけるので、
ネコ耳はちょっと……。

Miku

ですよねー……。

Syoko

ま、まぁ……。元気だして、みくちゃん……。
キノコ、食べる? ゲンキノコー……。

Miku

キノコは遠慮しとく……でも、ありがと。
はぁ……これは、いよいよ覚悟決めなきゃだにゃぁ……。
今日は、おつかれさまー。

Syoko
Nao

おつかれ……。
おつかれー。

数日後

Miku

(ふぁ……。いろいろ考えてたら寝不足……。
ま、今日はレッスンだけだし、気分転換になるかなー……。)

Nao

……って感じでさー、みくは結構悩んでるみたい。
っていうか有香も輝子もか。
ま、ふたりは何かつかんでたみたいだけどさ。

Miku

……あれは、奈緒チャンとPチャン?
何話してるんだろ。

Nao

新しい一面を見せろってことだったけど……。
確かに、今まで挑戦してこなかった曲、絡んでこなかったメンバー。
今までとは違う雰囲気にはなってるかも。

Nao

……あ、あれ、でもさ。
あたしって元々こういう曲を歌うイメージじゃん?
新しい一面って見つけられなくない?

そんなことはないよ

Nao

そうなのかな? 自分じゃわかんないや。
……ん~……あー、それでみくだよ。大丈夫かなー?
新しい一面、見つけるって、猫キャラ取り上げるってことだろ?

みくなら出来る

Miku

(………… ! )

Nao

根拠が全然わかんないんだけど……
ま、みくだし、大丈夫か。

Miku

ちょっとちょっと。
みくだし、ってどういうこと?

Nao

えっ? えーと、どちらさま……って、みくかよ ! ?

Miku

どっからどうみても、みくでしょー?

Nao

えっ。ホント、ビビるわー。
全然わかんない……なあ、写真撮っていい?
……はい、ポーズ。

Miku

フン……って、ちょっと、いきなり撮らないでってば……。
……そんなことより、Pチャン。
今の言葉、もう一回聞かせて?

みくなら出来る !

Miku

……んふふふふっ。んもー、仕方ないなー。
そう言われたら、何とかやるしかないし。
まだ、どうしたらいいかわかんないけど……。

Nao

……んー、今のみくで、いいんじゃないか?

Miku

今の?

Nao

制服着て、街中にいるみくって、アイドルのときと全然別人じゃん。
それに、前から薄々思ってたけど……
普段のみくって、可愛いって言うより、むしろクールだろ。

Miku

えっ。
……そ、そーんなことないよっ♪

Nao

ヘタクソか !
ちゃんと自分を分析して、キャラ出し入れできるって、
すごいじゃんか。頭良いって感じする。

Miku

そ、そう……?

Nao

そうだよ。
そのクールで真面目な普段のみくと、猫キャラのアイドルみく、
ギャップもあるし、結構イケてると思うぞ。

Miku

ギャップ……なるほど……。
ここで、バシっとカッコよくきめておけば、
後でニャンニャンした時にさらに美味しくなる……?

Miku

わかったよ ! Pチャン !
みく、今回、猫語は封印 !
クールでカッコイイみくをみんなにお届けするにゃ !

Nao

現金だな ! しかもさっそく猫語つかってるし ! あ !
っていうか、ここでそんな大声だしたら……。

女生徒A

あれ……?
にゃ、って聞こえたけど、あれって前川みくちゃん?

女生徒B

あー。
しかも、その隣にいるのって神谷奈緒ちゃんじゃない?

Nao

な ! ほら、気づかれちゃったじゃん !
えっと……ど、どうも~……。

Miku

え、えへへ……しっぱいしっぱい、にゃは♪

Chapter 4[edit]

Finding a Star

アナスタシアは、奈緒と有香にずっと抱えていた不安を
語る。見た目のせいで、演じているつもりが無くても、
クールに見られてしまう。けれど、本当にそれで
いいのか分からない、と。奈緒は、彼女の故郷である
北海道で自分を見つめ直そうと提案するのだった。

'

事務所

Nao

……新たな一面かぁ。

Anastasia

……考え事ですか、ナオ?

Nao

あ、考え事ってほどじゃないんだけどさ。
ほら、これ見てよ。

Yuka

この写真は、制服の女の子……?
えっ、これ、もしかしてみくちゃんですか?

Nao

そーそー ! あたし、最初見たとき全然わかんなくてさ、
人ってのは、みんな別の一面を持ってるもんだなって思って。

Yuka

そうですね……。あたしも、輝子ちゃんも、
カッコイイ自分っていうのを見せられるって、
今回のお仕事を通じて気づけました。

Anastasia

ナオの別の一面……カッコイイ部分はありますか?

Nao

んー? どうなんだろう。
あるといえばあるし、ないといえばないけど……。
まぁ、あんまり気にしてないよ。

Nao

あたし自身をかっこいいと思ったことはないけど、
可愛い服を着せられるよりは、キリッとした歌が得意だし。
今回の曲だって、あたしは全然不安じゃないっ。

Nao

逆に、みんなが不安に思ってる分、
あたしが先陣を切ってパフォーマンスしなきゃって思ってるんだ !

Yuka

はぁ……奈緒ちゃん。すごいです、頼もしいっ。
カッコイイ奈緒ちゃんですねっ !

Nao

そ、そうか?
えへへ……。

Anastasia

……ナオの新しい一面、ですね。
みんなの前に立って、私たちを導いてくれるナオ、
見たことありませんね。

Nao

あー、言われてみれば……。
そうだよ ! 今回、あたしをイジるヤツがいないから、
何つーか、こう……。

Yuka

物足りない?

Nao

ちがうって !
そうじゃなくて……そう、新鮮な感じがする !
こういうのも、いいぞ !

Yuka

うふふっ。はいっ。
今回は100%頼もしくてカッコイイ奈緒ちゃんでお願いしますっ !

Nao

おうっ ! 任せろよっ !

Anastasia

…………。

Nao

ア、アーニャ?

Anastasia

私は……私はどうですか?

Yuka

えっと……アーニャちゃんは5人の中で誰よりもクールな感じです !
ポーズをとるだけで、バッチリ決まって……カッコイイです !

Anastasia

クールに、見えますか……?

Nao

アーニャは自分のこと、どう思ってるんだ?

Anastasia

私、クールですか? 自分では、違うと思います。
アイドルのお仕事で、カッコよくしなきゃって思ったこと、
あんまりないですね。笑うと、ファンのみんなも笑ってくれます。

Anastasia

プロデューサーも、カッコよくしろと言いません。
でも、他の人からはそう思われるのは……、
きっと……見た目のせいですね。

Yuka

アーニャちゃん……。

Anastasia

冷たい……何を考えてるのかわからない……。
何度か、言われたことあります。
だから、いきなり演じるのは、難しいと思ってました……。

Nao

そっか……アーニャも不安だったんだな。

Yuka

ごめんなさいっ。
あたし、そんな風に思ってるって知らなくて……。

Anastasia

ユカ、貴方は悪くないです。
……私、わかりません。自分ではダメと思っても、
周りの人は良いと言ってくれます。

Anastasia

でも、本当にそれでいい、ですか……?
新しい一面に、なっていますか?

Yuka

うーん…………。そこに正解があるかは分からないけど……。
あたしが見つけたような、自分を見つめられそうな場所、
アーニャちゃんの、思い出の場所とかってありませんか?

Anastasia

思い出……?
北海道、ロシア……思い出は、いろいろです。

Nao

なら、北海道、行くか。
アーニャの故郷だろ?
何かあるんじゃないか?

Anastasia

何か見つかるかは……わかりません。
けど……ナオ、冗談、下手ですね?

Yuka

いきなり行くなんて、ムリヤリすぎませんか? !

Nao

いやいや、最初っから無理って決めつけることないじゃん。
そりゃ時間やお金や、他のお仕事の調整とか、
いろいろあるかもだけど……。

Nao

でも、そんなことよりアーニャのことが大事だろ !
プロデューサーさんだって、分かってくれるよ !
……たぶん、だけど。だから冗談じゃないって !

Anastasia

……ナオ……。

Nao

アーニャ、北海道いきたくないか?

Anastasia

ンー……しばらく帰っていませんから、行くことができたら、
とても嬉しいですね。

Nao

だよな ! よーっし !
そうと決まったら……楽しみにしておけよ、アーニャ !

Anastasia

ダー !

Chapter 5[edit]

Facing the Past

奈緒と共に仕事で北海道へやって来たアナスタシアは、
懐かしい景色を見つめながら幼い頃の思い出を語る。
そんな彼女の話を聞いた奈緒は、沢山の経験や思いが
積み重なったクールな表情はアナスタシアにしか
できないと言う。その言葉に励まされたアナスタシアは
自分だけの顔をカッコよく見せると頷くのだった。

'

事務所

Miku

奈緒チャン、アーニャン、Pチャン。
気をつけて行ってきてね !
向こうは涼しいと思うから、風邪ひいちゃだめだよ !

Nao

おう ! ちゃんとお土産買ってくるからな !

Miku

うん ! ……あ、でもお魚はやめてね。
……カニならオッケーにゃ !

Anastasia

アー……クール便で、送りますね。

行ってくるよ

Miku

行ってらっしゃーい !

北海道

Nao

んーっ、到着 !
まさか本当に北海道での仕事を手配してくれるとは……。
やるじゃん、プロデューサーさん !

Anastasia

バリショエ スパシーバ……。
ありがとうございます、プロデューサー。
北海道にまた、お仕事で帰ってこられるなんて……。

どういたしまして

Nao

えへへっ。
アーニャのその顔を見られただけで十分だって。
なぁ、プロデューサーさん !

仕事もよろしく

Nao

わかってるって !
地元のラジオ出演と、CDショップ巡り、スチル撮影だよな。
ちゃんとするっ ! なっ、アーニャ !

Anastasia

……ナオ、ありがとう。
プロデューサーにお願いしてくれて。

Nao

へヘへっ。礼なんていいよ ! 仲間だろ?
それに、今回のあたしは『頼れる奈緒ちゃん』だからな !
さっ、行こう !

Anastasia

はいっ。

仕事終了後

Anastasia

……とても懐かしい、です。
離れてから、時間はそんなに経っていないはずなのに……。
とっても……。

Nao

アーニャはアイドルになる前は、北海道にいたんだっけ?

Anastasia

ダー……もともと日本で生まれましたね。
それから、とても小さいときにロシアに行って……。
そしてまた、10歳のとき、ロシアから北海道に戻ってきました。

Anastasia

だから、言葉はうまくなかったです。
ママは日本語を教えてくれましたけど、パパはロシア語。
どちらも上手では、ありませんでしたね……。

Nao

そうだったのか。大変だったんだろうな。
引っ越しの苦労に、言葉の苦労に……。
たぶん、それ以外にも、いろいろと……。

Anastasia

そうですね。
はじめましての人とうまく話せなくて、大変でした。

Anastasia

私、半分は日本ですけど……みんな、ロシアの人だと思います。
しかたないです。言葉もうまくありません。
見た目も、日本人らしくは、ないですね。

Nao

…………。

Anastasia

イズヴィニーチェ。ごめんなさい、ナオ。
悲しい気持ちにさせてしまいました。
でも……アイドルになって、今は違いますね。

Anastasia

ファンの人たち、アイドルの仲間たち、
スタッフの人たち、それにプロデューサー……。
みんながいます。だから、今はとても温かい気持ちです。

Anastasia

昔は、ひとりでした……。
パパにも、ママにも言えなくて……。
とても、悲しくて、寂しかった。

Anastasia

でも、寂しくなるほど、みんな、近づいてくれませんでした。
怖い……冷たい……そう思われていましたね。きっと……。

Anastasia

あの頃のこと……今でも思い出します。
寂しい思い出……。

Nao

アーニャ……。

Nao

……さっきのアーニャ……グッとくる顔してたよ。
……カッコイイなって、思った。

Anastasia

カッコイイ?
……なぜ?

Nao

うーん……たぶんさ、いろんな思いとか大変な経験をしてる人って、
そういう積み重ねが、味になって表情に出るんじゃないかな。

Anastasia

そういうもの、でしょうか……?

Nao

あたしはそう思ったし……なにより今のアーニャの表情、
あたしは好きだ ! アーニャにしかできない顔だし、
そんなクールな表情はアーニャだけのモノだ。

Nao

それにさ、ちゃんと伝わってるよ。
アーニャが寂しそうにしてる時だって……みんな、わかってる。
大丈夫。もう今はみんな怖いなんて思わないって !

Nao

ま、もし怖い ! なんて言うヤツがいたら、
あたしが説教してやるからさ !
奈緒さんにまかせなさい !

Anastasia

ナオ……ありがとう。私、もう大丈夫です。
私だけの……アーニャだけの顔、カッコよく、見せられますね。

Nao

おう ! きっとアーニャは誰よりもカッコよくなれる !
あたしは確信したね !

Anastasia

ふっふふ……。
でも、アーニャにとってカッコイイのは、ナオです。
確信、しました。

Nao

あ、あたしが? そ、そうか?
えへへへっ。じゃあ、あたしたち、カッコイイコンビってことで !

Anastasia

ダー。カッコイイ、コンビ。
ふふ、ふふっ。
……ありがとう、ナオ。

Ending[edit]

Next Stage & Next Us

ついに披露された五人の新曲『Nothing but You』の
PVは、多くのファンレターが届く程の大盛況。今まで
の自分たちの色とは異なるこの曲を通し、それぞれが
新たな一面を見つけることができた。再び自分たちの
道を歩んでいく彼女たちにとって、この日の出来事は
アイドルとして大きく成長させる経験となっただろう。

'

渋谷

Nao

…………。

女子高生A

あ。あれ、新曲PVじゃない?
えっと、なんだっけ……。

女子高生B

『Nothing but You』でしょ。
なんかカッコいい系のやつ。

Nao

……へへっ♪

事務所

Yuka

あっ。これが北海道で撮った写真ですか?
アーニャちゃん……アンニュイで良い表情ですねっ。

Anastasia

ふふ……ナオといっしょだから撮れました。
ふたりも、とても良いことを話していますね。

Syoko

昔の自分があって、今の自分がある……。
そう気づかせてくれた曲だ。キリッ。
……フヒヒ、キマッテるだろう。

Anastasia

ショーコ、クールな話し方、とてもうまくなりましたね。
クラサーフチク……イケメン、です。

Nao

おっはよー !
ん、みんな、何見てるんだ?

Yuka

おはようございますっ !
音楽雑誌ですよ。あたしたちのインタビューが載ってるんですっ !

Nao

おお ! どれどれー。
……あははっ。みんな良い顔してるじゃないか !

Nao

来る時、街中でPV流れてるのもみたけどさ、
みんな、クールにキッメキメッ。
最初の不安はなんだったんだってくらい !

Yuka

いったいどうなる事かと思いましたけど……。
でも、何とか良い形で発表できたかと思います !

Syoko

フフ……キノコアイドル、クールな新境地……。
冷やしキノコ、始めました……。

Miku

おっはにゃー !
みんな集まってるねっ。さ、Pチャン、Pチャン !
早く例の物、見せてあげて !

Syoko

おはよう……。
例の……何だ、プロデューサー?

P

ファンレターが来てるぞ !

Miku

そうにゃ ! 今回の曲に関するお手紙、
いーっぱい届いてるんだって !

Anastasia

ピシィモー……こんなにたくさん……。
とても温かいです、みんなの気持ちが……。

Miku

みく宛のは~、あ、これだっ !
えっと……「NEX-USのクールなみくちゃんも素敵です ! 」
は~も~、やっぱりどんなみくでも、みんなメロメロにゃ♪

Nao

あれだけ、ネコ耳着けないのは嫌だーって言ってたくせに。

Miku

あれは……そう、既に過去のみくの言葉にゃ。
今は今のみくだから、もういいの !

Anastasia

みく、もうネコ耳はしないですか?

Syoko

えっ、そうなのか……。
さみしくなるな……。

Miku

ちょちょちょ ! 勝手に終わらせないでほしいにゃ !
今のみくはねこみみ無しだけど、明日からのみくは
また、にゃんにゃんアイドルでいくから ! そこんとこよろしくにゃ !

Yuka

うふふっ、それでこそみくちゃんですっ !
あたしも、また可愛いアイドル目指して、頑張りますよっ !
それに、今度は可愛い曲もやりたいですっ !

Miku

あ ! じゃあ、その時はねこみみつける?
っていうか何なら今からでも !
はーい、いっぱいあるよ !

Yuka

おぉ……じ、実はとても興味ありますっ !
でも、ひとりじゃ……あっ、奈緒ちゃん、ごいっしょにどうですかっ !
以前、そういうお仕事されてましたよねっ。

Nao

あああれはアニメのコラボで……。
素のあたしじゃ絶対やんねーかんな !

Yuka

うぅ、そんな~。

Anastasia

ユカ。では、私がつけます。
……アーニャン、だニャン。
どうでしょう。似合いますか?

Syoko

可愛い……。

Miku

アーニャン完璧だにゃ…… !
みくも負けずに……にゃんっ !

Nao

ずるいよな、アーニャは……。
へへっ、笑い顔も可愛いんだから、こーんにゃろー !

Yuka

これも、アーニャちゃんの新しい一面、かもしれませんねっ。
よ~し、じゃああたしも……。

Syoko

フフ……有香さん。
新しいことがしたかったら、メタルやってみるのは……?

Yuka

め、メタルっ !
あ、でも、あたし、可愛いのが……。

Syoko

フェイスペイント、あるし……。
せっかくだから、みんなでやってみるっていうのは……。
ねっ、みくちゃんも !

Miku

やらないにゃ ! ねこみみキュートなアイドルが、
クールでカッコよくって、さらにはメタルでヒャッハー !
なんて盛り過ぎだから !

Syoko

フヒヒ……ざんねん。

Yuka
Nao
Anastasia

あははっ !
あははっ !
ふふっ。