Hojo Karen/Memorial Commus

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< Hojo Karen
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Memorial 1

北条加蓮

街中

寂しそうな目をした少女がいる……

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声をかける

Karen

ナンパなら、どっかいってよ。そーゆーの、興味ないから。
……ん、違うの。どちら様?
……芸能事務所のスカウト? プロデューサー……?

Karen

アイドルの素質があるって……アタシがアイドルに?
ふぅん……アタシが、アイドルねー。
昔、病院のテレビでよく見てたなー、アイドル番組。ふふっ。

Karen

あ……ごめん。やっぱいいや。名刺、返すよ。
アイドルなんて……そんな夢みたいなこと、叶うわけないから。
声かけてくれたのは嬉しいんだけどさ、アタシには無理だから。

Karen

だってアタシ、いろいろ最低最悪でさ……。
今はもう、なんか人生諦めムード入ってるんだよね。
だから、バイバイ。悪いけど他探して。

数日後

Karen

またアンタ……しつこいな。嫌って言ったら嫌なんだってば !
アイドルなんて、なれるわけないでしょ ! ?
アタシはそんな人間じゃないんだから……。

Karen

わざわざ会いに来るなんて……アンタ、相当な変わり者だよね。
アタシの何がそんなに気に入ったの?
アタシのこと、何にも知らないのに。

Karen

アタシ、加蓮っていうんだけど。小さい頃から病弱でさ。
長く入院してたし、学校も休んでばっかで、友達も少なかったし。
何かに、真面目に取り組んだこともなかった……。

Karen

アイドルになるなんて、テレビの中だけの夢物語。
報われない努力なんて、するだけ無駄でしょ。
それに、アタシは、その価値も素質も実力も、何もないから……。

Karen

それとも、アンタがそんなアタシをアイドルにしてくれるの?
アタシ、本当に何もないよ。できるっていうの?

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加蓮をアイドルにする

Karen

『自分の価値を自分で勝手に決めつけるな』
……みたいなやつ?
はぁ……そんなオトナになれたら、人生楽そうだよね。

Karen

わかった、わかったよ。でもアタシさぁ、
特訓とか練習とか、下積みとか努力とか、気合いとか根性とか、
そーゆーキャラじゃないんだよね。体力ないし。それでもいい?

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ダメだ

Karen

えぇ……ダメぇ……? きっついなぁ。
……でも、アタシに厳しくするオトナ、久しぶりに見たかも。
アンタさ……見た目ほど、悪い人じゃないのかもね。

Memorial 2

北条加蓮

レッスンルーム

Karen

ふぅ……あ、プ、プロデューサー……いたの?
だ、大丈夫……ちょっと貧血気味で、休憩してるだけだから……
はぁ、アタシ、ホントに体力ないや……イヤになるよ。

Karen

今日、初めてのレッスンだったのにね。
最初だし、軽いウォーミングアップ程度だって聞いたのに、
速攻でバテちゃって……途中から、ついてくのがやっとだったよ。

Karen

あぁ、もう、こんなことならもっと真面目に生きてればよかった。
アイドルって、やっぱ体力勝負なんだ……。
アンタのスカウトを気安く受けたこと、早くも後悔しそう。

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気合を入れる

Karen

な、何? ……い、いきなり体育会系のノリ?
なんかプロデューサーらしくないよ。
ふふっ、でも、ありがと。おかげでちょっと元気出た。

Karen

そうだよね。初めてのレッスンで辞めました、なんて、
みんなに笑われちゃうよね。お前、どんだけ根性ないんだって。
そんなみっともない思いするなら、死んだ方がマシ、かな。

Karen

たしかにアタシ、根性も体力もないけど、人一倍、意地っ張りだし。
プロデューサーもそんなアタシをアイドルに
するって誓ったもんね。だったら、やっぱアイドルにならなくちゃ、か。

Karen

じゃあ、もうちょっと体力つけるところから、かな……。
そういや、お昼も食べてないし。そりゃ、倒れるよね。
ご飯食べて、もう一回……レッスンお願いね。

Memorial 3

北条加蓮

撮影スタジオ

Karen

あ、プロデューサー ! こっちこっち !
ふふっ、ちゃんとスケジュール空けててくれたんだ。
うん、これからいよいよ宣材写真の撮影だよ。

Karen

プロデューサー……んー、その、ありがと。
あらためてお礼を言う機会ってなかったから、
このあたりで言っとこっかなって思って。

Karen

……実はさ、前から、プロデューサーにお礼を言いたかったんだ。
でも、キャラじゃないから、ちょっと言いづらくて……。
まぁ、わかるでしょ?

Karen

スカウトされた日から、ずっと思ってたんだ。
もしかしたら、アタシは変われるかもしれない。
この人となら、アタシはアイドルとして輝けるかもって。

Karen

まぁ、レッスンとか、いろいろ大変だったけどね。
他の子はみんなキラキラしてて眩しかったし。

Karen

でも、最近のアタシは最初のころより体力もついてきたし、
泣き言も少なくなったでしょ?
……うん、少なくなったと、思うんだけど。

Karen

でも、これから先、もしも私の心が弱くなったら、そのときは……。

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勇気づけてあげる

Karen

……ありがと。ふふっ、ベタなセリフ……。
あは、撮影前なのに、メイクが落ちちゃうよ……大変っ。

Karen

じゃあ撮影、頑張ってくるから !
アタシがアイドルになる姿、ちゃんと見守っててよね !

Memorial 4

北条加蓮

レッスンルーム

Karen

明日は初LIVEかぁ……。楽しみ、だな。
でもダンスは、まだまだ……。
もうちょっと特訓していくね?

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ちゃんと
踊れてるから

Karen

それ、お世辞……っていうか気休めだよね?
自分じゃ足りないことくらいわかってるし、
アタシ、特訓していくからっ !

言い合いはしばらく続いた……

Karen

わーかったよ。そこまで言うなら、今日はもう帰る !
分からず屋。頑固者。いじっぱり。
じゃあ、また明日ね。バイバイ。

Karen

とは言ったものの、すんなりあきらめるわけないし。
ここなら誰も見てないよね。少しだけ、おさらいしていこう。
せっかくのデビューなんだし、やれる限りのことをしないと !

本番当日

Karen

ふぁ~……あ、おはよ、プロデューサー。
今日は……よろしくね。

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……大丈夫?

Karen

大丈夫、大丈夫♪
昨日は……ほら、言われた通り、帰ってちゃんと休んだし。
あのダンス、バッチリ決めてみせるからね。

Karen

みんなー、はじめまして。新人アイドルの北条加蓮だよっ。
今日はデビューの日なんだ。
みんな、アタシのミニLIVE、楽しんでってね !

ファン

加蓮ー !

ファン

加蓮ちゃーん !

Karen

(……なんかウソみたい。
まぶしいスポットライトに、多くないけど、歓声もあって……
アタシ、夢見た場所にいるんだ……)

Karen

(ううん。もう、夢じゃないんだ。
あの曲を完璧に歌って、踊って、そして……)

Karen

それじゃあ、いくよ !
ミュージック、スタート !
1、2、3、GO !

Karen

はぁ、はぁ、呼吸が……キツい……。今、曲のどの辺?
あ、あれ……なんだか力が入らない……。
視界が白く…… ! ?

Karen

う……うーん……。
あれ、ここは……控室? アタシ、どうして……。
あ、まさか ! ?

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貧血かな

Karen

倒れた……嘘……。
それじゃあLIVEは……失敗?

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歌いきったから
成功だ

Karen

え……? そっか。歌いきってから倒れたんだ……。
よかった……。
もし途中でダメになってたら、どうしようかと……。

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でも心配させたから
失敗だ

Karen

あ……そうだよね。
ファンやスタッフさん……
それからプロデューサーさんにも迷惑をかけて……。

Karen

あの……ごめんなさい。
じつはアタシ、昨日、あれからひとりで練習を……。

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そうだと思った

Karen

……そっか。
アタシ、負けず嫌いだから、負けたくなくて頑張っちゃった。
けど、自分のこと、よく分かってなかったみたい。

Karen

プロデューサーさんの方が、よっぽどアタシのこと見てたし、
分かってたんだ。
頑固な分からず屋は、アタシだったんだ……。

Karen

自分を信じられなくて、ごめんなさい。
なにより、信じてくれたあなたを信じられなくて……ごめん。
でも…… !

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分かってる

Karen

……ありがとう。
次からは、もうこんな勝手な無茶はしないよ。……約束する。

Karen

この先の私を見ていて。
信じられるもの、ひとつずつ増やしていくから。
これまで、あんまり信じられなかった分、ひとつずつ…… !