The Flower of My Heart.

From DereSute Wiki
Revision as of 13:27, 16 July 2016 by Arcorann (talk | contribs) (Script)

Jump to: navigation, search

Script

The Flower of My Heart.

凛はアイドルとしてステージに立つ意味を探していた。そんなとき出会った楓や瑞樹の助言を受けて、ステージの上で何かを見つけようと決心する。そして、自分の意志でスポットライトの下へと、踏み出すのだった。

'

アイドルフェス 3日前

Uzuki

撮影、お疲れさまでした~ !

Mio

うんうん、お疲れ~ !
フェスの宣材写真もバッチリ撮ったし、アイドルフェスの準備も万端 !
ねっ、しぶりん !

Rin

うん……。

Mio

なーんだよ、しぶり~ん、テンション低いな~。
もしかして、アイドル力を放出しきってしまったのかーい?

Rin

……違うよ。

Mio

それだけ?
そこは、アイドル力ってなんやねーんっていう
ツッコミをだね……。

Uzuki

凛ちゃん、疲れちゃったんですかね?
撮影中も、なんとなくぼんやりしているように見えましたし……。

Rin

そうだった?

Mio

そうだよー。
しぶりんのキレのあるツッコミがないと、
未央ちゃんも寂しいぞっ !

Rin

……そうだね。

Mio

認めちゃうのかーい !
まっ、しぶりんは大丈夫だと思うけどさ。
なんかあったら頼ってよ。

Uzuki

私たちで力になれることがあったら、なんでも言ってください !

Rin

ありがとう、卯月。未央。
ごめん、なんか疲れてるみたい。
プロデューサー、今日は先に帰ることにするよ。お疲れさま。

Uzuki

お疲れさまでした !
凛ちゃん、また明日 !

Mio

気をつけて帰るんだよー !
ばいばーい !

Uzuki

凛ちゃん、具合でも悪かったんでしょうか……。
私たちが、なにか力になってあげられたらいいんですけど……。

Mio

うーん……しぶりん、あの性格だからなぁ……。

Mio

あんまりつっこんでも、
『卯月たちに頼って心配させたくないから』
……なーんて、言いそうだし。

Uzuki

そうですよね……。
あっ、それにしてもやっぱり、
未央ちゃんって私たちのこと、すっごくよく見てますね。

Mio

え? あー、いやぁ、そうかなぁ、あははは……。
だって、同じアイドルとして頑張る仲間じゃん?
仲間のことは、気になるもんだよ !

Uzuki

ふふふっ、優しいですね !
じゃあ、凛ちゃんにも余計な心配させたくないですし、
私たちはおせっかいせず、そっと見守りましょう !

Mio

おうっ ! 信じるのも仲間の仕事だよね !
じゃあ、しぶりんのいない間に、もう一回おさらいしとこっか !
苦手なステップ、ビシッとできるように頑張ろ !

Uzuki

はぁ~い、がんばりま~す。
……ふぇぇ~ん。

Rin

はぁ……。

Mizuki

だから言ってやったのよ。
元アナウンサーをあなどらないでね、って。

Kaede

アナ、だけに、ですね。うふふっ。

Mizuki

えっ? あーらやだもう、そんな……
ダジャレとかじゃなかったのよ、今のは。

Kaede

でも、面白かったですよ。川島さん。

Mizuki

そーおー? 私、おもしろ路線は攻めるつもりないんだけど……

Mizuki

あら? あなた、確か……。

Rin

あぁ、どうも……渋谷凛です。
えっと、高垣楓さんと、川島……

Mizuki

はぁ~い、アイドル川島瑞樹、ピッチピチの~

Kaede

に !

Mizuki

じゅうはっさいでぇ~す☆
ってちょっと楓ちゃ~ん ! ?
んもぉ~ !

Kaede

ふふっ。
凛ちゃん、こんにちは。高垣楓です。
ちゃんとご挨拶はしてなかったわね。

Rin

あぁ、はい。よろしくお願いします。

Mizuki

うんうん。
でも……凛ちゃん、どうしたの?
なんだか暗い顔してるわねぇ。

Rin

そんなことは……。

Kaede

なにか、困ったことでもあったんですか?

Rin

なんで、わかるの……?

Mizuki

そりゃぁ……わかるわ。オトナだからね。

Kaede

私たちでよかったら、話を聞きましょうか。

Rin

そんな、二人に聞いてもらうなんてほどのことじゃ……。

Mizuki

あー、若いわねぇ……。
何でも一人で抱え込んで、解決したいけどできなくて……
青春ってそれを繰り返してオトナになるのよね……。

Kaede

川島さん、あんまり回想に浸ってると、心が歳とっちゃいますよ。

Mizuki

そうね、いけないわ。心はいつも若くフレッシュにね。
……で、凛ちゃん。何かあるなら、話してごらんなさい?

Rin

は、はい……。
その、私、卯月や未央たちと、小さなLIVEフェスへ
参加することになったんですけど……。

Kaede

あぁ、アイドルフェスかしら?
新人アイドルの登竜門ですね。

Rin

でも、私、こんなこと言うのもおかしいんだけど……
なんでステージに立つのか、まだわからなくて。

Mizuki

うんうん。そういう時期、あるわよねぇ。

Rin

このままじゃダメな気がするんだけど、
自分でもどうしていいかわからなくて。

Kaede

……うん。

Rin

でも、今さらこんなことを誰かに聞くわけにもいかないし。
けど、ずっと考えててもわからなくて。

Kaede

そういうときって、ぼんやりしていて、
お仕事でもミスしてしまったりするんですよね。

Rin

……っ !
そう、ですね。

Mizuki

それで、凛ちゃんはどうしたいの?

Rin

私は……自分で見つけたい。
私がどうしてLIVEステージに立つのかを。
このもやもやを、はっきりさせたい。

Kaede

それは、プロデューサーさんに頼る訳にはいかないの?

Rin

それは……。

Mizuki

ふふっ。かわいいわー。
凛ちゃんって強い子なのね。
自分でそれを見つけて、認めてほしいのね。

Rin

そういうわけじゃ……っ !

Kaede

じゃあ、川島さんに質問です。
東京都にお住まいの渋谷さんから。
川島さんはどうしてステージに立つんですか? 教えてください♪

Mizuki

そりゃぁもちろん、答えはひとつ !
それは川島瑞樹が、アイドルだからよ !

Rin

え……。

Mizuki

アイドルっていうのは、ステージの上で歌って踊るものなの。
今の私はアイドルなの。だから歌って踊るわ。
理由なんて、それだけよ。

Rin

それだけ……。

Mizuki

私は、アイドルになる前アナウンサーだったの。
アナウンサーはステージの主役じゃないし、歌うこともないわね。

Kaede

まぁ、当然ですよね。

Mizuki

だけど今はステージに立って歌うのがお仕事よ。
なら、それを全力で楽しまなきゃ。
じゃなかったら、過去の私に申し訳ないもの。

Rin

そういう人もいるんだ。
私、想像したこともなかった。

Mizuki

世の中の物事って、想像できないようなことも多いものよ !
さぁ、次は楓ちゃんの番ね !

Kaede

私、ですか?
そうですね……なぜ、ステージに立つのか、ですよね。

Rin

うん。楓さんは、どうして……?

Kaede

どうして……うーん、どうしてでしょう……?

Rin

えっ?

Mizuki

あーっ……忘れてたわ。楓ちゃんって、こういう子よ。

Kaede

ステージに立つときは毎回ドキドキしますし、
終われば楽しかったとか、次はもっとうまくやりたいとか、
いろいろ考えます。けど……。

Kaede

そもそもなぜステージに立つか、なんて、
考えたことありませんでした。
私の場合、理屈ではないのかも……。

Rin

楓さんみたいな人もいるんだ。
ますます想像したことなかった……。

Kaede

でも、楽しくなかったら続きませんよね。
そこに理由があるかもしれません。

Mizuki

そうよ。ステージにはステージの、
生でしか味わえない楽しさと感動があるもの。
せっかくなんだから、アイドルをめいっぱい楽しんじゃいなさい !

Kaede

私たちの話で、なにか参考になったかしら?

Rin

うん……まだ答えは見えないけど、頑張ってみます。

Mizuki

うんうん ! 若いんだから、おもいっきり悩んで、
はじけて、青春しちゃいなさい !

Kaede

今週も来週も、青春ですね。
もちろん、先週も。
……なーんて。

Rin

あはは……。
でも、助かりました。
楓さん、川島さん、ありがとうございました。

Mizuki

うん、じゃあ頑張ってね ! 応援してるわ !
凛ちゃん自身の花、咲かせてね !

Kaede

ステージにも、大輪の花が咲くといいですね。

Rin

(私が、ステージに立つ理由……。)

Rin

(卯月なら、なんて言うだろう。アイドルに憧れていた卯月なら、
きっと『ステージに立つことが憧れだから』って言うのかな。)

Rin

(未央なら……きっと、
『お客さんやファンのみんなと、楽しみたいから』って言うのかな。)

Rin

(私なら……。)

Rin

(それを見つけよう……。見つけるために、ステージに立とう…… ! )

LIVE前

Uzuki

次は凛ちゃんのセンターステージですっ !
頑張ってください !

Rin

うん、ありがとう。
卯月、未央、あとそっちの二人も、よろしくね。

Nao

おいおいおい、そっちの二人ってなんだよ~。
あたしには神谷奈緒っていうちゃんとした名前があるんだぞ~ !
ま、いいけどさ ! みんな、今日はよろしくな !

Karen

どーも、『そっちの二人』の奈緒じゃない方、北条加蓮だよ。
今日はよろしくね。あ、後ろで踊ってるけど、
気にしなくていいから。凛は歌に集中してよ。

Rin

ふふっ。わかった。

Mio

かみやんとかれんだ !
一緒のステージ、協力してしぶりんを盛り上げようっ !

Uzuki

みんなで一緒に頑張りましょうね !

Nao

おう ! カッコいいステージにしような !

Karen

奈緒、凛より目立っちゃダメだからね。

Nao

わ、わかってるってば~ !

Rin

じゃあ、行くよ、みんな !

Uzuki
Mio

はいっ !
おー !

Nao
Karen

おう !
うん !

Rin

じゃあ……プロデューサー、行ってくるよ。

LIVE後

Rin

ふぅ……。

Mio

しーぶりん。楽しかった?

Rin

うん……楽しかった。

Mio

なんかモヤモヤしてたのは、もう大丈夫そうだね。

Rin

なっ、なんでそれを……。

Uzuki

うふふっ。実は、心配してたんですよ !

Rin

そうだったんだ……ごめん、心配かけて。

Mio

でも、心配するだけムダだったなー !
しまむー、やっぱり言ったとおりだったでしょ?

Uzuki

そうですね ! 未央ちゃんの言うとおりでした !
それに、さすが凛ちゃん !

Rin

……?
どういうこと?

Mio

なんか悩んでても、しぶりんはきっと
自分で何とかしちゃうよって話してたんだ !

Uzuki

未央ちゃんの言ったとおりでした !

Rin

……未央。

Mio

てっへへー☆

Rin

でも、心配かけたのは悪かったよ。
もう、大丈夫だから。

Mio

しまむーばりのエンジェルスマイルだったね。
なにか大事なもの、見つかった?

Rin

うん。ステージに立つ理由が、少しだけわかったよ。
私は、私が夢中になれる瞬間があるから、ステージに立つんだ。

Uzuki

凛ちゃんらしくて、素敵だと思います !

Rin

ところで、奈緒と加蓮は?

Uzuki

邪魔しちゃ悪いから、出てるって言ってました。
またあとでねって !

Rin

そっか。二人にも感謝しなきゃ……。

Mio

ふっふっふ……見つけたみたいだね !
しぶりんも ! あの……

Rin

アイドルの星はもういいって。
ほら、次は未央のセンターステージでしょ。
スタンバイしなよ。

Mio

ちぇーっ。
んじゃ、いっちょ行きますかーっ !